La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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02-2. Classic H-M

The Undead : Houbigant 3, reborn with Perris family

それでは、最後のムエット、チャプター5を出してください。ムエット15番から18番、4本です。 ボトルに名入れ中のエリサベッタ・ペリス(左)と長男のジャンルカ・ペリス(右)、ヨーロッパのデキる青年らしい、ピッカピカのセクシーユニバーサルハゲ 2005年にウ…

The Undead : Houbigant 2, post war to bankrupcy

それでは、ムエットのチャプター4を出してください。12番から14番の3本です。 世界恐慌から戦時中にかけて発売されたのが、ムエット12番のプレゼンスと、13番のシャンテリーです。プレゼンスは戦後に復刻したもので、ボトルデザインから80年代の再発ものだ…

The Undead : Houbigant 1 (from 1775-pre war)

はい、それでは後半に入ります。後半は、ウビガンを紹介します。年表もご参照ください。ムエットはチャプター3、9番から11番の3本になります。 ホントに1925年刊行なのか?やけに新品臭がするウビガン150年史 この本は、ウビガン150周年記念に、1925年に発…

The Undead : Lubin 2

リュバン ムエット④⑤、⑥⑦、⑧ 4) Nuit de Longchamp (1937, Pierre Prot) / Lubin5) Nuit de Longchamp (2008, Thomas Fontaine) / Lubin)6) Gin Fizz (1955, Henri Giboulet) / Lubin7) Gin Fizz (2009, Thomas Fontaine) / Lubin8) Black Jade (2011, Jean …

The Undead : Lubin 1

それでは次のブランド、リュバンをご紹介します。ムエットはチャプター2、4から8番の5本です。香りの紹介までしばらくリュバンの歴史を、現在のオーナーが登場するまで一気にお話しますが、適当にムエットを嗅ぎながら聞いてください。 リュバンは、マリー…

The Undead : L.T. Piver

まずはチャプター1、1774年創業のL.T. ピヴェです。年表と合わせてお聞きください。 キャバレー会場。(左)超絶ソーシャルディスタンス、対面距離4m以上確保。(中)中洲にはアンデッドな面々がそろい踏み (右)終了後は当然中洲で三密状態 ベルサイユの調香師ミ…

Cabaret LPT vol.12 | The Undead : Marie Antoinette and 3 undead brands

今回のキャバレーは、18世紀に創業し、死んでも死んでも蘇りながら現在も存続している超老舗ブランドの特集です。この3社には、共通の経営者や枝のれん分けなどのつながりはありませんが、すべてある人物と繋がっています。それはオープニングビデオにも登場…

L'Iris de Fath (2018) / Holy Grail (2019)

前回のジョヴォワ再訪レポートに続いては、実際店頭で試香および購入した香りをご紹介します。 下記は、去る2019年11月後半、ジョヴォワ・メイフェア店でリリス・ド・ファットを「浴びた」後、ホテルに戻って寝るまでの間、二度と実装の機会はないだろうと思…

L'Instant de Guerlain pour Homme EDT (2004/2016)

A Gentleman Takes Polaroids Chapter thirtyone : Gentleman's Cheap Thrills, goodbye 2019 立ち上がり:甘い!重い!なんか子泣き爺が背中にとりついたのと同じ位の重さではなかろうか(子泣き爺に取りつかれた経験はありませんが)俺は背負いきれんなあ…

Metal EDT (1979) / Hiris (1999) | AGTP5 : Gentleman's favourite, Lady's fragrances

【ジェントルマンのお気に入り レディス香水編】 Metal EDT / Paco Rabanne (1979) レディス香水、最初はパコラバンヌのメタルです。ジェントルマンは、これまで自分が気に入ればそれがメンズだろうがレディスだろうが関係なく使ってきました。ジェントルマ…

Vetiver (1959/2000) / Monsieur Balmain (1964/1990) | AGTP2 : Gentleman's favourite, Great Classics 1

【ジェントルマンのお気に入り・クラシック香水編1】 Vetiver EDT / Guerlain (1959/2000) ポラロイドに映ったのは:ドイツの尉官クラスの将校でした。 目下、ジェントルマン一番のお気に入りがこれです。何本リピートしたかわかりません。ジェントルマンは…

L'Iris de Fath and the substitutes : The Extreme Irists 1 | Scent of Hope (2014)

L'Iris de Fath and the substitutes : The Extreme Irists - 前後編 - 今年の夏はうなぎが更に高騰し、うなぎは既に民草の口には気軽に入るものではなくなりました。そんな中、かつてカニの代用食としてオホーツクを発売した一正蒲鉾㈱が「うなる美味しさ …

Mérefame (1979) / Gold Woman, Gold Man (1983) / One Perfect Rose (1990), new & revised reviews

Dedication Festival for Master Perfumer Guy Robert 4 : late 1970's - 1990's Mérefame / Nippon Menard 1979 1970年代最後の作品は、今回のダークホース、日本メナードが創業20周年記念に社運をかけて発売した、戦後昭和の国産香水、メルファムです。現…

Havoc (1974) / Gucci pour Homme (1976) / Dioressence (1979) new & revised reviews

Dedication Festival for Master Perfumer Guy Robert 3 : 1970's Havoc / Mary Quant 1974 マリークワントの化粧品といえば、昭和の時代に尖がった女の子が持つステイタスコスメという印象があり、かつてはデパートの化粧品売り場ではなく雑貨やアクセサリ…

Madame Rochas (1960) / Calèche (1961) / Monsieur Rochas (1969) revised reviews

Dedication Festival for Master Perfumer Guy Robert 2 : 1960's ギィ・ロベール師が手がけ、1960年代に発売された3つの作品をご紹介します。 Madame Rochas / Rochas 1960 戦後ロシャスの、そしてロベール師としてもまごうことなき代表作、マダム・ロシャ…

