02-4. Classic Jean Patou
さて、シラデザンドが登場して5年後の2011年、ジャン・パトゥはP&GからSAデザイナーズ・パルファムズへ買収されます。この会社、2002年、インド系イギリス人のベンチャー起業家、ディレシュ・メータが起業した、基本的によそから大衆ブランドを買収しながら…
かなり絵的に見苦しい後ろ姿のサムネイルでお許しください。戦後編の前半部分を、インスタグラムでライブ配信しました。内容はほぼpostwar 1、postwar 2の部分です。 はい、それではここから1990年代、ケルレオ師が引退し、P&Gに買収されるまでの作品をご紹…
それでは、次は1970年代、1000とオードパトゥです。 戦後2【ジャン・ケルレオ:70年代】アンリ・ジボレから3代目調香師ジャン・ケルレオへ 5 1000 (1972) P 6 1000 (1972) EDP 7 Eau de Patou (1976) EDT 8 Eau de Patou (2013) EDT 5 1000(1972) オリジナ…
後半は、ジャン・パトゥの戦後作品をご紹介します。日本にも本格的に上陸したのは戦後ではないかと思います。そこで、戦後編を始める前に、日本における戦後のジャン・パトゥの輸入販売の変遷をご紹介します。戦前の輸入については、力及ばず資料にたどり着…
はい、それでは次に世界恐慌後の香りを2種、ディヴィーヌ・フォリーとノルマンディをご紹介します。いずれもマ・コレクシオン版のオードトワレです。 戦前5【世界恐慌後~パトゥ生前】 12 Divine Folie (1933) EDT Henri Alméras, Ma Collection version 13 N…
それでは、次に1929年に勃発した世界恐慌の前に発売された二つの香りと、その復刻版をご紹介します。 戦前3【世界恐慌前】 7 Chaldée (1927) P 8 Chaldée (2013) EDP 9 Moment Suprême (1929) 7 Chaldee (1927) P マ・コレクシオン版 トリロジーに続きジャ…
戦前1【トリロジー1:20世紀版】ムエット①、③、⑤ <Henri Alméras/Jean Kerleo, Ma Collection version> 1 Amour Amour (1925) EDT 3 Que Sais-Je ? (1925) EDT 5 Adieu Sagesse (1925) EDT 最初にご紹介するのは、ジャン・パトゥが1914年の創業から11年後…
今回のキャバレーは、皆様ご承知の通り、近代香水史を代表するブランド、ジャン・パトゥの弔合戦です。本来は前回のアラブキャバレー以降、本年中の開催はしない予定でしたが、偉大なるブランドの消滅を目の当たりにして、いてもたってもいられず、開催を決…
令和初のリアルイベント「Cabaret LPT vol.11 : Jean Patou | Voice of Nothing」を、粛々と、しかし盛大に修めさせていただきましたことを読者の皆様にご報告いたします。前回のキャバレー(Cabaret LPT vol.10:I'm a Stranger in Arab, 2019年2月23日開催…
シラデザンド EDP ジャン・パトウの最新作、シラデザンドです。日本でも発売当時はブルーベル・ジャパンが全ライン取り扱っていたのですが、ジョイやミルに比べて対象年齢が比較的若いにも関わらず、法外な価格設定により玉砕したのか、結局の所日本の顧客は…
スブリーム パルファム(左)、現行EDP(右) 1998年、御年66歳でパトゥの専属を引退したケルレオ師ですが、パトゥに残した最後の単独調香レディス向け作品が、ここ日本でもその黄色いパッケージや蕾のような愛らしいボトルがデパートの香水売り場やファッション…
マ・リベルテEDT 50ml スプラッシュボトル 3代目調香師ジャン・ケルレオ総指揮によるパトゥ一世一代の大復刻作業、マ・コレクシオン・シリーズ(1984)の発売から2年、オードパトゥから実に10年の歳月が流れた1986年、寡作の巨人・ケルレオ師のオリジナル新…
ケルレオ師が空前の超高級香水、ミルのあとにパトゥから発表したのは、グッと肩の力が抜けた、海風に吹かれてちょっとレモンをかじってみた、そんな爽やかさが当時の女性の心をわしづかみにし、キャリーヌと共にパトゥ爽やかシスターズとの異名をとるカリス…
1000 パルファム 7.5ml, ヴィンテージ 2014年秋、日本撤退前と同じ代理店であるブルーベル・ジャパンから再上陸を果たした老舗パフューマリー、ジャン・パトゥですが、全国百貨店などで展開するブルーベル系香水売場に喜び勇んで足を運んでも、残念ながら新…
Joy(1930)parfum, before P&G and now 2011年にP&Gから英デザイナー・パルファムズ社の手に渡ったジャン・パトゥですが、ぎゅっとターゲットを絞りウェブサイトも一新、P&G時代のエンジョイとシラデザンドは廃番、現行品はボトルを統一しジョイ、ミル、スブ…
Chaldee, Collection Heritage (1927/2013) 1984年の偉業、マ・コレクシオン後のジャン・パトゥは、ご存じの通り1999年にユーロコス(のちのP&G)に買収され、前後して専属調香師もジャン・ケルレオからジャン=ミシェル・ドゥリエに交替し、試運転として共作…
Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 2 【まえがき】 香りのピラミッドは諸説ある中、アメリカの香水評論家Jan Moran著'Fabulous Fragrances(1994)/Fabulous Fragrance II(2000)'を参考にしました。また、現品を入手できなかったアムール・ア…
Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 1 フランスのグラン・パルファム、ジャン・パトウは、1925年から64年にかけて発売された香りを1984年、3代目専属調香師ジャン・ケルレオ責任監修のもと、"マ・コレクシオン"として再発する偉業をなしとげ…