Entries from 2014-07-01 to 1 month
Coty, The Post War Dream : part 2 ファイザー買収から10年後の1973年、コティ社とコティ・インターナショナル社は合併し、それまでの「最高の品質を手の届く価格で」というコンセプトを一新し、一気にマス化・拡大路線への道を驀進していきます。路線変更…
Coty, The Post War Dream : part 1 近代香水の基礎を築いた3つのブランドはウビガン、ゲラン、そしてコティと言われていますが、前者が合成香料を初めて取り入れるという香料・調香技術面での革新を焦点に先駆と言われる一方で、コティはその商品企画及び…
Eau de Gucci (1982/1993) 戦後高度成長期に絶頂期を迎え、1974年には初の香水・グッチ№1を発売、ブランドとしても円熟の域にいたグッチでしたが、2作目となるオードグッチが発売されるまでの8年間は、経営危機と血族の覇権争いという地獄絵図に突入、世界的…
Gucci No1 (1974) ギィ・ロベール師の作品は、さすがは巨匠の誉れが高く、リニューアルされたものも勿論ありますが 現在も数多く現存しています。一方で、廃番となって最も惜しむ声の高いものといえば、 現在はヤング向けチンピラ香水百貨店のように変わり果…
本年は一昨年、惜しくも86歳の大往生でこの世を去った巨匠、ギィ・ロベール(1926-2012)の3回忌にあたるという事で、ロベール師ゆかりの香りを紹介して行きたいと思います。 The Pink Room Parfum No.1 ロンドン時代のザ・ピンク・ルーム。夢見がちな女の子…
参考文献 Houbigant Tina Grant,International Directory of Company Histories, Vol. 37. St. James Press, 2001. Gres http://www.perfumeintelligence.co.uk/library/perfume/g/houses/Gres.htm Parfums Gres official website (now closed) Cotyhttp://p…
Trois Fleur (2009) 調香師兼科学者であるモロッコ生まれのコルシカ人、マルク=アントワーヌ・コルティッチエートが2003年に立ち上げたニッチ・フレグランスブランド、パルファム・ダンピール(香水サイトなどではパルファム・ド・エンパイアと表記されてい…
New-York (1989) オイルランプ香料の調香からスタートし、香料調達から香水製造、充填まで自社一貫生産している世界でも数少ないメーカーであるパルファム・ド・ニコライ初のメンズフレグランスにして、メンズラインナップ中唯一大容量の250mlボトルが定番で…
Le Temps d'une Fete (2006) 2006年に発売された4種の香りのうち、唯一レディス(残りはユニセックス系)のオードトワレ、ル・タン・デュヌ・フェトです。公式ウェブサイトでは取扱ラインナップから外れていますので、廃番になったようですが、日本代理店で…
Odalisque (1989) パルファム・ド・ニコライ初出の香りで、同時発売されたナンバーワンは発売早々リムヌ・オゥ・パルファム(フランスフレグランス協会)1989年度ベスト・パフューム・クリエイター国際賞を受賞した鳴物入りですが、このオダリスクも大変評価…
Parfums de Nicolai, createurs de parfum website : http://www.pnicolai.com/en/ 現オズモテーク*会長であり、レジオンドヌール・シュバリエ勲章(フランスの最高勲章)叙勲者、ひいてはゲラン一族の血筋を引く調香師、パトリシア・ド・ニコライ(57)がご主…
Cuir Garamante (2013) キュイール・ガラマントは、LPTではお馴染みのランスピラトゥリス(DIVINE)を手掛けたリシャール・イバヌに調香を依頼し、ニュイ・アンダルースと同時発売されたメンズフレグランスの最新作です。 「ガラマントの革」の名に由来するガ…
Nuit Andalouse (2013) and the everlasting hunger for Japanese Gardenia 年に1,2作のペースで丁寧に、かつ順調に新作を出しているMDCIにとって1年ぶりの最新レディスとなる、ニュイ・アンダルーズです。MDCIは2012年にシプル・パラタンというユニセックス…
La Belle Helene (2011) 2011年の発売後、公式ウェブサイトにおいてずいぶんの間紹介文が書きかけで進まなかったのを見た頃から「ひょっとして、このメーカー、本当に商売っ気がないのかも」と本気で心配になってきたラ・ベル・エレーヌは、調香はパチュリ・…
Peche Cardinal (2009) MDCIの第2弾ラインナップとして2009年に登場した、チュベローズ好きなリアンヌ・ティオ・パルファムのリアンヌさんも一押しのペシェ・カーディナルです。調香は世界的ヒットとなったリニューアル版クロエ(2008)が押しも押されぬ代表作…
Rose de Siwa (2006) MDCI創業時のF・クルクジャン謹製レディス三部作のうち、2番目となるローズ・ド・シワです。シワとはエジプトの砂漠に位置し古代文明が栄えたシワ・オアシスから由来しています。オアシスに咲くバラの如く、潤いのあるローズで、3部作の…
Parfums MDCI - parfums rares, flacons precieux website : http://parfumsmdci.free.fr/ 長らく香粧品会社に勤務し、個性のない流通品を取扱う事に辟易していたクロード・マーシャル氏(63)が2006年に興したパルファムMDCIは、フランシス・クルクジャンやピ…
国内配送対応OK!頼れるアラビアン・フレグランス・オンラインショップ 今回の特集を組むに当たり実際に商品を購入した、信頼できるアラビアン・フレグランス・オンラインショップをご紹介します。各ショップのバナーをクリックするとショップのウェブサイト…
ウードブームが到来するだいぶ前から国策として湾岸諸国だけでなく最初から欧米のマーケットを完全なる射程距離にすえたオマーンのメーカー、アムアージュ。1982年の創立当初は香油を中心に、著名な欧米の調香師に製作を依頼し、少しずつラインナップを増や…
Surrati and "designers inspired" fragrances アラビアン・フレグランスの世界には、”デザイナーズ・インスパイア系”というジャンルで、欧米の人気香水を模した香油が威風堂々と存在しています。著作権侵害の後ろめたさはゼロ、それどころかどのメーカーも…
Oudh al Anfar country:UAE from India http://oudhalanfar.com/ (現在リニューアル中の為、サイトは大変なことになっています) 1950年インドのアッサムにて創業した老舗ウード商、ウード・アル・アンファーは、息子の代となり1995年にインドから湾岸諸国へ…
Rasasi country : UAE http://www.rasasi.com/ アラビアン・フレグランスのファッションリーダー的存在と言われる1979年創業のラサシはUAE最大の都市ドバイに本拠地を置き、他のアラビアン・フレグランス・メーカーと同じく家族経営を誇りとしています。16,000…
Arabian Oud country : KSA http://www.arabianoud.com/ 1982年、シェイク・アブドゥル-アジズ・アル・ジャッサーがリヤドの由緒あるスーク(市場)にオープンしたアラビアン・ウードは、伝統的なウード原木やバフール、ウードオイル、ウードブレンドを中心に…
Haramain Collection ユニセックス、アラビアン・バニラムスク。 アル・ハラメインの売れ筋ではどのショップでも必ず名前が上がる、ハラメイン・コレクション。ココナッツ+バニラ+サンダルウッド=ちょっぴりマイソール感を出そうと努力した感も伺える、非常…
Al Haramain country : UAE www.alharamainperfumes.com イスラム教における「二聖都」(メッカとメディナ)を意味する、生産規模はアジマルを上回るアラブ最大のフレグランス・メーカー、アル・ハラメイン。創業は1970年で、UAE最小の首長国、アジマンの本社…