Knize Ten (1925)

A Gentleman takes Polaroids chapter eighteen : Leather Gentleman 立ち上がり:あまーいフローラルな感じ。悪くないけど自分には合わないな。 昼:甘さは背景に消えていき段々男臭い感じになってきた 15時位:かなりレザー臭が強くなってきました。そして…

Hammam Bouquet (1872)

立ち上がり:むートイレの芳香剤系の香りがする。ラベンダー強い 昼:最初の悪印象とは変わり大分落ちついてきました。少しバラ系の香り出てきたかな 15時位:大分落ち着いてムスク系になってきたかな。 夕方:ほぼ消えた。時間を経るにつれての香りの印象の…

Kouros (1981)

立ち上がり: 粉っぽい香り!なんかハーブティーみたいな感じに微妙にバニラ? 昼:スパイシーな感じに変わってきましたがかなり薄い 15時位: むう 消えた・・・・ 夕方: 消滅 ポラロイドに映ったのは:子供の頃駄菓子屋で食べたヨーグルトなる名称の怪し…

Le Galion meets AGTP day 2 : Sang Bleu, Cologne, Cologne Nocturne (2016)

本日掲載分も、投稿期日までにルガリオンよりLPTが依頼した製品画像の提供がなかったため、引き続きホヤバナーでお届けいたします。 処方:ポール・ヴァシェ 香調:アロマティックウッディ 立ち上がり:昔からの男もん香水の印象がします。アラミスと似た印…

Le Galion meets AGTP day 1 : Vetyver, Cuir, Aesthete (2015)

2015年以降に発売された、再生ルガリオンの本領発揮ともいえる、新作を中心としたラインナップ6種を、前後編にてご紹介します。ルガリオンに依頼した画像提供が掲載期日までに得られなかったため、ボトル写真はLPT annex・マンプク宮殿(2017年8月29日掲載分)…

Le Galion, about to relaunch in Japan : Interview with Nicolas Chabot, the owner of Le Galion / ÆTHER

昨年6月に拙LPTで特集した、2014年復活の新生ル ガリオン。国内発売が決定いたしました。7月21日より阪急うめだ本店にて先行発売、なんと都内での販売拠点及び具体的な時期は未定とのこと。東京人の店主タヌには「初物の先行発売は新宿伊勢丹と相場が決まっ…

Moustache (1949)

立ち上がり:なんか酢のような酸っぱい匂いがするんですが。もしかして劣化してる?ベルガモットの香りがその後を追うように香ってきます 昼:酸っぱい匂いなくなりようやくまともな香水の香りだ。ローズ系の香りが強まってきています。 15時位:バニラっぽ…

Mérefame (1979 / 1981) : updated review 2017

ここ数年で国産メーカーはどこも一様に自社のクラシック香水を廃番や大幅縮小に拍車をかけており、例えば資生堂は、2009年にすずろとホワイトローズナチュラル以外の香水(パルファム濃度)を全て廃番、残る国内流通フレグランスも大幅に縮小し、観光客向け…

Mon Petit Loup (1973)

モンプティルゥ 香水 17ml 9,700円(税抜) ※2017年2月現在 日本メナードのフレグランスの現行ラインナップとしては最長寿となるモンプティルゥは、メナードが岩下志麻、松坂慶子と専属契約した翌年、創業より14年目にあたる1973年7月に発売され、昨年メルファ…

Monsieur Rochas eau de toilette concentree (1969)

立ち上がり:ムッシュジバンシーと近い香りですがそれよりスパイシーな感じが強く感じる。 昼:最近つける「ムッシュ」なんちゃら系はみな昼には消え失せてしまいますなあ・・・・ジバンシーよりスパイシーな残り香はやや多いような気がしますが。 15時位:…

Monsieur de Givenchy(1959)

立ち上がり:柑橘系の香りに少しスパイシーな感じもあり。良い感じですな 昼:もうほとんど香らない。肌に鼻近づけると判るけど既につけていたことを忘れている 15時位:あれ?私何かつけてたっけ?ここまで消えてしまうのは私の体臭がきついからなのか?い…

Le Dandy (1925) / A Gentleman Takes Polaroids chapter six : Gentleman in Winter

立ち上がり:最初甘い香りがすっとする。何となく子供のころ飲まされたシロップ味付き飲み薬を思い出しますね。 昼:甘さは微かになり背景へ引きます。スモーキーなウィスキーみたいな香りになってきました。 15時位:昼と印象変わらず大分落ち着てきました…

Magnifico 1 Mirto Imperiale / Spezierie Palazzo Vecchio

中世の修道院や薬局が所有していた処方箋を、今に蘇らせた素晴らしき香りの水… 2013年までは香水ポータルサイト、プロフィーチェを運営するドゥエッティが輸入代理店で、印象的な紹介文句で、同社イチオシブランドとして販売していたので、ご記憶に新しい方…

Le Galion La Collection (2014)

ル・ガリオン ラ・コレクシオン 7.5mlx9種 すべてEDP 伝説のブランドを再生するにあたり、まずはオリジナル版の復刻、そして市場への認知が進んだところで、現代の嗜好に親和性の高い、オリジナル作品へのオマージュを込めた新作を発表…と、正統派のビジネ…

Le Galion, brief history 1930-1980 and the reborn in 2014

ナポレオン1世の義弟にあたるナポリ王国王、ジョアシャン・ミュラ=ジョルディの末裔、6代目プリンス・ミュラ(注:フランス貴族、ミュラ家ではジョアシャン・ミュラという名とプリンスという称号は代々襲名制で、上記ジョアシャン・ミュラを1代目プリンスと…

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