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Cherigan Parfums d'Artisan, Paris, 1929 | Luc Gabriel Interview

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シェリガンの全点踏破レビューをお楽しみいただいた後は、シェリガンCEOルック・ガブリエルさんのインタビューをお届けいたします。

ルックさんは、創業2000年、日本では今年上陸15周年となるザ・ディファレント・カンパニーのオーナーでもあり、同氏はパリ政治学院卒業後、金融業界を経て経営大学院の名門HECパリでMBAを取得。その後コンサルタント会社の経営者となり、買収する会社を探していた際、たまたま旧友でアート・ディレクターのティエリー・ド・バシュマコフと会う機会があり、バシュマコフがジャン=クロード・エレナとザ・ディファレント・カンパニーを興したが、起業というよりはプロジェクトどまりの経営体制で先行き不安定だという話を聞き、TDCを軌道に乗せるべく2004年に買収したのが香水業界に入ったきっかけという、異業種出身のクリエイティヴ・ディレクターです。TDC、シェリガン共にご夫婦で運営しています。
フルール・ド・タバ、トイレタリー一覧、チャンスの広告。チャンスは1929年掲載とある
今回のインタビューは、シェリガンのカスタマーサポートがつないでくれたご縁で実現しました。昨年末、たまたまカスタマーサポートから、一部商品に漏れが発生していたザ・タッチの品質確認メールが来たのですが、私のタッチは特に問題なく使用できていたので、特に返事をしなくても良かったのですが、いい機会なので、どれだけシェリガンを気に入っているか思いのたけをびっしり書き、勢いで「ガブリエル氏にインタビューを行いたいのですが」と書いたところ「では、ズームミーティングのセッティングをしますね!」とキラッキラのメールが来たので、あ、いやいやいや、私、会話は自信ないんで、メールインタビューでお願いします、とガチンコ対決は回避したものの、それから何も連絡がなく音信不通だったので、まあ、そりゃこんなご立派な方が、LPTみたいな弱小アマチュアブログチームなんか、相手にするわけないよな…と半分忘れかけていた2か月後、いきなりルックさんご本人から「何でも答えるのでメールください」というメッセージが来て、慌てて質問事項を送ったのですが、なんと24時間以内に「全部答えました!」と爆速でお返事をいただきました。TDCのオーナーとしては当然日本でも取材された事があるはずですが、シェリガンとしては本邦初のロングインタビュー。全点踏破レビューも読み返しながらお楽しみください!

シェリガン オーナーCEO、ルック・ガブリエルさん。全部答えてくれました!

 

ー今日はお時間を頂戴し、ありがとうございます。栄枯盛衰の理で、沢山の香水会社が消滅していった中、 シェリガンを復興させようと思ったのは何故ですか。

ルック まず、ブランド名に惹かれたんだ。そしてその歴史が気に入ったんだ、チャンスやパリジェンヌという香りをシャネルやYSLに先駆けて作っていたりね。そして私自身、アールデコ時代の大ファンなんだけど、アールデコはアート、創造性、自由、建築が融合しているユニークな時空間で、しかもなんと自分の出身地であるパリに一点集中しているんだ。フルール・ド・タバは、クオリティの高さが桁外れだとか書かれているレビューをいくつも目にしたもんだから、世界中探し回ってオリジナルボトルを手に入れたんだけど、これがもうホントすごくて吹っ飛んだ。それで、ブランドを復興させる事に決めたんだよ。
シェリガンの広告つづき。今でも当時のボトルをeBayなどで散見する。
一方で、Fleurs de Tabacの類似品やコピー品も多く流通していたようだ。
シェリガン社とハバナに出来た現地法人との間に長い諍いがあったとも聞く
ーまず名前が気に入って、掘ってみたら物凄い油田を掘り当てた級の出会いだったんですね。私も凄いヴィンテージに出会った事は多々ありますが、一般人なので吹っ飛んでも復興させる力がなく夢枕で終わりですが、そこは既にこの業界で成功され、ビジネス基盤のあるルックさんならではの実現ですね。では、シェリガン復興にあたり、一番苦労した事は何ですか。

ルック もちろん、歴史的名香を甦らせるんだ。オリジナル作品の技術的分析が必要だし、当時の香料と同じものは何一つ手に入らないんだ。現代の香料規制に則した原料で処方するにしても、1930年代当時と現代の嗜好も全く違うわけだから、今の感覚で同じ体感になるよう微調整もしなくちゃならない。それと同時にオリジナルへのリスペクトも忘れてはいけない、誠実に再現すべきだ。そうなると、二つの大きな落とし穴が口をパックリ開けて待っているーひとつは「古臭い、埃っぽい、パウダリーすぎる、おばあちゃんの香水」を作り上げてしまうか「モダンすぎて1930年代とは何の接点も感じられない香り」ができてしまうか。これは本当にトリッキーで、難しい課題だったよ。あとは、ブランドの強さや、アールデコのインスピレーションを、パッケージデザインや色、そして品質にしっかりと反映させたよ。

