1962年に創立したフランスのアパレルブランド、キャシャレルから
1987年に発売され、今もなお熱烈なファンに支持されている名香、
ルルのオーデパルファムです。
調香は、オブセッション(カルバン・クライン、1985)、ラ・ニュイ
(パコ・ラバンヌ、1985)、ソープリティ(カルティエ、1995)など
数々の名香を生み出した、ジャン・ギシャールの手によります。
ちなみにジャン・ギシャールは、ロベール・ピゲのバガリやビザ、
ロリス・アザロのアザロ・クチュールなど、絶版になったマニア垂涎の
香りを次々と現在に甦らせているリマスターの天才調香師、
オーレリアン・ギシャールの父親でもあります。
空気も止まるような濃厚なオリエンタルベースの中に、閃光の様に
フレッシュなアクセントが飛び出す、なかなか凝った香りです。
キャシャレルは、カジュアルブランドに位置づけられており、
ボトルもそんな感じですが、こんな手ごわい香りがドラッグストアで
普通に販売されること自体、文化的成熟の違いを感じます。