2020年8月以来、2年3ヵ月ぶりにリアルイベント、Cabaret LPT vol.13を2022年11月28日に開催いたしました。今回のテーマは「ピュアディスタンスとLPT」という、そのまんま直球の内容です。
LPTは、2013年に初めてブログで紹介してから、常にピュアディスタンスと共にあったといっても過言ではありません。本年創業20周年をことほぐピュアディスタンスと、開設12周年を迎えた香水ブログ、ラ・パルフュムリ・タヌ。本年は双方にとって、大きな節目が重なりました。一方、Cabaret LPTは、Fumikuraが2016年に開店して初めて行った外部イベントで、第5回目がピュアディスタンス初来日イベント(2017.4.29)でした。今回は初心に帰り、地元のブックカフェ・Fumikuraで開催。今だコロナ感染対策を要する日本の飲食店を会場に選んだため、これまでの参加人数から大幅に縮小し、5名の招待者と共に、配信を行うライブショーと、オフラインのMeet & Greetの2部構成で行いました。
Session 1 : Live show / instagram live
キャバレー冒頭では、これが完成した時点でキャバレーは半分終わったも同義の「3分でわかるピュアディスタンスの20年とLPTの12年」というテーマのオープニングビデオを上映。続いてキャバレー開催にあたり、勿体なくもピュアディスタンス創業者であるヤン・エワウト・フォス社長よりご挨拶を頂戴しました。
社長には「簡単な挨拶を動画でお願いします」と依頼したところ、届いたビデオは約10分。しかも、後半は現時点では絶対に公開できない極秘情報満載だったので、前後編にわけ、後編はMeet & Greetで参加者だけにご覧いただきました。
ちなみにこのビデオ、社長が11月の休暇中、タイのホテルで撮って送ってくれたんですが、「下ははいてないんだ。自由だろ？」と胸を張って言っていました。
【ピュアディスタンス20年とLPT12年の歴史】赤字は来日イベント
2002 ピュアディスタンス創業
2007 ピュアディスタンス1発売
2010 アントニア、M発売
2010.11.29 LPTブログ投稿開始
2012 オパルドゥ発売
2013.2.8 LPT、ピュアディスタンスへ問合せ→同日、社長からファーストコンタクト
2013 ブラック発売 LPT、レビュー用ローンチサンプルを頂くようになる
2015 ホワイト発売
2016.9 ピュアディスタンス訪問（１回目）
2016秋 シェイドゥナ発売、ヴァルシャーヴァ、ポーランド先行販売
2017.4 ピュアディスタンス社員、ネラとイリス来日 LPT、Cabaret LPT vol.5主催
2017.9 ピュアディスタンス訪問（２回目）
2017 ヴァルシャーヴァ世界発売
2018.1 ピュアディスタンスジャパンのオープン
2018.4 ピュアディスタンス訪問（3回目）ハン1さん同行
2019.1.1 アエノータス年賀郵便（平成最後の年賀状としてムエット送付）
－年賀郵便以降、新作発売前にはムエットプロモーションを行うようになるー
2019.春 アエノータス発売（2018年秋から半年延期）
2019.4 ピュアディスタンス訪問（4回目）ハン1さん同行
2019.5 フォス社長来日、東京・大阪でイベント ピュアディスタンス主催
2019.11 ゴールド発売
2020.1 表参道ポップアップストア開催
－コロナ流行でイベント、渡航中止－
2020.10 ルビコナ発売
2021.9 №12発売
Magnificent XII 完成
ピュアディスタンスジャパン、日本正規代理店になる
2021.9.27 ロジャ・ダヴよりMの原料供給停止の通達、廃番決定
－2022.2.24 ウクライナ戦争勃発、物流、製造関係に大きな混乱発生－
2022.9 大阪ポップアップストア開催
2022.10.18 M V2Q世界発売
実は、上記内容を時系列でお話する予定でレジュメを準備していたのですが、当日映像トラブルにより開設時間が大幅に短縮となり、急遽最新作M V2Q制作秘話に内容変更、レジュメ放棄の完全アドリブでお届けいたしました。また、個人情報保護の観点から、会場内での撮影は行いませんでした。この動画が記録のすべてになります。
youtu.be
今回は、キャバレー初の質疑応答コーナーを設け、参加者に幾つか質問をしていただきましたが、本番中、私では回答できなかった質問について、後日フォス社長に聞いてみました。
参加者：私が持っているオパルドゥの60mlボトルは黒いのですが、展示テスターでは赤くなっています。どのような意図でボトル色を変更したり決めたりしているのですか？
社長回答：もし可能であれば、香水に込められた魂の色を、もっと明確に表したいと思っている。オパルドゥは金というよりは赤だろう。でも経済的な理由で、(60ml・100mlフラコンは）全色異なる配色にはできない。だから、幾つかある中で、一番香りのイメージに近い色をボトルカラーとして選んでいるんだ。
仮に、12作ｘ3容量のボトルとパッケージをすべて異なる配色で展開するとしたら、他のブランドと比べても遥かに種類が多くなるだろう。私たちのような小さい会社では、生産量が少ないため、物凄くコスト高になる上、在庫負担も大きくなってしまう。
しかし、色相や色が持つDNAは、ピュアディスタンスの美学・マジックそしてロジックの重要なパーツだ。私は出来る限りフラコンやパッケージングの色彩表現に費用を惜しまないようにしている。
左)17.5スプレーは全作異なる配色 右)60mlフラコンは黒・金・パールレッドの3色に、作品のテーマカラーのラベルを施している(2022.9 大阪ポップアップストアにて)
Session 2 : Meet & Greet, for your eyes only
LPTは、Cabaret LPTの合間に、ファンミーティング'Meet LPT & Puredistance'を、2017年夏から2019年の間、2020年春にコロナで中止になるまで計6回定期開催し、テーブルでピュアディスタンスのテイスティンググラスやその時LPTで話題の香りを囲み、放送事故ギリギリの楽しい会話を楽しみました。今回は懐かしのMeet LPTを彷彿するオフラインのファンミーティングとしてMeet & Greetを開催。
店内には、17.5ml・60ml全作品、クリスタル・コラム、国内では在庫していない100mlサイズボトルや過去のカタログや印刷物を展示。また大阪ポップアップストアで展示した天然香料の他に、合成香料なども追加した24種の香料試香ブースもご用意し、各作品のキーノートとなる香料を単品で試香し、新しい発見に参加者は驚きの連続でした。
そしてサブテーマ「読後焼却(For your eyes only)」の通り、決して公開できない内容で、事ある毎に爆笑のるつぼとなりました。
《終わりに》
今回約2年半ぶりに開催したCabaret LPTでしたが、痛感したのは「日本では、まだコロナは終わっていない」でした。一応前回のUndeadで会場集客型リアルイベントは終了している事もあり、ドラマでいったら番外編、アニメでいったらOVA、コロナ最中の番外編キャバレーとしてLPT史に刻まれる事でしょう。ご参加者の皆様、協賛のピュアディスタンス、動画を送ってくださったフォス社長、ありがとうございました！
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Cabaret LPT歴代のオープニングビデオやインスタグラム配信録画など、過去の映像アーカイヴをnoteにまとめました。今回のCabaret LPT vol.13も既に公開済み、今後のライブ配信などもワンストップでご覧いただけます。ぜひnoteのLPTページをフォローして、見逃し配信用にもご活用くださいね！
