La Parfumerie Tanu

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Tour de Nederland 2018 | city two : Groningen | with Puredistance

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すみません社長、また来ました!キングスデー前日のフローニンゲンは大混雑、ピュアディスタンスとやっぱり猫カフェ行っちゃった編

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 リアンヌ・ティオ・パルファム訪問の後は「オランダに来たんなら絶対うちにも来てね!」と熱いラブコールを送ってくれたピュアディスタンスの皆さんに会うべく、オランダ国鉄でロッテルダムから直行2時間40分のフローニンゲンへ北上しました。今回はハン1も同伴していたので、駅から歩いても20分ちょいだけど、駅でタクシー拾ってピュアディスタンス本社に横付けだ!と大人な行動に車中はしゃいでいましたが、フローニンゲン駅に間もなく着く頃、前回と同じくネラさんから「社長が駅まで車でお迎えに上がります」のメールが!しかもオランダの駅は平屋建ての場合駅構内に明確な仕切や改札というものがなく、その辺のタッチポイントに切符やOVチップカールトというオランダ版Suicaをタッチするだけ。北の玄関口フローニンゲン駅は平屋な上に結構横に広く、駅舎を出たなりの適当な所で立っていたら、そこは車で送迎する場所ではなかったようで、社長には訪問早々相当ご迷惑をおかけしました。

-昨年9月にお邪魔したばかりなのに、こんな頻繁にまた来てすみません。

社長「我々も君に見せたいものが色々あるから、来てくれて嬉しいよ。ところで(ハン1に向かって)君は英語は話せるのかい?」
-社長、さっきからハン1さんとフローニンゲンのガス田と採掘による地震被害について英語で話してるじゃないですか。
社長「ああ、そうだな。さあ着いた。チームがお待ちかねだ」

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ピュアディスタンスのチーム。手前左からアリーナさん、ネラさん、タマラさん、奥左からハン1、タヌ、マルレーンさん、ロビンさん

f:id:Tanu_LPT:20180616170748j:image半年ぶりの本社訪問。残念ながら欧州広域出張中のイリスさん(左丸)、年末より在宅勤務に変更して、現在はユトレヒト在住のメアリさん(右丸)には社内でお会いできませんでしたが、ネラさんをはじめタマラさん、ロビンさん、アリーナさん、そして今回初めてお会いするマルレーンさんが出迎えてくれました。マルレーンさんは昨年よりピュアディスタンスでイラストも担当しており、昨年の印刷物から加わった、壊れそうなほど繊細な水彩画がマルレーンさんの作品です。同じく専属イラストレーターで、製品イラストや写実的なタッチの作品が多いロビンさんとは全く画風が異なり、ピュアディスタンスの世界観をお二人でより多角的に表現しています。前回訪問の際、ご自宅でエストニア料理をふるまってくれたネラさんが、今回はエストニアではお祝いの時にいただくフィッシュケーキを作ってきてくれました。日本だとちょうどちらし寿司みたいな感じでしょうか、ブラウンブレッドとクリーミーなツナソースを幾層にも重ね、サラダをトッピングした大きな大きなフィッシュケーキ、昨年来日した際、吉祥寺の磯丸水産でスパークしていたお魚好きのネラさんらしいおもてなしに、初めて本社にお招きいただいたハン1もすっかり打ち解けて、美味しいおしゃべりに花が咲きました。

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だいぶ前にひいた風邪が長引いて本調子ではない社長が、鼻声ながら力強くピュアディスタンスのプロモーションツールについてプレゼンテーションをしてくれました。ピュアディスタンスと言えば、小規模な会社ながら印刷物によるプロモーションに物凄く力を入れている事は度々ご紹介していますが、たった半年の間にもう新作が出来ていました。

社長「特約店やジャーナリスト、ブロガーなど関係者向けブックレットの新作、Puredistance Notebook2018の印刷見本が出来上がってきたばかりなんだ。前回は10周年だったという事もあり、特約店のスタッフやブロガーの写真を載せたら「私が載っていない」「うちがはいっていない」と微妙な感じになってね、そういうつもりじゃなかったんだが、要らぬ小競り合いを避けるために、2018年版はピュアディスタンスの香りを実際に作っている我々社員や調香師をよりフィーチャーした内容にしたんだ。我々は、どういう人となりの者達が、どんな思いでピュアディスタンスの作品を作っているのか知ってもらいたい。単なる商品ではなく、もっと血の通った温かいものを届けたいけれど、すべての人に会う事は不可能だ。だからこういった印刷物を定期的に作成して『君の手にしているピュアディスタンスは、こんな人間が力を合わせて作っているんだ』と、もっと身近に感じてほしいと願っているんだ。配布前だが一冊持って帰りなさい」

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Puredistance Notebook 2018とテイスティングボード(左)、年2回限定発売のスペシャルセットと社長(右)

 

