戦前はココ・シャネル最大の敵とまで言われ,ショッキング(1937)が
最大のヒット作となったイタリア出身のクチュリエ、エルザ・スキャパレリ
が1928年に初めて発売した香水、Sのヴィンテージオードトワレです。
調香師、香調は不明ですが、このSは時代的にシャネルの5番が一世を
風靡していた時代の作品ですので5番の影響下にあるのは否めないものの、
よりクラシック、かつ肉感的なオリエンタルよりのフローラルアルデヒドで、
ラストはふんふんとアニマリックに香ります。あまり香り持ちがよくない
一方、コットンに含ませて胸元に収めると、かなりの色香を感じますので、
長く香りを楽しみたい方、佳き日にタイムスリップしたい方は是非コットン
を体温で温めて胸元から立ち昇る妖香をお楽しみ下さい。