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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Azzaro pour Homme (1978) / A Gentleman takes Polaroids chapter three : A Gentleman in Autumn

 
立ち上がり:なんとなくアラミスに近い香りだけどもう少しモスの香りが強い感じ
 
昼:モス系の香りは消える 
肉体労働をやり汗を多量にかいたがかえって香りが強まった気がする
 
15時位: やや香り薄まるが健在、汗臭さをカバーしてくれる。
 
夕方: まだ微かに香る、印象は昼から変わらず

 

ポラロイドに映ったのは: 夏でもスーツ着こんでるが暑苦しく見えない中年男性(羨ましい)

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Tanu's tip
1975年、フローラルシプレの知られざる名香、アザロ(2008年、オーレリアン・ギシャール再処方によりアザロクチュールとしてリニューアルしますが、香りとしては別物)に始まり、このアザロ・プールオムでその名を深々と歴史に刻んだファッションブランド、アザロ。日本でも非常にポピュラーで、わかばが代理店だったため何処のデパートでも取り扱いがありましたが、シックな大人の香りが得意だったブランドも、ここ20年の新作はすっかり低価格帯のメガマーケット向けになりました。90年代初頭からスポーツフレグランスが一斉風靡した後、ベースノートにフルボディの甘さがあり、ラベンダー-オークモス-クマリンにビターなハーブやレザーがちりちり、ふんわりと巻いた胸毛を髣髴する、この手のジ・オッサンなアロマティックフゼア系は、欧米では不動の人気を誇るものの、日本では中々次世代につながらず消えゆく一方ですが、ここで注目すべきは、ミドルノート以降の印象が強く、しかもジェントルマンにとっては好感度だったという事です。本来胸板の厚い香りは得意でないジェントルマンにも好印象だった最大の点は「汗に負けない」、そこに集中すると思います。この日はまだまだ夏の盛り、ジェントルマンは営業倉庫で終日肉体労働に徹していましたが、汗をかきかき異臭を放つどころか、ますますいい男になっていくような、そんな錯覚さえ味わったといいます。それは確かに錯覚ですが、汗にも負けず脂にも負けず、自分がいい男になった気分を長時間味わえる、それだけでもアザロは男の夢を叶えていると言えましょう。実際、店主タヌが自身で香ると男くさくて「おっさん、まいるの~」なのに、汗まみれで帰ってきたジェントルマンのドライダウンは確かに上質でした。アザロを「過去のおっさんの香り」で片づけるのは勿体ない、しかも正規代理店こそないものの、現在も並行輸入品がアフォーダブル価格で流通していますので、是非お手に取って実際にご確認いただきたいと思います。