ーありがとうございます。プロモーションと言えば、日本にはまだ輸入代理店がありませんが、基本的にオランダからの直送で個人輸入の一環としてピュアディスタンス製品を購入できる、ピュアディスタンスジャパンが発足して半年近くになります。身近なサンプリングサービスとして全8種すべて試せるサンプルセットである「ギフトセット」や、興味のある香りだけを4種チョイスして購入できる「ディスカバリー・カルテット」の他に、日本だけのサービスである香りのムエットセット「センテッド・ブロッターズ」も無償提供(送料実費)しています。これも、実物を手に取って確かめる事の出来る店舗がまだない代わりに、例えば香水店に足を運び、ムエットに香りをつけて持ち帰るのと同じ感覚でセンテッド・ブロッターズを郵送で手に入れ、ムエットで気に入ったら次はサンプルを使ってじっくり試して、やがてお気に入りの1本が見つかるーそんな実店舗展開に負けないプロセスを日本の皆さんに提供しています。一方で、これは僭越ながらLPTとの共催という形にはなりますが、ライブイベントCabaret LPTやファンミーティングMeet LPT & Puredistanceが現在日本における唯一実際にボトルを手に取れる場として、いわばピュアディスタンスのポップアップショールーム的な機能を兼ね備えています。4月からはINAO国際規格のティスティンググラス*と埼玉のオーダーメイド家具工房、富田ウッドワーカーによるグラスボードにセットした、本格的に試香できるピュアディスタンス専用ティスティングボードも導入しました。

社長「日本はそんなことになっているのか!感動した!!」

香りのムエットの実物を初めてみた社長は、感激のあまり「ムエットを手に持って、こっちに来て」と、ティスティングツールとしてはこちらも今秋デビュー予定の「ピュアディスタンス・テイスティング・バー」を背後に店主タヌを撮影しまくり。さすがプロカメラマン出身、なすがまま、されるがままに撮影されました。

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タマラさん(先頭)、ネラさん(中央)の引率で猫カフェまっしぐら(左)、入ると窓際席は猫たちが占領(中央)お店で一番人気のボビー君がハン1にご挨拶

写真撮影後、午後から別のアポイントのある社長をお見送りした後は、ネラさんとタマラさんにフローニンゲン市内を案内していただきました。折しもその日は国王の誕生日を祝うオランダ最大の祝日であるキングスデー前日な上、毎年メインイベント開催地は各都市持ち回りで国王が全国各地に行幸するのですが、何と今年のメイン会場はフローニンゲン市。当然街中はキングスデーのドレスコードであるオレンジ一色、店主タヌと同じ年のウィレム・アレクサンダー国王はKLMのパイロットとして国民には内緒でしてバイトしていた程の飛行機好きで、フローニンゲンにも自家用ジェットで来るとの事。ピュアディスタンス本社から歩いて5分ほどの広場には特設ステージがどーんと設営され周りではあちこちで直前リハーサル。平日なのにどこも往来で大混雑、既に報道陣に囲まれインタビューされる小学生など、中々お目に係れない場面に遭遇しました。その中で「猫カフェ、行く?」と昨年ご一緒したお店とは別の猫カフェに運よく4名で入れました。フローニンゲンには現在猫カフェが2件あり、このOp z'n Kopは最初に出来たお店だそうで、積極的にソーシャルメディアで猫たちの様子を紹介しています。昨年伺った猫カフェと同じく、猫たちはすべてシェルターからの保護猫で、なかには写真のボビー君のように、事故で3本足となり聴覚も失った子もいましたが、みんなおっとりと人懐っこく「どんな姿でも自分は自分、Be Yourself!」と励ましてくれているようでした。翌日はキングスデーの混雑を避けるようにアントワープ(ベルギー)へ出発するタヌ&ハン1は、夕暮れのキングスデー・イヴに輝くフローニンゲン市を後に、つい半日前社長が迎えに来てくれた同じ駅舎から、一路ロッテルダムへと戻りました。翌日アントワープでうろうろしていると、社長から直々にメールが届きました。みると丁寧な訪問御礼と共に「ロイヤルポートレイト( 笑)」という題の写真が貼付してありました。

 

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!!!

社長、ありがとう…ちゃんと額装して飾らせていただきます。さすがに手作りムエット握って微笑むロイヤルファミリーは居ないと思いますが。ともあれ、今回も大変お世話になりました。Dankjewel, Puredistance !!

*INAO:Institut National des Appellations d'Origine(国立原産地名称研究所)の略。AOCをはじめとする、フランス全土においてワインを含む食品の公的な品質保証を厳正に管理する国立機関。PGI(地理的表示保護)、TSG(伝統的特産品保証)、ラベル・ルージュなどもINAOの管理下にある。INAO国際規格ティスティンググラスとは、品種や産地などが異なる様々なワインを、全て同じ条件でテイスィングするために、INAOによって認定されたワインのプロフェッショナルの為のグラス。INAOグラスの定義は①脚付き ②容量5~8オンス ③チューリップ型となっており、スワリングしやすく、ワインが十分に空気接触できる形状になっている。