La Parfumerie Tanu

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- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


Cabaret LPTvol 3 review

おかげさまで、LPTのリアルイベント「Cabaret LPT vol.3」をこの度も盛況のうちに終えさせていただきましたことをご報告いたします。詳細は、会場としてお借りいたしましたbook cafe & bar Fumikura(フミクラ)様のブログにてご紹介いただく予定ですので、掲載され次第「目撃者レポート」としてLPTでも転載させていただきます。また写真はCabaret LPT vol.3に合わせ投稿を開始したインスタグラムからの転載です。写真をクリックしていただくと、インスタグラムのページに移動しますので、過去の投稿に合わせインスタグラム記事もご覧ください。

今回のテーマは時間旅行。"The Time Travellers 1 - ザ・タイム・トラベラーズ・ワン -"というタイトルで、近代香水の歴史における「当たり年」のひとつ、1978年に発売された香を10種&インスパイア系1種、計11種用意し、香りの傾向別にパターン分けしてご紹介しました。BGMは、時間旅行にふさわしく、ジェントルマンことDr.Budgie厳選の1978年にヒットした楽曲を中心に、エンニオ・モリコーネ傑作サウンドトラックと「Uボート」のサントラが織り込まれ、エンディングには原田真二の「タイム・トラベル」が流れ、否が応でも旅の気分が盛り上がりました。

https://www.instagram.com/p/BNMjoMIB_Xz/

試香用ムエット。①ムエットに名入れ→②ムエットに添付するラベル作成→③ラベル貼り→④香水噴霧→⑤専用OPP袋つめ。これだけの作業でも、のべ最低3時間はかかる。①、③はTeam LPT the Humble Servantぼんあね担当、④⑤は香りの鮮度を保つため、当日作業

 

<序:1978年はこんな年>  

1978年はどういう年だったかというと、まず昭和で言うと昭和53年ですね。昭和53年の日本は、なんといっても①暴れん坊将軍が放送開始して、②マルちゃん赤いきつねが発売、緑のたぬきは1980年ですね、そして③成田空港とサンシャイン60がオープンして「スターウォーズのエピソード4」と「未知との遭遇」が日本初上映した年…とにかく色々盛り沢山ですが、個人的に重要視しているのは、レインボーの札幌公演で興奮したファンが将棋倒しになって、下敷きになった19歳の女子大生が亡くなって、それからのロックコンサートの警備が非常に厳しくなった歴史的事件が発生した年です。でも一番驚いたのは、今回ご紹介する写真を整理していたら、1978年に撮影された私と、私の母の写真が出てきたんですよ。これは、私が11歳、母が49歳で、しかも母が今の私と同じ年ですからね、これはもう、キャバレー頑張りなさいという亡き母の応援あってこそですね。

https://www.instagram.com/p/BNR2J3Bh8I2/
ムエットで試香した香りのボトルたちも特製ブース(=Fumikura特等席のレッドソファ)に登場、上から眺めるボトルは金魚鑑賞のように趣がある
(写真提供:AOF山口様)

 

<絶滅危惧種その1:顔面蒼白美少女系>

最初に、社会現象級のヒットまたは路線ながら、2016年の現代においてはフォロワーというべき後継者がいない、絶滅危惧種を2パターンご紹介しました。絶滅危惧種その1は「顔面蒼白美少女系」。儚げな、しかも甘さのないグリーンフローラルの代表作、アナイス・アナイスとシランスをお試しいただきました。 

https://www.instagram.com/p/BNT99ljBlsg/?taken-by=la_parfumerie_tanu

<絶滅危惧種その2:スタイリッシュうっふん系>

 絶滅危惧種その2は、その1よりもさらにレッドゾーンにいる、知的でクールなのに、アダルトでどこかエッチな香り、ミステアドロシャスとマジーノワールをご紹介しました。この手の香りは、先ほどの蒼白美少女系よりさらに絶滅寸前です。何故なら、こういうエッチな香りに似合う大人の女性が絶滅寸前だからです。

 

https://www.instagram.com/p/BNYMsRABOOP/

 

