La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

無断転載禁止

Entries from 2018-01-01 to 1 year

Shalimar (1925) chapter 4 : flankers

Shalimar Flankers 金型いっしょ 名香シャリマーといえども、なかなか若い世代には受け容れられなくなってきて、21世紀に入り、売上が落ちてきました。今はどこの会社もターゲットは30歳以下なので、その世代にウケないと商売にならないし、何十年も使ってる…

Shalimar (1925) chapter 3 : eau de cologne (1937), eau de parfum (1986)

【オーデコロン】 シャリマー発売から12年後の1937年に発売されたオーデコロンは、現在アメリカを中心に販売していて、公式ウェブサイトでの紹介もありませんが、とにかくアメリカで根強い人気があるため、商品としてはしっかり現存していて、デパートなどで…

Shalimar (1925) chapter 2 : extrait and eau de toilette, launched in 1925

シャリマーは、まずパルファムとオードトワレの2濃度が発売されました。ついで12年後の1937年にはオーデコロンが、約50年経った1986年にパルファムドトワレ、現在のオードパルファムが発売されて、現在もこの4濃度は現行品として販売されています。 【パルフ…

Shalimar (1925) chapter 1 : How Shalimar was born

Cabaret LPT vol.6 "The Time Travellers 2"の中では大物中の大物、ゲランのシャリマーをご紹介します。作者は言うまでもなくジャック・ゲランですね。LPT読者でシャリマーの名前を聞いたことがないという方はあまりいらっしゃらないと思いますが、実はLPTで…

Crepe de Chine (1925), F.Millot & the other side of Jean Desprez

Crepe de Chine / F.Millot (1925) 30年以上前の香水の本だと必ず登場してきた伝説のブランド、エフミロの代表作、クレープデシンです。今回ご紹介するブランドの中では、唯一40年近く前に消滅し、潰れたままの会社です。なのに、なぜこのエフミロという会社…

Gardenia / Le Numero Cinq (1925)

Cabaret LPT vol.6 "The Time Travellers 2" に登場した1925年発売の香りで、LPTではまだご紹介していなかった作品をテーマ別にご紹介します。香りの解説というよりは、発売や時代背景的な内容が多くなりますが、キャバレーにご参加になった気分でお読みいた…

Skin on Skin (2013)

立ち上がり:クニーシェ・テンより甘い感じ。お菓子っぽい甘さかな?あまり得意じゃない香りだ。 昼:レザー香出てきましたが甘さの方がまだ強い。 15時位:ようやくレザー香がメインになってきたか…結構持続力はあります。でもなんか鼻が疲れる感じです。 …

Cuir de Russie (1924), Les Exclusifs de Chanel EDT

立ち上がり:おお…これ高そうな香りだ。最初からレザー系の香りが強めで背景に柑橘系が少し控えてる感じ 昼:この香りがロシアの革なのか レザー系の香りですが非常に上品な香り 15時位:持久力もあり、この時間でもかなり香ります 夕方:香りは薄れてきてま…

Knize Ten (1925)

A Gentleman takes Polaroids chapter eighteen : Leather Gentleman 立ち上がり:あまーいフローラルな感じ。悪くないけど自分には合わないな。 昼:甘さは背景に消えていき段々男臭い感じになってきた 15時位:かなりレザー臭が強くなってきました。そして…

Cabaret LPTvol 6 review

おかげさまで、オリジナルテーマとしては約1年ぶりの開催となったLPTのリアルイベント「Cabaret LPT vol.6」を、盛況のうちに終えさせていただきましたことをご報告いたします。今回は都会の辺境、または二級都市・池袋へ進出、老朽化した昭和のビルの一角に…

Interview with Anthony Toulemonde, Maison Violet

Interview with Anthony Toulemonde, Maison Violet 2017年末、香水店ジョヴォワの新ブランド紹介で出会ったメゾン・ヴィオレ。ノスタルジアの民である店主タヌにとって、消えたブランドの復活は内容のいかんを問わず見逃せない事件ですが、運よく全3作を試…

Un Air d'Apogee (1932/2017)

メゾン・ヴィオレ3作品の共通項を一言で表現すると「育ちの良さ」ではないかと思います。香調に奇抜さや斬新さはありませんが、普遍的な美しさ、浄らかさ、潔さ、温かさ、慈しみー未来永劫、人として失いたくないものだとしても、時として守り抜けないものー…

Sketch (1900/1924/2017)

2000年代の中盤から、メゾンフレグランスのトレンドの一つとして勃興している復刻系ですが、一口に復刻系といっても幾つかパターンがあります。2016年、Cabaret LPT vol.2では復刻系ブランドを復興パターン別にご紹介しましたが(イタリア洪水系、Who do thi…

Maison Violet, another revived Parisian perfume house / Pourpre d'Automne (1924/2017)

2018年の幕が開け、早1か月が経過しました。2018年と言えば、創業190周年を迎えたゲランが記念ボトル、ロワイヤル・エクストレを発売したのが記憶に新しい処ですが、ゲランより1年早い1827年に創業、香水の黄金時代に絶頂期を迎え、戦後世界が大きく変化して…

香水小分け販売について【東京都福祉保健局確認】

意見広告 先般、ヤフーオークションでは平成29年12月7日より、香水を含む化粧品の分割販売出品が一斉禁止になりましたが、これはヤフーオークション側の判断による規則改定によるもので、医薬品医療機器等法(平成26年11月25日制定、以下薬機法)に基づくもの…

Alahine (2007) *original extrait version, now discontinued

立ち上がり:これは今まで嗅いだことのない香り、甘さがある香りなのは他の2つと一緒ですがそれ以外にとても複雑な香りが混じりこんでる。説明できない未知の世界だ 昼:落ち着いてきたけどとても複雑な香りだ。これはこれで私には荷が重そうだ。良い香りで…

Ambre Narguire (2004)

立ち上がり:あまーーーーーい!子供の頃飲まされた咽喉シロップ系の飲み薬を思わせる甘さだ…キツイなあこういうの。 昼:甘いままですが付けはじめの頃のような嫌な感じは消えた。まあ私には似合わんけど。 15時位:甘い印象から後、背景のアンバーの香りが…

Ambre Topkapi (2003)

A Gentleman takes Polaroids chapter seventeen : Amber Gentleman 立ち上がり:落ち着いた香りの中に少し甘さが潜むかな…一瞬ケミカルな感じするけどすぐ消えた 昼:甘さが背景に微かに残ってますが重いアンバーな香りが前面に出てきました。重いけど嫌な…

Cabaret LPT vol.6

Cabaret LPT vol.6 17 February 2018 in IKEBUKURO - The Time Travellers 2 - - ザ・タイム・トラベラーズ(後編) - ♕ 謹んで新春のお慶びを申し上げます。 架空の香水店、ラ・パルフュムリ・タヌ 店主、タヌ。1年ぶりに本人登場! 2017年2月、戦後昭和の国…

contact to LPT