La Parfumerie Tanu

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- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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L'Instant de Guerlain pour Homme EDT (2004/2016)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter thirtyone : Gentleman's Cheap Thrills, goodbye 2019
 

立ち上がり:甘い!重い!なんか子泣き爺が背中にとりついたのと同じ位の重さではなかろうか(子泣き爺に取りつかれた経験はありませんが)俺は背負いきれんなあ。アニス系が強いのかな

昼:印象変わらず、で、なかなか香り持ちが良い。昼ごはんに饂飩食べたつもりが何故か担々麺になっていたような胃のもたれまで感じてきた。

15時位:強い!重い!甘さは少し薄れてきたか

夕方:まだまだ俺はやれるぜ!(何を?)という感じで持続してます。持ちの良さはコスパ抜群!少しウッディな感じもこの期に及んで出てきたか?
私はヘトヘトですが・・・もう許して!

ポラロイドに映ったのは:焼き牡蠣食い放題の店に行ったら、大量食われ防止用か?問答無用で出されてきたペットボトルのコーラ。甘い!ぬるい!無駄に腹持ちが良い!

 
Tanu's Tip :
 
先月、ジェントルマンとイギリスへ行ってまいりました。今年で結婚21年目になりますが、諸般の事情により新婚旅行に行く機会のなかった私達は、ただひたすら機が熟すのを待つ事21年、念願の渡英が叶いました。イギリスは30年ぶりのジェントルマンは出発前「別に現地で買うものないし」と他人事のように宣っていたものの、いざ行ってみたら大スパーク。近年リバイバルを果たしたパンクスご用達安全靴、ドクターマーチンのファクトリーショップではシューズとブーツを大人買い。後半訪れたマンチェスターとロンドンでは中古レコード店を毎日はしご、アナログ盤を10数枚お買い上げ。「ここでしか手に入らないもの」が沢山見つかり、買い物の女神も大いに微笑んだ、実りある旅となりました。
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ロンドンのホテルにて撮影。この前日、ラフ・トレードのポートベロロード本店でThe Southern Death Cultのデビューシングル、Fatmanが見つかり大興奮のジェントルマン。ブライアン・イーノのTシャツを着ているのは、この後フォートナム&メイソンでグロスミスのブルック一家にお会いすべく、若い頃ブライアン・イーノの大ファンだったアマンダ・ブルックさんに敬意を表するため
しかし、お金は使えばなくなります。帰国後のジェントルマンは、当然の如く超懐寒い!ただでさえ懐寒い年末に、今年は旅行特需が大きくのしかかり、更にお寒い年の瀬となりました。
そんなジェントルマンを励ますついでに、似たり寄ったりのご事情の皆様にも、LPT名物・アフォーダブル系特集で今年のジェントルマンコーナーを締めくくりたいと思います。題して「懐寒いよ!安物買いのジェントルマン令和元年御用納め」。元々安いもの、ディープディスカウント、インスパイア系の三位一体で皆様の心と懐を温めたいと思います。物入りの時は「お値段以上、仕事きっちり」のアフォーダブル系がおすすめ!懐も温まる香りを厳選、さよなら令和元年!

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ランスタン・ド・ゲラン プールオム EDT 100ml 現行ボトル(2018年バッチ)
まず最初は、ディープディスカウントの常連、ゲランのレギュラー品から、ランスタン・ド・ゲラン プール オムをご紹介します。2003年に発売されたランスタン・ド・ゲランのペアフレグランスとして、1年後に登場したプールオムは、幾つかドジョウが登場した後、2016年に汎用ボトルシリーズに集約され、現在はEDTとEDPの2濃度展開、100mlの他に両濃度とも500mlビーボトルがあるなど、ロングセラーの風格を備えています。国内ではEDT50ml \8,500+税の一択ですが、アメリカのディスカウンターではEDT100mlがUS$40以下で入手可能、まさに普段使いの定番フレグランスと言って良いでしょう。香りとしては、パートナーのランスタンがマグノリアとアイリスを主軸とした粉物に対し、プールオムはカカオとパチュリで粉物感を演出しています。

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立ち上がりはメンズらしくスキッとしたアロマティックシトラスで開けるものの、肌に乗せてシトラスが飛んだあとに顔を出すのが、真綿でじわじわ絞める如く濃密なカカオとパチュリに、ジャスミンなどのホワイトフローラル。物凄い微粒子で幕を張ったように拡がる粉物感が、吸ったら肺に入るのではないかと錯覚する位スーパーファインなので、パウダリーな香りがお好きな方でも、体調によっては胸に来るかもしれません。粉物好きなこの私でも実装したジェントルマンの横で「あっ、いい香り!でも、あ、う…」となり、EDTでかなりのド迫力なので、EDPはどの位濃密なんだろうと不安になりますが、ランスタン・ド・ゲラン プール オムは、ムエットでは肌に乗せた時の被膜感が出てこないので、ムエットで試した時の爽快感や他の方がつけた時の印象で気に入っても、必ず実装して相性を確認することをお勧めします。

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一貫して品が良く、オフィシャルな場においても軽薄にならない品格があって、実売価格100mlが4,000円ちょっとで手に入るとは、まさにディープディスカウントの真骨頂。ただし、下品な事は言わないけれど、時々ジョークに含みがあって重たい紳士、という雰囲気が若干漂うので、そこをスルーして楽しい会話をエンジョイ出来たら、ランスタン・ド・ゲランプールオムは、廃番にならない限り良き友として長く並走してくれることでしょう。
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