 <レジェンド&インスパイア系>

 
次は、題して「レジェンド&インスパイア系」として、オピウム(1977)とオピウムにインスパイアされて作られたと思しき、リーズナブルなジェネリック香水、カフェをご紹介しました。もし70年代を一つの香りで表現するなら、オピウムを挙げたいと思います。そしてこの破壊的な個性を持って生まれた香りには、オリジナルよりも21世紀の今を生き抜く力のある、上出来のインスパイア系があるのをご存知でしょうか。オリジナル品とインスパイア品の決定的な違いから、双方の魅力を徹底解説。
 
https://www.instagram.com/p/BNaYb5th_0Y/

 

https://www.instagram.com/p/BNYLyjJhlve/

 

<アメリカン・プライド系&AGTP>
 
19世紀後半から20世紀前半、香水と言えばフランスが世界をけん引していましたが、1950年代、アメリカから世界的ヒットが生まれるようになります。仕掛人はエスティローダー夫人。ローダー夫人は、たいがい「創業者かつ優秀な調香師でもあった」と香水の本で紹介されていますが、実はどのヒット作にもちゃんと外注の調香師がいて、要は優秀な「コンセプトメーカー」であったのですが、その辺がごっちゃになってしまったのでしょう。そんなエスティローダーからも、もちろん1978年にビッグヒットが登場します。それはホワイトリネン。大御所ソフィア・グロスマンのほぼデビュー作です。そしてメンズフレグランスの大ヒットはポロとアザロ・プールオムをご紹介。初秋にジェントルマンがしっかりポラロイドで写し取っています。
https://www.instagram.com/p/BNT11TMhob8/

 


 

<元祖ニッチ・ブランド系>

時間旅行、最終目的地は元祖ニッチブランド系として、今から40年前の1976年に、化学者だったジャンフランソワ・ラポルトが創業したブランド、ラルチザン・パフュームから1978年に出た、ミュールエムスクとローダンブルをご紹介しました。ラルチザンと言えばニッチ系ブランドの代表格として日本でも人気のブランドでしたが、昨年世界的大手香水会社であるプッチに買収され、大手の一ブランドとなりました。昨日まで熱烈なファンだったような人が、手のひらを返したように買収されたニッチブランドへ冷たい視線を浴びせているのは、傍から見ていて少々滑稽でもあります。メディアがちやほやとおしゃれアイテム扱いしていた時には近づきたくなかったブランドが新たなフェーズに向かう時、時流に流されず魅力を検証追及していくのがLPT流。ラルチザンも、抜本的な構造改革に突き進んでいますが、親会社に食い潰されないよう、見守っています。

https://www.instagram.com/p/BNWhQnEhqD6/

 

https://www.instagram.com/p/BNWhBf2Bi6q/

 

Fumikuraは、来年1月にオープン1周年となる「大人のための図鑑図書室」をコンセプトとしたブックカフェで、手に取りだしたら止まらない蔵書の数々を携えるだけでなく、オープン以来大人の知的好奇心をくすぐるイベントを定期的に開催しております。定期開催のプラネタリウムナイトをはじめ、先月から「Fumikuraファンお奨めの1冊」として、第1回紹介に店主タヌの推薦本を展示していただいております。そして、本来のカフェとしての魅力ーお飲み物やお食事の美味しさ、居心地のよさは勿論、まさにLPTの根本コンセプトである「一度お店に入ったら帰りたくなくなる、時間を忘れる香水店」と完全合致のブックカフェであるFumikuraは、LPTファンなら必ずや気に入ってくださると思います。店主タヌお奨めの自家製フルーツシロップを用いたビネガードリンク(梅&杏)は新たにホットバージョンも登場、ホットサンドには食べると脇から中身が噴き出ると評判のチーズカレーもお目見えし、このチーズカレーサンドをこぼさず完食できる方は真正fumikuraファン!勿論タヌはこぼしません。アルコール類も充実、機会がありましたら、是非お運びください。

book cafe & bar Fumikura

東京都練馬区桜台1-4-7 仙川ビル1F
open 11:00 - 23:00 火休 
phone 03-6914-5886

※今回のキャバレーでは、祝日にもかかわらず応募〆切直前にLPTブログをご覧くださったFumikraファンの方が団体でお申込くださり満員御礼、多い目に準備していた配布品も余らない程の盛会に恵まれまして、残念ながら前回のようなプレゼントコーナーを設けることができなくなりました事をお詫び申し上げます。これからも、ファンの皆様に喜んでいただける香水キャバレーを目指して一路邁進してまいります!!