La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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English Fern (1890) / Blenheim Bouquet (1902)

English Fern (1890) 立ち上がり:これも床屋系の香りがします、が、その中にえも言われぬ不思議な香りが混ざっている。柑橘系のような…ややケミカルなような…かなり個性的な香りです 昼:つけ始めの不思議な感じはだいぶ収まり、グリーン系の香りになってき…

Special №127(1890)

A Gentleman Takes Polaroids chapter Thirty Seven : Gentleman The Patriot 立ち上がり:大人な香り!というか子供の頃床屋へ行くと散髪終わった大人たちから香ってきた匂いだ。懐かしい感じがします。 昼:なつかしさは薄れて平成位まで来たか。ラベンダ…

L'Elégant (2021)

2021年は、本来は昨年の秋からクリスマス時期の発売を想定して作られたものの、昨今のコロナ禍の影響を受け発売延期になった作品が、翌年の秋冬まで待たず、半年遅れ、つまり想定の季節とは逆になるものの、敢えてサマーフレグランス枠で発売に踏み切る作品…

Compliment (1939/2021)

しじまの中にも、あるいは賑わう会話のさなかにも 何もない時 あるいは日常にただ流される時でさえも ほめ言葉はあなたのために 鏡に映る姿、あるいは人の眼に映る姿にも 雑踏にひとり あるいは何もかもが遠くにある時でも ほめ言葉はあなたのために あなた…

LPT contributes to MICHAEL EDWARDS FRAGRANCES of the WORLD

この度、LPTは香水評論の世界的権威、マイケル・エドワーズが主宰するデータベースサイト、MICHAEL EDWARDS FRAGRANCES of the WORLDの香調別ガイドライン、Fragrance Wheelの日本語訳を担当いたしました。上のウィール図をクリックすると、実際のFragrance …

Marc-Antoine Barrois : review archives 2017-2021

Marc-Antoine Barrois : review archives 2017-2022 2017年よりご紹介して参りました、マルク=アントワーヌ・バロワ作品のレビューを、アーカイヴとしてまとめました。発売年順や名前順ではなく、新着レビュー順になっています。今後新作が発表され、レビュ…

Poudre Impériale / Fontaine Royale / Cuir d'Orient / Essence du Sérail / Vapeurs Diablotines (2016)

- SLM reviews -Essence du SérailCuir d'OrientVapeurs DiablotinesPoudre ImpérialeFontaine Royale 前回の媚薬及びブランド解説に続き、SLMの現行5作品についてご紹介します。ボトルに施されたマットでカラフルなラバー加工の色彩は、香りの世界観を色に…

SLM <Sous le Manteau> : Olfactory love potions

かねてより復刻系作品には目がないクラシック香水紹介ブログ、LPT。これまで多くの「蘇った」香りを紹介して参りました。蘇生ストーリーの一例としては①大洪水に遭った地下室の復旧作業中、処方が偶然出てきて復興②テレビのルーツもの番組にハマって自分も先…

Yardley Gentleman Urbane EDP (2019)

立ち上がり:これも甘い香りだなあ…なんか印象が薄くて感想がでてこない。風呂あがりの香りだ 昼:印象が変わらない。 15時位:同じ香りのまま薄くなっていく 夕方:どんどん薄くなっていく。しかし印象はつけはじめと変わらない。これはこれで今まで経験し…

Swiss Army Rock (2015, now renamed as Rock)

立ち上がり:甘い…懐かしいガムボールの匂いだ。それもなんか人工的な果汁フレーバーの奴、なんだっけこれ…チェリーコーク(orドクターペッパー)みたいでもある 昼:香りの印象も強さもあまり変わっていかない。 15時位:徐々にウッド系の香りが出てきて落…

Bois Impérial (2020) / Essential Parfums

A Gentleman Takes Polaroids chapter Thirty Six : Affordable Gentleman in Spring 立ち上がり:ベチバーとスパイシーな香り甘さの中で複雑に絡まってます。今の季節ならいい感じ。 昼:ウッディな香りが強くなってきました。甘い感じはまだ強く残ってます…

Cabaret LPT vol.4 | Hollywood Cosmetics

戦後昭和の国産香水、最後はパターン③カリスマ美容家系をご紹介します。 <カリスマ美容家系> ラストはハリウッド化粧品をご紹介します。 メイ牛山 カバ系のおばちゃん、懐かしいですね。 創業者のご主人、牛山清人(きよと)氏と一回り年が若かった上、96…

Cabaret LPT vol.4 | Pola, Nippon Menard, Oppen

パターン2:訪問販売系化粧品会社 〈東名阪訪問販売系〉 まず、訪問販売という業態について述べさせていただきます。 訪問販売は究極のパーソナルコンサルテーションですね。今回ご紹介するメーカーでは、ポーラが昭和初期から始めていました。戦後にはきちん…

Cabaret LPT vol.4 | Shiseido

「戦後昭和の国産香水」 開催:2017年2月22日(水) 19:30-21:00 場所:Book cafebar Fumikura 備考:2017年2月現在のレジュメを、ほぼ無修正で分割掲載しています。 はじめに トークセッションの前に、今回は国産香水の特集という事で、取り上げさせていただ…

Cabaret LPT vol.4 review

Cabaret LPT vol.4 「戦後昭和の国産香水」 令和3年、資生堂が新作香水「GINZA」を発売しました。資生堂の香水で、新作というだけでは特段の話題にもならないのですが、ひとつ驚いたのは、国産香水の新作としてオードパルファムだけでなく、香水(パルファム)…

