La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Entries from 2019-01-01 to 1 year

Happy Holidays 2020 !

La Parfumerie Tanu, 100% amateur blog team with no bounds 香りの円形競技場、ラ・パルフュムリ・タヌ。おかげさまで本年9年目を迎える事ができ、来年2020年には早くも10周年を迎えるまでになりました。LPTが存在できるのは、読者の方あってこそ。ここに…

Oud Touch (2014)

立ち上がり:L'INSTANT DE GUERLAIN と印象は似てますがこちらの方がやや爽やかかな?むーでもやはり重い。カツ丼がカツサンドになったくらいの印象 昼:香りが薄くなってきたらまあまあ良い印象になってきました。ヴァニラみたいな香りが出てきました。 15…

Shades Wood / Armaf

立ち上がり:不思議な感じつけた瞬間はアルコール臭と甘さが強く「ぬう・・・・これも先が思いやられる」という感じですが、すぐウッディな香りが前面に出てきて甘さが消えていきます。 ウッディの感じも今まであまり体験したことの無い香り。 昼:こいつも…

L'Instant de Guerlain pour Homme EDT (2004/2016)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter thirtyone : Gentleman's Cheap Thrills, goodbye 2019 立ち上がり:甘い!重い!なんか子泣き爺が背中にとりついたのと同じ位の重さではなかろうか(子泣き爺に取りつかれた経験はありませんが)俺は背負いきれんなあ…

Nuée Bleue (1953/2019)

君よ 君は星のつよさを吸いこむイリス 今日の日記をかき乱す君 昨日のきらめく調べを捨てる君 何より美しき星の現れを知らす者となれ 雲にあだなす印となれ そして甘き時の流れに身を委ねよ 杳なる 蒼い雲 2019年11月14日に登場した、メゾン・ヴィオレ5番目…

Gold (2019)

ピュアディスタンス第10番目の新作、ゴールドが、本年3月のアエノータスに続き、早くもこの11月に世界発売となりました。実際の発売日となった11月11日から、オランダの公式サイトでは連日初出荷の様子がSNSで紹介され、主たる取扱店でも徐々に発売を開始と…

Terre d'Hermès Eau Intense Vetiver (2018)

立ち上がり:少し甘さがあるENCRE NOIREという感じです。柑橘系&スパイシーな香りでベチバー感は甘さの部分で多少感じるくらいか。 昼:スパイシーな感じは背景に退き、ベチバー形の香りが前面に出てきました。柑橘系の香りと相まって重さはなく爽やかな感…

Vetiver Insolent (2016)

立ち上がり:ベチバーというより強烈なニッキ臭が・・・浅田飴でも食べた気分になります。 昼:この時間で既に大分香りが弱く・・・残暑に負けているのか?残香はまだまだニッキ。ベチバーはどこに? 15時位:おーい?どこ行った?微かなニッキ臭&モス系の…

Vetiver Oriental (2002)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter thirty : Vetiver Gentleman in Autumn, Reiwa 1 立ち上がり:今回の3種の中では一番付けたとき「お!ベチバー』という感じが強いです。なんとなく子供の頃、駄菓子屋だ買った袋入り10円粉ジュースを思い出します。…

Jean Patou | the end of Jean Patou, a great perfumery

さて、シラデザンドが登場して5年後の2011年、ジャン・パトゥはP&GからSAデザイナーズ・パルファムズへ買収されます。この会社、2002年、インド系イギリス人のベンチャー起業家、ディレシュ・メータが起業した、基本的によそから大衆ブランドを買収しながら…

Jean Patou | postwar 3 : Jean Kerleo, Jean-Michel Duriez and takeover by P&G

かなり絵的に見苦しい後ろ姿のサムネイルでお許しください。戦後編の前半部分を、インスタグラムでライブ配信しました。内容はほぼpostwar 1、postwar 2の部分です。 はい、それではここから1990年代、ケルレオ師が引退し、P&Gに買収されるまでの作品をご紹…

Jean Patou | postwar 2 : Jean Kerleo, the third in-house perfumer

それでは、次は1970年代、1000とオードパトゥです。 戦後2【ジャン・ケルレオ:70年代】アンリ・ジボレから3代目調香師ジャン・ケルレオへ 5 1000 (1972) P 6 1000 (1972) EDP 7 Eau de Patou (1976) EDT 8 Eau de Patou (2013) EDT 5 1000(1972) オリジナ…

Jean Patou | postwar 1 : history of Jean Patou in Japan / WWII and the first change of in-house perfumer

後半は、ジャン・パトゥの戦後作品をご紹介します。日本にも本格的に上陸したのは戦後ではないかと思います。そこで、戦後編を始める前に、日本における戦後のジャン・パトゥの輸入販売の変遷をご紹介します。戦前の輸入については、力及ばず資料にたどり着…

AGTP Summer Special : (Stop !) Sport Gentleman

A Gentleman Takes Polaroids Chapter twenty nine : (Stop!) Sport Gentleman Encre Noire Sport (2013) by Lalique 立ち上がり:SPORT無しのENCRE NOIREと殆ど印象変わらず 昼:やはり変わらんなあ。多少柑橘系の香りが強いかな? 15時位:無印はこの時間…

The Archives | LPT monthly subscription based on LPT blog starts from Sep. 2019

The Archives | LPT monthly subscription service starts from 1 Sep. 2019 ジ・アーカイヴズ。LPTブログにてご紹介した香りのサンプルを毎月ランダムにお楽しみいただける、香りのサブスクリプションサービスです。 香りの円形競技場、ラ・パルフュムリ・…

