La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Entries from 2013-11-01 to 1 month

Story #1 / Je Reviens

8.香水は素敵な出会いを呼ぶ Some Memories, Some Aromas 香水を通じて巡りあう一期一会の出会い、稀有な友情の始まり、そして別れ…LPT店主の思い出を綴ります。 「再会」 Story #1 / Je Reviens 2008年の春先から2010年秋までの2年半、国内では入手困難なク…

Quelque Fleur (1912)

Quelque Fleur (1912) 2009年から販売元となったモナコのロフト・ファッション&ビューティーディフージョン社は、零落したウビガンのステイタスを取り戻すべく、経営戦略をRDPRグループに委託し、2011年にフゼア系の語源となり、最初に合成香料クマリンを使…

Apercu (1925/2000), the fall and rebirth of Hougibant

Apercu (1925/2000), the fall and rebirth of Hougibant 1775年に創業したウビガンの華々しい歴史は、近代香水を紹介する際に外せない序章で、マリー・アントワネットも顧客だったと言われ、2010年ロジャ・ダヴ監修により2度目の復刻を遂げたフジェール・ロ…

Chaldee, Collection Heritage (1927/2013)

Chaldee, Collection Heritage (1927/2013) 1984年の偉業、マ・コレクシオン後のジャン・パトゥは、ご存じの通り1999年にユーロコス(のちのP&G)に買収され、前後して専属調香師もジャン・ケルレオからジャン=ミシェル・ドゥリエに交替し、試運転として共作…

Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 2

Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 2 【まえがき】 香りのピラミッドは諸説ある中、アメリカの香水評論家Jan Moran著'Fabulous Fragrances(1994)/Fabulous Fragrance II(2000)'を参考にしました。また、現品を入手できなかったアムール・ア…

Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 1

Jean Patou Ma Collection (1925-64/1984), chapter 1 フランスのグラン・パルファム、ジャン・パトウは、1925年から64年にかけて発売された香りを1984年、3代目専属調香師ジャン・ケルレオ責任監修のもと、"マ・コレクシオン"として再発する偉業をなしとげ…

Habanita (1921/2012)

2.厳選クラシック香水紹介 The Essential Guide to Classic Perfumes Habanita (1921/2012) 南仏グラースにて1849年に創業し、現在も家族経営にて香水工房を運営している老舗、モリナールが1921年に発売し、値頃な価格も手伝って今なお本国フランスは勿論世…

Period X : Chanel No.5

Period X : Chanel No.5 「すべての道はローマに通ず」の如く、アルデヒド系香水が帰結する原点、シャネル5番を語らずして、この章に幕を下ろすことは出来ません。5番は、初めてアルデヒドを使用した香水が実際にはウビガンのケルクフルールだろうと、ゲラン…

Period F: Return of Powderists (2000~)

Period F: Return of Powderists (2000~) Teint de Neige (2000) フィレンツェの天を望むアトリエにて孤高のオルガン(調香台)と戯ぶ「天空のらりるれおじさん」ことイタリアの巨匠・ロレンツォ・ヴィロレーシの押しも押されぬ代表作、タンドネージュ(2000)…

Period E: Age of Powder Bomb (1980's)

Period E: Age of Powder Bomb (1980's) Ombre Rose L'Original (1981/2001) 日本でも根強いファンの多いパウダリー・フローラルの金字塔、ジャン・シャルル・ブロッソーのオンブルローズ・オリジナルです。粉物といえばオンブルローズ、という方も多いので…

Period D: End of Economic Boom (late 1960's - 1970's)

Period D: End of Economic Boom (late 1960's - 1970's) Ma Griffe (1946), as the predawn of Green Floral/Chypre Aldehydic scents 1945年にメゾンを開き、戦後のオートクチュール界を席巻した御年104才(2013年現在)のクチュリエ、マダム・カルバンが初…

Period C: Economic Boom (circa 1960)

Period C: Economic Boom (circa 1960) Madame Rochas (1960), Madame Rochas intense (1986) 戦後ロシャスのまごうことなき代表作、マダム・ロシャスです。調香はカレーシュ(1961)、アムアージュ/ゴールド(1983)などを手がけた巨匠・ギィ・ロベール。品格の…

Period B: Mid to Post War (1940-1950)

Period B: Mid to Post War (1940-1950) Antilope (1945) フランスの毛皮商、ヴェイユが1945年に発売した、アンティロープのオリジナル版オーデコロンです。日本では既に販売のないブランドですが、1920年代から40年代にかけて’ズィブリーヌ’’セクレ・ド・ヴ…

Period A * Pre War (1920-1930)

Period A : Pre War (1920-1930) No.22 (1922) エルネスト・ボーがシャネルの為に作った5つの香り(5番、22番、ガーデニア、キュイールドルシー、ボアデジル)の中で、更にはシャネルの歴史においても圧倒的なアルデヒドの積載量を誇るフローラル・アルデヒドの…

Return of Aldehydic Perfumes / Introduction: Aldehyde, IMO

アルデヒド系香水王政復古 - Return of Aldehydic Perfumes - - 古今東西アルデヒド系・粉物系の逸品を一挙紹介(代表作の年表と時代別特徴解説) - Introduction: Aldehyde, IMO アルデヒドとは、他の香料をうまくまとめ、拡散させる力が強く、相互作用で特有…

Online Perfumeries, LPT's choice

日本配送、喜んで!国際配送OK、世界の頼れる香水オンラインショップ一覧 クラシック香水が欲しくて、並行輸入通販ショップの商品一覧を見ると、写真は載っていても品切れが多い。これは、日本の売れ筋と欧米の売れ筋が異なるからかもしれません。ニッチ・フ…

Interview / Roja Dove Haute Parfumerie, Harrods

Roja Dove Haute Parfumerie(イギリス)/オーナー ロジャ・ダヴ氏インタビュー そして、真の香水好きなら一生に一度は足を運んでから目をつぶりたい、ロジャ・ダヴ・オート・パフューマリーのご紹介です。 今回の取材にあたり、当初はオート・パフューマリー…

Interview / Ca'Natura

Ca'Natura(イタリア/日本)/オーナー 松井絵美さんインタビュー 続いてご紹介するのは、在伊5年のオーナー、松井絵美さんが2010年ミラノにてオープンしたCa'Naturaです。イタリア語で「自然の家」を意味するCa'Natura(カナトゥーラ)は、イタリアの自然派化…

Interview / Lianne Tio Parfums

世界のLPTへ行こう!頼れる海外香水店紹介 日本から世界に目を向けると、星の数ほど香水専門店がありますが、「頼れる」香水店はあまりありません。そこで、La Parfumerie Tanuが足で探した、海外の素敵な香水店を一挙ご紹介!オーナーインタビューをはじめ、…

La Parfumerie Tanu blog renewal !

2010年11月より開始した当ブログも、細々ながら皆様のご愛顧を頂き、今年で3回目の誕生日を迎える事になりました。この場を持ちまして、いつもお読みくださる皆様に、心より感謝申し上げます。 2011年、2012年と記念イベントとしてブログで紹介しました香水…

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