ーLPT的には、巨大な落とし穴の前者は大歓迎ですけどね。復刻版のフルール・ド・タバは、現代の香料規制をクリアしてなお、リアルおばあちゃんの若い頃、堂々出現!みたいな素敵な時代錯誤感に溢れていて、私は大好きです。香りからおばあちゃんが見えるのではなくて、おばあちゃんのスーパーイケてる若い頃が、4K解像度で視える所が素晴らしい。それでは、シェリガンは、どんな会社だったのですか。何か面白いエピソードがあったら教えてください。

ルック シェリガンは1929年、パリのシャンゼリゼで創業したんだが、創業者についてははっきりしていないんだ。当時フランスにやってきたチェコ系移民のポラチェクという男性が興したという話だ。でも、法的文書を見ると、名前こそ出さないが、実際の操業はフランス人の家族が運営していた会社だったようだ。それと、これも一般的には知られていないが、シェリガンはチャンス(現在シャネルより発売)、パリジェンヌ(現在YSLより発売)という名の香水の「生みの親」でもあったんだ。

ーまあ「チャンス」も「パリジェンヌ」も一般名詞ですから、中々それ、うちのだ!とは言いづらいにしても、チャンスやパリジェンヌが発売された時、シェリガンの創業者は鬼籍で歯軋りだったですかね…。

ルック あと、シェリガンはキューバのハバナに拠点を構えた最初のブランドだったんだよ。当時のハバナは、今のモナコやイビザみたいな、パリピの集まるホットな場所だったんだ。

オリジナルボトルの数々。左:フルール・ド・タバ、チャンス 
中央:フルール・ド・タバ、チャンス 右:マスカレード 
本年6月にはレ・ジコニーク第2弾としてブリュ・アンペリアルが限定発売される
ーハバナといえば、モリナールがハバナにちなんで1921年にアバニタ(Habanita)を出していますものね、アールデコとハバナの繋がりが、シェリガンで見えた気がします。ところで私はシェリガン作品の中で、アイリス・コーヒーとフルール・ドゥ・タバが大好きで、どちらも極上のパウダリーフローラルに体感して、とても癖になります。ルックさんが一番気に入っているシェリガン作品は何ですか。

ルック その二つが気に入ったということは、君は香水のエキスパートだね!

ーええっ?!それは光栄です。

ルック 香水のエキスパートは、みんなフルール・ド・タバとアイリス・コーヒーを絶賛するんだよ。このふたつの香りに込められている驚異的な調香技術、複雑な構造と個性的なシャージュの魅力がわかるのは、玄人の証拠だね。シェリガンのベストセラーはラヴァーズ・イン・ピンクで、フルール・ド・タバは売上第3位、アイリス・コーヒーは第4位なんだよ。私自身は、どれが一番好きとかいうのはなくて、たくさんの香りを取っ替え引っ替え試しているんだ。
これが好きだと香水のエキスパート認定!左)フルール・ド・タバ、右)アイリス・コーヒー
ーところで新作シリーズ、レ・ザンスピラシオンのエド・パークは、金木犀をキーノートに用いて、ヨーロッパから見た日本文化をテーマにしているそうですが、実際に日本へは来たことがあって、その印象で作られたのでしょうか。確かに、金木犀は日本では9月の終わりに一斉に香る、秋を象徴する香りです。

ルック 日本へは数回行った事があるよ、主に東京、大阪、京都だけどね。多くのフランス人と同じく、君の国には様々な面でゾッコンなんだ。10月初旬の東京で、公園を散歩しているとふわっと香ってくる金木犀、それは魅力的だよ。パワフルだよね、世界中どこを探したって、こんないい香りがする街はどこにもないよ。ほんのりアプリコットとホワイトレザーの繊細なコンビネーションなんて驚異的だし、私のお気に入りのひとつなんだよ。それと、アールヌーボー後期からアールデコへシフトしていく時代は、線の描き方や流線型の視環境、色や空間の使い方に至るまで、1930年代の日本の芸術家から、信じられない程の影響を受けているんだ。

