La Parfumerie Tanu

- an Imaginary Haute Parfumerie living in your Heart -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


03. Modern Classic

Eau de Charlotte (1982) and Eau de Camille (1983), the two daughters

1980年にチェリストのアラン・ムニエ氏と結婚したアニック・グタール(当時35歳)は、それぞれに娘が一人ずついた連れ子婚だったため、いきなり二人の子持ちになります。ムニエ氏の娘、シャルロットとアニックの一粒種、カミーユはずいぶんとキャラの違う子供…

Grand Amour (1996), love is everything

1999年8月にガンでこの世を去った女性調香師、アニック・グタールが生前残した香りの多くは廃番となったり、継続品でもここ日本では販売終了した作品が多く、アニック・グタールの事をセレブ御用達香水だと紹介する事の多い女性誌やブログなどの影響で、現在…

Passion (1983)

「情熱」の名を持つパッションは、アニック・グタールが自分のために調香したものを製品化した最初の香りで、他のたくさんの香り同様現在の専属調香師、イザベル・ドワイヤンとの共作です。前出のウール・エクスキース(1984)と同じく、発売後30余年を経たパ…

Heure Exquise (1984)

旧ボトルと付属のゴールドカバー 「モデルでありピアニストでもあった美貌のシングルマザー」という、そのドラマティックな人物像を語るには完璧すぎる修飾語が常に添えられるオーナー調香師、アニック・グタールがフォラヴリル(1981)でデビューしてから3年…

Annick Goutal : her own creations before passed away (1981ー1999)

Annick Goutal : her own creations before passed away (1981ー1999) 1990年代の半ば、バーニーズ・ニューヨークのフレグランスコーナーにひっそりと並んでいて、手に取る人にとっては「私だけの」という特別感がたまらなかった、日本においてはニッチ・フ…

Puredistance White (2015)

ホワイト 17.5mlボトル。 オランダ北部の商工業都市フローニンゲンに居を構えるオーナー、ヤン・エワルト・フォス氏が妥協のない香水、すなわちパルファム・エキストレだけをハイスピードかつ膨満な香水市場に杭を打つかのように輩出している、真の香水好き…

Tsarina (2012), one of Four Corners of the Earth

フォー・コーナーズ・オブ・ジ・アースの面々 ニッチ・フレグランスは年々市場を拡大し、シンプルな汎用ボトルで価格も一律でやっていたブランドが、一馬身なり購買層に認知されたとリサーチの結果が出ると(仮定)、そもそも自分のところの製品は最高級の原…

Spirituelle (2014), parfum extrait and EDP

毎年秋が深まると、一度でも直販でディヴィーヌの製品を購入した方には、ご丁寧に封書で新作のご案内が届きます。その「新作」は、封を切らずともポストを開けた時点で既にふんふんと薫ってきて、年に一度のお便りに、その香りがどんなものであろうと心が踊…

Objet Celeste (1925) *2014 newly created

オブジェ・セレスト EDP 100ml プレスキットでは何故か1925年の作品となっていますが、ヴォルネィ復興の5作品中このオブジェ・セレストだけ専属調香氏であるアメリ・ブルジョワのオリジナル(のはず)です。過去のアーカイヴであるエトワール・ドールをアレ…

Etoile d'Or (1925)

次回ご紹介するオリジナル新作、オブジェ・セレストの元となったエトワール・ドールは、ヴォルネィ復興にあたり専属調香師となったアメリ・ブルジョワ氏も「オリジナルの処方に敬意を表して再構築した」とのべている通り、これぞクラシック香水の現代版復刻…

Parfums Volnay, Perlerette (1925)

ヴォルネィは1919年にいわゆる当時の「発展家」女性ジェルメーヌ・マデリーヌ・デュヴァルが、のちのフランス第4共和制最後の大統領となる政治家、ルネ・コティの元で働いていたルネ・デュヴァルとフォーリンラヴ後創業し、香水の黄金時代である1920年代に大…

The Pink Room Parfum No.1

本年は一昨年、惜しくも86歳の大往生でこの世を去った巨匠、ギィ・ロベール(1926-2012)の3回忌にあたるという事で、ロベール師ゆかりの香りを紹介して行きたいと思います。 The Pink Room Parfum No.1 ロンドン時代のザ・ピンク・ルーム。夢見がちな女の子…

Trois Fleur (2009)

Trois Fleur (2009) 調香師兼科学者であるモロッコ生まれのコルシカ人、マルク=アントワーヌ・コルティッチエートが2003年に立ち上げたニッチ・フレグランスブランド、パルファム・ダンピール(香水サイトなどではパルファム・ド・エンパイアと表記されてい…

New-York (1989)

New-York (1989) オイルランプ香料の調香からスタートし、香料調達から香水製造、充填まで自社一貫生産している世界でも数少ないメーカーであるパルファム・ド・ニコライ初のメンズフレグランスにして、メンズラインナップ中唯一大容量の250mlボトルが定番で…

Le Temps d'une Fete (2006)

Le Temps d'une Fete (2006) 2006年に発売された4種の香りのうち、唯一レディス(残りはユニセックス系)のオードトワレ、ル・タン・デュヌ・フェトです。公式ウェブサイトでは取扱ラインナップから外れていますので、廃番になったようですが、日本代理店で…

Odalisque (1989)

