La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Powdery

Pour Rêver (2024), to dream come true with Maison Violet

dream come true with Maison Violet 2017年11月-ある晩秋、何かでメゾン・ヴィオレ復興の記事を読み、すぐに公式サイトにコンタクトを取ったのが、今のLPTとヴィオレの始まりでした。 当時、調香学校を卒業したばかりの青年3人が、19世紀に誕生し狂騒の20…

Divine l’été, Clair d'Iris (2024)

立ち上がり:名前の通りアイリスの香りが強い、背後にうっすらベチバー系の香りが潜んでます 昼:アイリスの香りとベチバーの香りが半々くらいで主張してきます。この酷暑の時期、大体の香水は昼までに汗で飛んでしうまうのですがかなり持ちが良い。ただ汗を…

Dormir al Sol (2024)

眼を閉じて 深呼吸をして ひろがりを感じる 黄金の光のあたたかさが あなたの肌に触れる時 そこには境界も 限界もない 時間も空間もない あるのは あなたと「今」ただそれだけ アルゼンチンで女性が初めて興したニッチフレグランスブランド、フラッサイの10…

Iris de Nuit (2005)

イリス ド ニュイ EDP 100ml

Iris Coffee (2021)

アイリス・コーヒー パルファム 100ml 昨年よりThe Unconventionalより度々話題のシェリガンですが、今春LPTブログにて、全点踏破レビューをお届け予定です。お楽しみに!

Nanshe (2019)

ナンシェ P 100ml

L'Homme de Coeur (2002)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter Fourty : DIVINE and Gentleman part 2 立ち上がり:いい印象。微かにスパイシーでなんとなく酒のジンっぽい香りもする。ジェニパーベリー入ってるのかな?爽やかな感じでこの季節によく合いそう 昼:甘い感じが薄れて…

Bienaimé 1935 : La Vie en Fleurs (1935), Vermeil (1935), Jours Heureux (1949) revived in 2021

前回のブランド紹介に続き、本日は復興ビエナーメが蘇らせた3作をご紹介します。 昔の香水の広告を見ると、現在の香水販売と違い、物凄くバストイレタリーラインが豊富だったことがわかります。昔の、と断り書きしなくても、例えばざっくり30年ちょっと前、…

Bienaimé 1935, revived in 2021

Bienaimé 1935, revived in 2021 after the long sleep ≪その後のビエナーメ≫ケルクフルール生誕110年記念特集 2020年8月、Cabaret LPT vol.12 'The Undead'で総括したウビガン。18世紀から21世紀の現代にいたるまで、過去にどれだけエポックメイキングな作…

White Gold (2017) / Rose Gold (2016)

White Gold (2017) 立ち上がり:BLACK GOLDのマイルド版という感じですか・刺激的な感じは少ないですが、つけて数分経つと立ち上がってくる香りはBLACKより濃密な感じがします。 昼:ジャスミン系で濃いなあ。ジャスミン茶の葉っぱが鼻っ面にぶら下がってる…

No.12 (2021)

ピュアディスタンス第12作目の新作・№12が、9月12日世界発売、9月28日国内発売となりました。ピュアディスタンスは、この№12新発売にあわせ、日本上陸を果たしました。ピュアディスタンス直轄の日本サイトを運営するピュアディスタンスジャパンが、国内にお…

L'Esprit Libre (2021)

北フランス、ディナールを拠点とするメゾンフレグランスの長老ブランド、ディヴィーヌから、トータルの新作メンズのロム・アカンプリ(2016)から5年ぶり、レディスとしてはスピリチュエル(2014)に続き実に7年ぶりの新作が届きました。と言っても、その間にブ…

Homme aux Gants (2019)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter Thirty Six : MDCI par AGTP in Winter 立ち上がり:甘い香り。私はあまり甘い香りが得意ではないのですがこれは良い感じです。甘栗みたいな香り? 昼:ウード系の香りが出てきました。この季節に合います。 15時位:ウ…

Rubikona (2020)

ピュアディスタンス第11作目の新作・ルビコナが、10月15日世界発売となりました。前々作アエノータス、前作ゴールドと続き、目を見張る勢いで国内での認知度が上がり、国内に輸入代理店がない以上、正確には日本上陸しているとは言えない状態で、ここまでの…

Vol de Nuit (1933), my best favourite pre-war Guerlain

Vol de Nuit, my best favourite pre-war Guerlain 一昨年まで、百貨店のゲランカウンターに立ち寄った際、必ず尋ねるようにしている質問がありました。 「すみません。夜間飛行はどこのデパートのゲランカウンターに行っても見かけないのですが、どうしてで…

The semicentennial : Réminiscence, a French jewelry and perfume house

The semicentennial : Réminiscence, a French jewelry and perfume house since 1970 1970年、ジュエリーデザイナーのゾーイ・コスト(1947-2007)とベルギー出身のイタリア人フォトグラファー、ニーノ・アマデオ(1946-)が、1970年南仏コートダジュールにオー…

