ジャン・パトゥ簡介
1887 ジャン・パトゥ、ブルジョワ革職人シャルル・パトゥと妻ジャンヌの長男として
9月27日ノルマンディに生まれる
1893 妹マドレーヌが生まれる
1914 パリでアトリエをオープン、その後第一次世界大戦に従軍
1919 退役後、1919年にアトリエを再開
ココ・シャネルと同世代の売れっ子クチュリエとして時代の寵児になる
1925 香水部門設立、ブランド初の香水を発売(愛のトリロジー:3部作)
1927 世界初の日焼けオイル、ユイル・ド・シャルデ発売。避暑地バカンス客向けの
水着やテニスウェアを発売、世界初のカーディガンなど最先端ファッション多数
1930 1929年に勃発した世界恐慌を逆手に取り、富裕層向けに「最も高価な香水」
ジョイを発売、大ヒット。同年米国支社を設立、アメリカでも大成功を収める
1936 3月8日、パリのジョージ5世ホテルで突然死 享年48歳
パトゥ死後は、香水部門がブランドの屋台骨となる
1936-1979 実妹マドレーヌ、義弟レーモン・バルバス(1900-1983)が業務継承
1980〜2001 甥(バルバス夫妻の息子)のジャン・ド・モーイ・バルバスが継承
1987 ファッション部門が休眠会社となり、香水部門に特化する
2001 P&Gがバルバスよりジャン・パトゥ買収
2011 SAデザイナーズ・フレグランスがP&Gよりジャン・パトゥ買収
2018 LVMHグループがSAデザイナーズ・フレグランスよりジャン・パトゥ買収、
LVMH傘下のクリスチャン・ディオールがパトゥ作品の商標使用権を獲得
同年夏に女性向けフレグランス、ジョイを発売。ジャン・パトゥ全作品廃番
2019 9月、ジャン・パトゥのファッション部門が休眠状態から復活
ブランド名をパトゥと改名、若手デザイナー、ギョーム・アンリをプロデューサ
ーに迎え、女性向けプレタポルテとしてリブランディング
※パトゥ作品の大半を手掛ける。代表作:ジョイ
1933年からは専属を離れるも制作継続、フラゴナールなど他社の調香も掛持ち
2代目 アンリ・ジボレ(1911-1966、55歳没)任期:1948~1966
※リュバンのジンフィズで有名 パトゥではオードジョイとキャリーヌのみ
【オードジョイ(1955)の翌年ギィ・ロベールがLasso(1956)を手掛ける】
3代目 ジャン・ケルレオ(1932~)任期:1967~1999ごろ
※ジボレ逝去により後任。代表作:1000、スブリーム
1984年、1925-1964年にわたるアーカイヴを「マ・コレクシオン」として復刻
1990年4月ロスモテーク設立、初代館長に就任。1999年の引退後ロスモテークに専念
4代目 ジャン=ミシェル・ドゥリエ(1961~) 任期:1999ごろ~2011
※専属就任の数年前からジャン・ケルレオと共作、代表作:シラデザンド
ロシャス専属調香師も兼任後、現在自身のブランドのオーナー調香師になる
5代目 トマス・フォンテーヌ(1966~) 任期:2011~2018
※P&G所属調香師を経て2009年独立。リュバン、ル ガリオンなど復刻系ブランド
の再処方を多数手がける。ジャン・パトゥでの新作はジョイ・フォーエバーのみ、
2013~2014年にコレクシオン・エリタージュとして9点復刻。
現ロスモテーク副館長(館長はパトリシア・ド・ニコライ)