ルックさんの日本の思い出が詰まっている作品、エド・パーク
ーそんなに東京の金木犀を熱く語ってくださって、金木犀好きな私としてはとても嬉しいです。また浮世絵が印象派に影響を与えたのは有名ですが、1930年代、つまり昭和初期のアートは色濃くアールデコに影響されていますので、今っぽく言うなら「相互フォロー」ってところですかね。
では次に、香水以外の技術面についてお伺いします。シェリガンのボトルやサンプルには、非常に革新的な技術が用いられています。タッチは、現代のアトマイザーと往年のタッチスティック付きフラコンのいいとこどりで、実際手にしたとき、その革新性に驚きました。タッチを作った経緯について教えてください。また、サンプルが、よくある小さいアトマイザーではなく、カード式の使い切りタイプですが、カード式にしたのは何故ですか。国際的な輸送の都合でしょうか。
シェリガンの技術革新。左)往年の香水瓶とアトマイザーのハイブリッド、ザ・タッチ 右)サンプルカードはタブを引上げ中央を押すとミストが出る仕組み

ルック ザ・タッチは、伝統と現代性が見事に融合している。これぞシェリガンの真骨頂、なぜなら当時のシェリガンは超モダンな世界に誕生した、超モダンなブランドだったからだ。この現代技術で、当時の生き方や感覚を取り戻したいと思っているよ。一方、サンプルカードなんだけど、面白いだろ?でもちょっと難しかったかな、使い方をちゃんと読まない人が多くてね、どうやって使うかわからないって言うユーザーがいるんだよ、大抵は西洋人だけどね。

ーえっ、サンプルカードって「タブを引きあげ」「真ん中を押す」それだけじゃないですか。バカですねえ。閑話休題、シェリガンの価格帯は、パルファム100mlで€135から、タッチ15mlで€55からと、比較的手に取りやすい良心的な価格帯でスタートしていますが、現在の高止まりなニッチ系香水市場についてどう思いますか。

ルック はっきり言って狂ってるね。問題は、マーケットが年々拡大し、どんどん価格が上がる一方で、原料費はあまり変わってなかったんだ。ユーザーはよりエクスクルーシヴな香水を欲しがるし、そのためなら相応の対価を払ってもいいという風潮になった。原価は安い、掛け率は低い、ブランドだけでなく代理店や販売店もボロ儲けだよ。でも、今やブランドはインフレに呑み込まれ、自分たちの首を絞めるような価格にまで釣り上げ、客離れが起きるだろう。だから私は、価格設定に対し、明確な選択をしたんだ。新作シリーズのレ・ザンスピラシヨンは手に取りやすい価格で素晴らしい品質のパルファム・エクストレにした。復刻シリーズのレ・ジコニークは高めに設定したけれど、この先見直す可能性もある。この価格を維持できるのは、ひとえに代理店を通さず取引店への直販体制に重きを置いているおかげだよ。

ー代理店は、過剰在庫のブラックマーケット横流しなど問題も多く聞きますよね。直販体制重視も重要ですが、シェリガンの公式サイトは、世界発送対応ですし、かなりの多言語表記にも取り込んでいて、販売店がない国でもすでに上陸済みたいな勢いがありますよね。再び話は香水に戻って、シェリガンは、作品に関わった調香師を開示していません。近年発売される香水は、どの調香師が手がけるかで、人気にも影響してくる風潮があります。ディファレント・カンパニーでは、対照的に調香師ありきの作品になっています。敢えて開示しない理由は何ですか。

ルック 確かに君のいう通りだ。でも、香水史を振り返って、1930年代や今のニッチ市場が生まれる前は、調香師の事なんて誰も気にしてなかったんだよ。私は、当時のスピリットで行こうと思ったんだ。シェリガンは、素晴らしい調香師たちとタッグを組んでいるけれど、彼らに私のアイデアを納得してもらえるかどうか尋ねたんだ。もちろん大賛成だったよ!PRツアーもしない、ジャーナリストのインタビューもない、SNSでジャッジされる事もない、彼らはブランドと紐付けされるというリスクを冒す事なくクリエイトできるという、新しい自由を手に入れたんだ。

ー香水愛が高じると、つい「調香師しばり」的に作品を発掘しようとしがちになりますが、作り手にとっては迷惑な話なんですね。耳の痛い話です。調香といえば、シェリガン作品には天然由来の素材(natural ingredients)を90%以上使用していますが、現在、IFRAがどんどん天然香料の使用制限を増やし、多くの作品が使用できない原料が出てきて廃番や大幅な処方変更を余儀なくされ、いずれローズもジャスミンも自由に使えなくなる時代がくると言われている中、なぜ天然素材にこだわるのですか。

ルック 香水は、ナチュラルであると言うだけでなく、安全であると言う事がどんどん重要になってきている。それが今の消費者が必要としているものだから、ブランドもニーズに従うというのが、現代を象徴している側面のひとつだ。シェリガンは、ISO規格の認証を受けているシェリガンの作品を手がけるのは、調香師にとって大きな制約が生じる。コスト面においても厳しい道だよ。

でも、そのうち香水がアレルギーを引き起こす可能性が本当に重大なものなのか、一度よく考えた方がいいとは思っている。一体どれだけの人間が、香水に対して強いアレルギー反応を発症し、それが原因で死亡したと思う?私は2002年からこの業界にいるけど、答えはゼロだよ。