La Surprise (2020)

前回のレメーに続き、MDCIのペインターズ&パフューマーズシリーズの新作レディス、ラ・スプリーズは、LPT読者の間でもファンが大変多く、先日のインスタグラムライブ配信、LPTVで行った質問コーナー、ASK LPTでもLPT未収作品の紹介リクエストが来た独立系女…

L'Aimée (2020)

パルファムMDCIのペインターズ&パフューマーズシリーズ第2弾として、楽しみにしていたレディス2作が今春発売になりました。第1弾のメンズでも活躍した女性調香師、ナタリー・フェストエアとセシル・ザロキアンが手がけています。どちらも甲乙つけがたい、ノ…

Petits et Mamans (1997) / Petit Ange, powdery fragrance for children

心の包帯系粉物香水 後編 乳幼児の肌に香水は有害ではないのか?という議論は欧米でも見かける話で、親によっては「どんな刺激物が入っているかわからないから、自分の子供に子供用香水なんて絶対使わない」「いやいや、お尻拭きから洗剤、ベビー用化粧品だ…

Florentina (2016) : Need to dress (your heart and soul)

心の包帯系粉物香水 前編 LPTがブログ開設時より一貫して注目しているジャンル、粉物系。その定義は非常に幅広く、戦前・戦後のフローラルアルデヒド系からニベア/オロナイン系、イタリアンタルコ、化粧台のエレベーター(リップスティック系)、エッチな粉物…

Cycle 001 (2020) | Join the Circle, Cycle by Violet

3月から始まった未曾有のロックダウンから2ヶ月が経ち、5月11日に解放されたフランス。公共交通機関の利用はマスク着用が義務付けられるなど「新しい日常」がかの地でもスタートしています。コロナウイルスは、世界中の様々なイベントや企画を中止や延期に追…

Luberon (2012)

立ち上がり:一瞬、酸味の強い香りが拡がるが瞬時にスパイス系の香りに入れ替わる。独特だ。こんなの他で嗅いだことなし。 昼:ラベンダーの香りの周辺にスパイス系の香りがまとわりついてる感じ。不思議な香りだ。嫌いではないが少し鼻につく。 15時位:か…

Burlesque (2012)

立ち上がり:粉もの系、柑橘系の香りが最初強いですがすぐローズへと移行していきます 昼:アイリス系も出てきました。 15時位:粉もの系にありがちですがお香みたいな香りになってきて落ち着いて良い感じです 夕方:この時間まで持ちますが落ち着き方が好ま…

Tian Di / Blondine / Verano Porteño (2017), A Fuego Lento / Teisenddu (2018)

フラッサイのオーナー、ナタリア・オウテダさんの本邦初インタビューをお楽しみいただいた後は、現在発表されている5作品の紹介をさせていただきます。インタビュー中、既にナタリアさんご本人が何作か香りのストーリーをお話しくださっていますが、各々のス…

Touche Finale (2019) and what I got in London last Autumn

先日ご紹介したリリス・ド・ファットは勿論手も足も出ない価格で、一生分のお試しを店頭でさせていただき十二分に満足いたしましたが、せっかく香水ファンにとって宝島の如きジョヴォワに行って、手ぶらで帰れるはずがありません。そしてジョヴォワの前には…

Nirvana Black (2013)

立ち上がり:ラムレーズンアイスみたいな香りが強烈。甘いー 男には合わないような気も、NIRVANAだが「SMELLS LIKE TEEN SPIRITS」という感じからは百万光年離れてる 甘さが大分落ち着いてスミレにような落ち着いた香りが前面に、これならいいかな。 15時位…

L'Iris de Fath (2018) / Holy Grail (2019)

前回のジョヴォワ再訪レポートに続いては、実際店頭で試香および購入した香りをご紹介します。 下記は、去る2019年11月後半、ジョヴォワ・メイフェア店でリリス・ド・ファットを「浴びた」後、ホテルに戻って寝るまでの間、二度と実装の機会はないだろうと思…

L'Instant de Guerlain pour Homme EDT (2004/2016)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter thirtyone : Gentleman's Cheap Thrills, goodbye 2019 立ち上がり:甘い!重い!なんか子泣き爺が背中にとりついたのと同じ位の重さではなかろうか(子泣き爺に取りつかれた経験はありませんが)俺は背負いきれんなあ…

Nuée Bleue (1953/2019)

君よ 君は星のつよさを吸いこむイリス 今日の日記をかき乱す君 昨日のきらめく調べを捨てる君 何より美しき星の現れを知らす者となれ 雲にあだなす印となれ そして甘き時の流れに身を委ねよ 杳なる 蒼い雲 2019年11月14日に登場した、メゾン・ヴィオレ5番目…

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