2003年に家督のレシピを現代的な解釈で再興しているニッチ・フレグランスの
ブランド、ティーオ・キャバネルが2005年、オーアと共に発売した初のフレグランス、
ジュリアです。
オーアが芯の強い大人の女性というイメージ、イブニングにも向く正装感を持つ
一方で、ジュリアは素直で若々しい、これから色々な事を知っていく透明感に
溢れたデイタイム向けのフレッシュ・フローラルです。軽めなので香り初心者にも
お奨め。上半身の露出する部分に堂々付け、ダイレクトに香らせて楽しんで下さい。
オーアとジュリアという、少し年の離れた育ちの良い姉妹というラインナップで
始まったティーオ・キャバネルですが、続く香りはアライーヌ(2007)以外はいずれもつける人
を選ばない軽やかなフローラルですので、今後の展開でいきなり鼻の下に髭が生えた
ような香りとかはやめにしてほしいと思いますが、一応「家督のレシピを現代的な
解釈で…」というのが売りなので、クラシック香水ファンとしては、ここいらで
本気にごついクラシック系をひとつお願いしたいところです。