Odalisque (1989) パルファム・ド・ニコライ初出の香りで、同時発売されたナンバーワンは発売早々リムヌ・オゥ・パルファム(フランスフレグランス協会)1989年度ベスト・パフューム・クリエイター国際賞を受賞した鳴物入りですが、このオダリスクも大変評価…

Parfums de Nicolai, createurs de parfum / Number One Intense (1989/2008)

Parfums de Nicolai, createurs de parfum website : http://www.pnicolai.com/en/ 現オズモテーク*会長であり、レジオンドヌール・シュバリエ勲章(フランスの最高勲章)叙勲者、ひいてはゲラン一族の血筋を引く調香師、パトリシア・ド・ニコライ(57)がご主…

Cuir Garamante (2013)

Cuir Garamante (2013) キュイール・ガラマントは、LPTではお馴染みのランスピラトゥリス(DIVINE)を手掛けたリシャール・イバヌに調香を依頼し、ニュイ・アンダルースと同時発売されたメンズフレグランスの最新作です。 「ガラマントの革」の名に由来するガ…

Nuit Andalouse (2013) and the everlasting hunger for Japanese Gardenia

Nuit Andalouse (2013) and the everlasting hunger for Japanese Gardenia 年に1,2作のペースで丁寧に、かつ順調に新作を出しているMDCIにとって1年ぶりの最新レディスとなる、ニュイ・アンダルーズです。MDCIは2012年にシプル・パラタンというユニセックス…

La Belle Helene (2011)

La Belle Helene (2011) 2011年の発売後、公式ウェブサイトにおいてずいぶんの間紹介文が書きかけで進まなかったのを見た頃から「ひょっとして、このメーカー、本当に商売っ気がないのかも」と本気で心配になってきたラ・ベル・エレーヌは、調香はパチュリ・…

Peche Cardinal (2009), Un Coeur en Mai (2009/2014)

Peche Cardinal (2009) MDCIの第2弾ラインナップとして2009年に登場した、チュベローズ好きなリアンヌ・ティオ・パルファムのリアンヌさんも一押しのペシェ・カーディナルです。調香は世界的ヒットとなったリニューアル版クロエ(2008)が押しも押されぬ代表作…

Rose de Siwa, Enlevement au Serail (2006)

Rose de Siwa (2006) MDCI創業時のF・クルクジャン謹製レディス三部作のうち、2番目となるローズ・ド・シワです。シワとはエジプトの砂漠に位置し古代文明が栄えたシワ・オアシスから由来しています。オアシスに咲くバラの如く、潤いのあるローズで、3部作の…

Parfums MDCI - parfums rares, flacons precieux, Promesse de l'Aube (2006)

Parfums MDCI - parfums rares, flacons precieux website : http://parfumsmdci.free.fr/ 長らく香粧品会社に勤務し、個性のない流通品を取扱う事に辟易していたクロード・マーシャル氏(63)が2006年に興したパルファムMDCIは、フランシス・クルクジャンやピ…

Musc Ravageur (2000)

Musc Ravageur (2000) フランス語の Ravaguerは、英語ならdevastating、原意は「壊滅的な」「破壊的な」というおっかない単語で、そこからの意訳か、身を焦がすほど心をかき乱されて抗えない破壊的魅力むんむんのムスク、というところからつけられたようです…

Dries Van Noten par Frederic Malle (2013)

Dries Van Noten par Frederic Malle (2013) フレデリック・マルは2013年より、これまでの調香師一香入魂ものから、マル氏のお眼鏡に叶ったデザイナーやブランドを香りで解釈し、調香師に翻訳させた三位一体型のシリーズ、’XXX by Frederic Malle'シリーズを…

Portlait of a Lady (2010)

Portlait of a Lady (2010) マル品のロピオン作としては最新作にあたり、文豪ヘンリー・ジェイムズ(英)の小説「ある婦人の肖像」を題材にした香り、ポートレイト・オブ・ア・レディです。原作は10年ちょっと前にニコール・キッドマンとジョン・マルコヴィッ…

Carnal Flower (2005) and Bathclin saga

Carnal Flower (2005) and Bathclin saga 純粋に香りだけで勝負しているというよりは、お腹いっぱいな世界観で購買者の嗅覚と金銭感覚を多少麻痺させている部分もあるのではないかと、その巧妙な商業戦略に対し、評価はするが穿った視線を向けずにはいられな…

Blanc and L’Eaud’Hiver (2003), the pale twins

Blanc and L’Eaud’Hiver (2003), the pale twins 人気ファッションブランド、ポール&ジョーのボーテ部門(アルビオン系列)初のフレグランスとして2003年同時発売されたブランとブリュは、一旦生産終了後、近年ボトルチェンジして再発されました。日本のポ…

24,Faubourg (1995)

24,Faubourg (1995) ヴァンキャトル・フォーブル(24の次にはカンマがつくのが正式)は、パリのフォーブル通り24番地にあるエルメス本店の住所をそのまま戴いた香りで、ボトルもエルメスの顔であるスカーフを象っており、度々限定デザインのボトルが発売され…

Ta'if (2004)

Ta'if (2004) 英国の女性調香師、リンダ・ピルキントン主宰の香水ブランド、オーモンド・ジェインのレディス9種のうち、ブランドのシグニチャーとしているオーモンド・ウーマンを押して堂々人気№1の座を誇るフローラル・オリエンタル系の代表作、タイフです…