R.I.P. : Lianne Tio, The Great Haute Parfumerie (10.10.1951 - 4.2.2021)

オランダ・ロッテルダムの高級香水店、La Cour des Parfums 2021年店主、リアンヌ・ティオさんが、2021年2月4日肺がんのため亡くなりました。享年69歳。 18歳でご家族と共に出生地であるインドネシアよりオランダへ移住したリアンヌさんは、その後渡仏し長ら…

Invasion Barbare (2005)

立ち上がり:これは甘くない!ウッド調の香りが出ていて最初から良い感じで朝の通勤が出来そう。今はコロナで時差通勤だが。 昼:落ち着いてきてますが弱くはならない。このメーカーのはどれも香り持ちが良いです。ジンジャーの香りも出てきました。 15時位…

Les Indes Galantes (2015) / Fêtes Persanes (2016)

立ち上がり:甘い香り系なのはL'Homme aux Gantsと同じですが、こちらはやや柑橘系の印象。最初一瞬アルコール臭さがキツいか?と思ったがすぐ落ち着いた。 昼:甘い香りを維持、これは良いものなのは判るが女性向だな…よほど中性的な男性には良いかもしれな…

Homme aux Gants (2019)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter Thirty Six : MDCI par AGTP in Winter 立ち上がり:甘い香り。私はあまり甘い香りが得意ではないのですがこれは良い感じです。甘栗みたいな香り? 昼:ウード系の香りが出てきました。この季節に合います。 15時位:ウ…

Happy Holidays 2021 !

La Parfumerie Tanu,The World is Our Oyster, Kidding ! 2010年11月に10周年を迎えた香水ブログ、ラ・パルフュムリ・タヌ。比較対象が他におらず、相手にもされない不戦勝状態のアマチュア集団ですが、この小さな香りの円形競技場にとっても、新型コロナウ…

Journey to El Sur : Frassaï

2013年、ブエノスアイレスに誕生したアルゼンチン初の女性オーナーによるニッチブランド、フラッサイ。普段内外の香水レビューを殆ど読まない私にとって、信頼のおける香水店からのおすすめは唯一無二の出会いの場で、フラッサイもロッテルダムの香水店、La …

NUÉE BLEUE le savon on Kickstarter

2020年の夏の始まりを手に汗握りつつも大いに盛り上げた、メゾン・ヴィオレのクラウドファンディング初チャレンジ作品、CYCLE001。ゴール達成率109%という数字は、クラウドファンディングのゴールとしては、かなり危なっかしい結果ではありましたが、100%…

Perfumer Quentin Bisch

英仏2冠受賞、おめでとうガニメデ!調香師カンタン・ビシュ自薦コレクション 2017年より継続的に紹介してきたパリのクチュリエブランド、マルク=アントワーヌ・バロワ。デビュー作であるB683(2016)より3年後、処女作より圧倒的にジェンダーレスな面立ちの作…

Meet LPTV vol.3 on air

[Meet LPTV ライブ配信のお知らせ] 日時 2020年11月14日(土)17:00-18:00(JPN) チャンネル:Instagram live (IGTV)※電波状態により、中断または配信中止の可能性があります。予めご了承ください。 第3回Meet LPTVは、調香師特集です。 【Headliners】 ・Cycle0…

Rubikona (2020)

ピュアディスタンス第11作目の新作・ルビコナが、10月15日世界発売となりました。前々作アエノータス、前作ゴールドと続き、目を見張る勢いで国内での認知度が上がり、国内に輸入代理店がない以上、正確には日本上陸しているとは言えない状態で、ここまでの…

Meet LPTV vol.2 on air

[Meet LPTV ライブ配信のお知らせ] 日時 2020年10月3日(土)17:00-18:00(JPN) チャンネル:Instagram live (IGTV)※電波状態により、中断または配信中止の可能性があります。予めご了承ください。 ※LPTのInstagram アカウントをフォローしていただくと、ライブ…

The Undead : Houbigant 3, reborn with Perris family

それでは、最後のムエット、チャプター5を出してください。ムエット15番から18番、4本です。 ボトルに名入れ中のエリサベッタ・ペリス(左)と長男のジャンルカ・ペリス(右)、ヨーロッパのデキる青年らしい、ピッカピカのセクシーユニバーサルハゲ 2005年にウ…

The Undead : Houbigant 2, post war to bankrupcy

それでは、ムエットのチャプター4を出してください。12番から14番の3本です。 世界恐慌から戦時中にかけて発売されたのが、ムエット12番のプレゼンスと、13番のシャンテリーです。プレゼンスは戦後に復刻したもので、ボトルデザインから80年代の再発ものだ…

The Undead : Houbigant 1 (from 1775-pre war)

はい、それでは後半に入ります。後半は、ウビガンを紹介します。年表もご参照ください。ムエットはチャプター3、9番から11番の3本になります。 ホントに1925年刊行なのか?やけに新品臭がするウビガン150年史 この本は、ウビガン150周年記念に、1925年に発…

The Undead : Lubin 2

リュバン ムエット④⑤、⑥⑦、⑧ 4) Nuit de Longchamp (1937, Pierre Prot) / Lubin5) Nuit de Longchamp (2008, Thomas Fontaine) / Lubin)6) Gin Fizz (1955, Henri Giboulet) / Lubin7) Gin Fizz (2009, Thomas Fontaine) / Lubin8) Black Jade (2011, Jean …

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