Jean Patou | prewar 3 : after World depression & the death of Jean Patou

はい、それでは次に世界恐慌後の香りを2種、ディヴィーヌ・フォリーとノルマンディをご紹介します。いずれもマ・コレクシオン版のオードトワレです。 戦前5【世界恐慌後~パトゥ生前】 12 Divine Folie (1933) EDT Henri Alméras, Ma Collection version 13 N…

Jean Patou | prewar 2 : before World Depression & Joy (1930)

それでは、次に1929年に勃発した世界恐慌の前に発売された二つの香りと、その復刻版をご紹介します。 戦前3【世界恐慌前】 7 Chaldée (1927) P 8 Chaldée (2013) EDP 9 Moment Suprême (1929) 7 Chaldee (1927) P マ・コレクシオン版 トリロジーに続きジャ…

Jean Patou | prewar 1 : Trilogy (1925)

戦前1【トリロジー1:20世紀版】ムエット①、③、⑤ <Henri Alméras/Jean Kerleo, Ma Collection version> 1 Amour Amour (1925) EDT 3 Que Sais-Je ? (1925) EDT 5 Adieu Sagesse (1925) EDT 最初にご紹介するのは、ジャン・パトゥが1914年の創業から11年後…

Cabaret LPT vol.11 Jean Patou | Voice of nothing / introduction

今回のキャバレーは、皆様ご承知の通り、近代香水史を代表するブランド、ジャン・パトゥの弔合戦です。本来は前回のアラブキャバレー以降、本年中の開催はしない予定でしたが、偉大なるブランドの消滅を目の当たりにして、いてもたってもいられず、開催を決…

Cabaret LPT vol.11 review

令和初のリアルイベント「Cabaret LPT vol.11 : Jean Patou | Voice of Nothing」を、粛々と、しかし盛大に修めさせていただきましたことを読者の皆様にご報告いたします。前回のキャバレー(Cabaret LPT vol.10:I'm a Stranger in Arab, 2019年2月23日開催…

31 Rue Cambon EDT (2007)

立ち上がり:こ・・・・濃い ある程度想像はしていたので少なめにつけたのですが、それでも噎せかえるような甘い香りに覆われる。 他の2つに比べてモス系の感じはあまり無いような気がします。にしても濃い!電車の中で隣の人に引かれるレベル。 昼:少し落…

Chypre21 (2015)

立ち上がり:植物(モス系?)の香りが強めですね。最初からかなり落ち着いた香りです。昼:薔薇っぽい香りも出てきました。これも良い感じです15:00位:ムスクの香りも出てきます。どの時点でも上品です。夕方:15:00に加えウッド系も交じってきてるかな?…

Golden Chypre (2012)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter Twenty Eight : Golden Gentleman 立ち上がり:シトラス系なのかな?少しベチバーいっぽい香りなのですが 奥の方にうっすらとスパイスぽい感じも潜んでます昼:印象はつけ始めと変わらないのですが ベチバー系の感じは…

1969 | Parfum de Revolte (2001)

1969年特集、最終回は「1969年を名に持つ香り」、イストワール・ドゥ・パルファン(HdP)のベストセラー、1969をご紹介します。実際の発売は2001年である1969の正式名称は1969 Parfum de Revolte (反乱の香り)。HdP作品の中では「カルト・ブックス」の一つで…

Azurée (1969)

1946年、ハンガリー系ユダヤ人の家系出身であるエスティ・ローダーが、おじで皮膚科医のジョーゼフ・ローダーと創立した世界的な化粧品会社、エスティ・ローダーは、現在もローダー家が全株式の87%を保有し、現在もトップに親族が名を連ね、アメリカの政界…

Ô de Lancôme (1969)

ギヨーム・ドルラノと実業家アルマン・プティジャンが1935年に香水会社として共同創業したランコムは、その後スキンケア部門に進出し、1964年、2018年度世界化粧品メーカーランキング第1位のロレアルに買収されて以来、ロレアルの筆頭ブランドとして君臨して…

Chamade 1969-2019 : Where she came from, and where she goes

「シャマードはどこから来て、どこへ行くのか」 何十年も前、実家のテレビで昼間にやっていたフランス映画をたまたま観ました。 パリのリセに通う女の子が、寮に住む大学生と恋仲で、学校が終わると真っ先に彼氏の寮に向かい、部屋に入るなり制服を脱いで事…

The semicentennial : the year called 1969

The semicentennial : the year called 1969- 特集:1969年という年 - 今年の日本は世が平成から令和に変わった大きな節目の年です。西暦でいうと2019年。昔の人は「人生50年」と言いました。世が世なら、店主タヌを始めTeam LPTは全員この世にいない計算に…

Ganymede (2019)

いい写真だから何度でも載せます。「できたわ!」「すてきよ!!」 パリのメンズ専門クチュリエ、マルク=アントワーヌ・バロワの第2作フレグランス、ガニメデが今春発売になりました。昨年開催したCabaret LPT vol.9「A Gentleman takes Polaroids」でもジェ…

Meet Puredistance in Japan 2019 review

ピュアディスタンス創業者、ヤン・エワウト・フォス社長とピュアディスタンスジャパン担当、イリス・フォスさんがオランダより来日し、これまでピュアディスタンスジャパンにてご購入いただいたお客様を中心にご招待した非公開イベント「Meet Puredistance i…

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