ーおっしゃる通りです。個人的には、香料アレルギーやIFRA規制は、不安ビジネスの延長だと思っています。ただ、天然香料は近年高騰しており、天然素材を多用する事で価格に転嫁しているブランドも多い中、どのように良心的な価格帯を維持しているのですか。

ルック さっきも話したけど、極力中間業者を通さず、ユーザーへ直接届ける直販体制に注力しているからだ。代理店や販売店のマージンは凄まじいからね、結局ユーザーが払うお金の大半は販売網に流れていっているんだよ。 

ーありがたいような、恐ろしいようなお話を聞いてしまいました。さて、過去のブランドを復興させるのは、ある意味メゾンフレグランスブランドの世界では2000年代後半より2010年代半ばまでビジネストレンドの1つでしたが(グロスミス、オリザ・ルイ・ルグラン、ルガリオン、ヴィオレなど)、2021年に復興のシェリガンは、ある意味後発と言えます。先行の復刻系ブランドと復興シェリガンの一番の違いは何だと思いますか。

ルック シェリガンは、アールデコ特化型のブランドだと言うことだ。他ブランドの活動期間は、すべてシェリガンより長いスパンをカバーしている。アールデコに特化することで、香りやデザインに歴史上唯一無二の、この時代ならではのスピリットをこめることが出来るんだ。

ーアールデコ特化型!すごいワードが飛び出しました。現時点でLPT上半期流行語大賞です。1日も早く、日本に来て欲しいものです…。そういえばリュックさんの運営するディファレント・カンパニーは、既に2008年より日本で代理店があり、全国で販売されています。同じ輸入代理店(フォルテ)を通して、日本上陸する予定はありますか?

ルック フォルテが取り扱う予定はないんだけれど、ノーズショップや他のキュレーションがしっかりした小売店などに是非シェリガンを扱って欲しいね。パルファム・エキストレは、常々日本人の嗜好には合わないと言われ続けているけど、エド・パークやフルール・ド・タバ、アイリス・コーヒーを試してくれたら、そんなことはないとわかってもらえるはずだよ。

今でも充分通用する、アールデコファッション。体型を選ばないデザインが最高です。
シェリガン、日本にもこのお姉さん達みたいに横並びでズンズンやってきて欲しいですね
ー今、日本でも軽い香りばかりが人気、という牙城が崩れつつあるので、濃度でNGってことは、もはやないと思いますよ。一方で、クラシックブランドが、次々に自社の歴史的作品を廃番にしています。例えば、ディオールはジャン・パトゥを買収した後、全コレクションを廃番にして、ジョイという名義だけ残したり、ゲランは昨年大幅にパルファムを廃番にして、現在はシャリマー30mlしか残っていません。歴史的ブランドが、全く自らのアーカイヴを大事にしない現状を、古き良き時代の香りを今に蘇らせるシェリガンのオーナーとして、どのように思われますか。

ルック 私は、せっかく時間と費用をかけて、歴史あるブランドを買収したり、復興したりするのであれば、そのブランドの精神や、製品をできる限り残していくべきだと思う。私には、ジャン・パトゥを買収した後、全ての香水を廃番にして、JOYという香水界の神話のような名前を、よそのブランドの香水名に使用するなどという愚行が理解できないね。

ーいやいや、おっしゃる通りです。それではインタビューもそろそろ終わりに近づいてきましたので、今後のシェリガンの制作予定を教えてください。

ルック シェリガンは、2021年のスタートから既にヨーロッパや中東では結構成功しているんだ。最近では、ロンドンの老舗ニッチ香水店、Les Senteursでの取扱が始まったよ。新作としては、レ・ザンスピラシヨンからは今年の5月にフィエスタ・ハバナを、レ・ジコニークからは今年の6月にブリュ・アンペリアルを限定販売するんだ。

ー既に上半期、新作が2点控えているんですね!これは楽しみです。是非またLPTでも紹介させてください。それでは最後に、今迄ご自身が愛用した香りがあったら教えて下さい。LPTはクラシック香水、モダンクラシック香水を中心に紹介しているブログですが、好きなクラシック香水やブランドがあったら教えてください。

ルック 世界中の多くの人と同じように、最初の記憶は父と母の香りだね。父はオー・ソヴァージュ、 母はレールデュタンだったよ。

ールックさん、今回はロングインタビューにお答えくださり、ありがとうございました。

今年の半ばに復刻するよ!ブリュ・アンペリアルのヴィンテージボトルとルックさん

 

参考文献:

Interview with Luc Gabriel, artistic director of The Different Company– H Parfums

取材協力:シェリガンチーム、ルック・ガブリエル

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