La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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15. Japanese Fragrances

Cabaret LPT revisited | Kanebo, no longer exists / Kose / Hollywood

それでは、前回のキャバレーでは、良いコンディションのヴィンテージが手に入らず紹介できなかった、大手メーカー2社を紹介します。最初にカネボウ化粧品です。 Theme 3 : カネボウ「かつて存在した日本の企業」とウィキペディアに書かれている残念な会社 創…

Cabaret LPT revisited | Door-to-door sales in the postwar SHOWA 2 : Menard, Oppen

それでは次の訪販系メーカーに移ります。名古屋の日本メナードです。 NAGOYA | メナード化粧品 名古屋の戦後創業訪販系 東名阪訪問販売系その2、日本メナードは、1959年、ヘアケア商品のダリヤから訪問販売部門を独立し、名古屋に創業したメーカーです。創業…

Cabaret LPT revisited | Door-to-door sales companies in the postwar SHOWA 1 : POLA

Theme 2 : 東名阪訪問販売系昭和を代表する究極のパーソナルコンサルテーション 後半は、東名阪に現存する訪問販売系メーカーと、前回ご紹介できなかった重要ブランドをご紹介します。 訪問販売とは まず、訪問販売という業態について述べさせていただきます…

Cabaret LPT revisited | Shiseido 5 : 1980s

Chapter 4 | 1980年代 バブルの目覚めと昭和の終わり それでは、オイルショックからバブルのめざめとして、1980年代、昭和50年代から昭和の終わりまでをご紹介します。 9 むらさき(1980) 資生堂アメリカ 香水 1964年の禅、1977年のインウイと同じく、資生堂…

Cabaret LPT revisited | Shiseido 4 : Inoui (1977/1992)

続いて1977年の鳴り物入り、インウイです。 6. インウイ(1977) P インウイは、日米合作で制作されて、資生堂名義ではなくインウイブランドで海外進出したラインの香水で、1992年にリニューアルしましたが、1996年に廃番になりました。 オリジナル版は、マッ…

Cabaret LPT revisited | Shiseido 3 : 1970s

Chapter 3 | 1970年代 オイルショック(1973/1979)と豊かな文化 記念品 Fragrance '78の挿入カタログに掲載の香調表 ©1978 資生堂 お手元の、Fragrance '78というコピーを見てください。このカタログは、店頭でたくさん買った人が店頭でもらえた、香水セット…

Cabaret LPT revisited | Shiseido 2 : 1960s

Chapter 2 | 1960年代 高度経済成長期 3. 禅(1964)香水ハウスオブゼン、初の海外制作 アメリカ ジョセフィーヌ・カタパノ作 欧米人にとって「禅」は日本の魅力を1文字で現したキラーワード、雰囲気上等で実際はなんだかわからないはず、日本人の私でもわから…

Cabaret LPT revisited | Shiseido 1 : prewar - 1950s

Theme 1 : 資生堂圧倒的国内最大手、日本が世界に誇る化粧品会社。文化的意義も高い 創業1872年、昨年創業150周年を迎えた国内最大手会社。薬局から始まり、化粧品事業に着手したのは創業より25年後の1897年、かつ化粧品会社として真のスタートは2代目社長、…

Cabaret LPT revisited | When, What, Why Japanese Perfumes in the postwar SHOWA

Cabaret LPT revisited | When, What, Why Japanese Perfumes in the postwar SHOWA当日参加したLPT読者による、解説中の店主タヌ(法廷画風) " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">戦後昭和の国産香水:ヴィンテージ品の注意 今回登場…

Cabaret LPT revisited review | 15 April 2023

2023年4月15日、ポストコロナを象徴するリハビリマッチ「Cabaret LPT revisited|Japanese Perfumes in the Postwar SHOWA」を納めさせていただきましたことを、読者の皆様にご報告いたします。 前回の一般募集によるキャバレー(Cabaret LPT vol.12 : The Un…

Cabaret LPT revisited | Japanese Perfumes in the Postwar SHOWA

They are no longer thereJapanese perfumes in the postwar SHOWA テーマ 戦後昭和の国産香水 2016年5月より始まった、LPTのリアルイベント、Cabaret LPT。約2年半の自粛を経て、このたび会議室使用によるフルサイズ規模の開催目途がたちましたので、過去テ…

サトリ Satori (2006)

サトリ EDP 50ml

Cabaret LPT vol.4 | Hollywood Cosmetics

戦後昭和の国産香水、最後はパターン③カリスマ美容家系をご紹介します。 <カリスマ美容家系> ラストはハリウッド化粧品をご紹介します。 メイ牛山 カバ系のおばちゃん、懐かしいですね。 創業者のご主人、牛山清人(きよと)氏と一回り年が若かった上、96…

Cabaret LPT vol.4 | Pola, Nippon Menard, Oppen

パターン2:訪問販売系化粧品会社 〈東名阪訪問販売系〉 まず、訪問販売という業態について述べさせていただきます。 訪問販売は究極のパーソナルコンサルテーションですね。今回ご紹介するメーカーでは、ポーラが昭和初期から始めていました。戦後にはきちん…

Cabaret LPT vol.4 | Shiseido

「戦後昭和の国産香水」 開催:2017年2月22日(水) 19:30-21:00 場所:Book cafebar Fumikura 備考:2017年2月現在のレジュメを、ほぼ無修正で分割掲載しています。 はじめに トークセッションの前に、今回は国産香水の特集という事で、取り上げさせていただ…

Cabaret LPT vol.4 review

Cabaret LPT vol.4 「戦後昭和の国産香水」 令和3年、資生堂が新作香水「GINZA」を発売しました。資生堂の香水で、新作というだけでは特段の話題にもならないのですが、ひとつ驚いたのは、国産香水の新作としてオードパルファムだけでなく、香水(パルファム)…

The Three Madama Butterflies in Japan and the world : Madama Butterfly (2008), 1904 (2014), Cio Cio San (2015)

世界中で愛されているプッチーニのオペラ「マダム・バタフライ」。オペラを見たことがなくても、名前くらいは誰でも知っている悲劇のヒロインです。オペラに全然興味がないので実際に見たことはありませんが、話としては①19世紀末、明治半ばの長崎を舞台に、…

Authent (2010)

21世紀に入り、香水製作に減速をかけ始めた国内主要メーカーは、まず自社調香をやめフランスのなどの著名調香師を採用したり、ご当地ものやマリー・アントワネットなど歴史セレブの名を借りて、どうにかこうにか話題作りをしてきたものの、海外ブランド品が…

Mérefame (1979 / 1981) : updated review 2017

ここ数年で国産メーカーはどこも一様に自社のクラシック香水を廃番や大幅縮小に拍車をかけており、例えば資生堂は、2009年にすずろとホワイトローズナチュラル以外の香水(パルファム濃度)を全て廃番、残る国内流通フレグランスも大幅に縮小し、観光客向け…

Mon Petit Loup (1973)

モンプティルゥ 香水 17ml 9,700円(税抜) ※2017年2月現在 日本メナードのフレグランスの現行ラインナップとしては最長寿となるモンプティルゥは、メナードが岩下志麻、松坂慶子と専属契約した翌年、創業より14年目にあたる1973年7月に発売され、昨年メルファ…

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