La Parfumerie Tanu

- an Imaginary Haute Parfumerie living in your Heart -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


Vanille Tonka (1993)

代表作、サクレブリュと同年に発売されたヴァニーユ・トンカです。レモンやマンダリン
など、苦味のある柑橘の皮にラベンダーやバジルが加わった幕開けから、カーネー
ションやオレンジフラワーが黒胡椒などのスパイスに抑制されながら、名前のごとく
バニラとトンカビーン、フランキンセンスに主役が取って代わるスパイシーなフロリ
エンタルです。ただ、トップ後からミドルまで、おおっ、おおっと言う具合にフランキンセンス
やバニラ、トンカがいい感じで前面に出てくるかと思いきや、時間が経つにつれ出現
するのが、ロジーヌの一連のベースにあるような、クラシック香水ファンが最近の香水を
嗅いで感じる「軽くて、薄くて、きつい」少々刺すような「あれ」(爽快臭)なので、 王道
クラシックなオリエンタルというよりは、最近の若い人でも 重くて苦しいと避けて通る事の
少ない香調です。この爽快臭が感じられると、 いい香りでも気持ちが萎えるのはクラシック
香水好きの性癖なので、残念です。

まあ、このブログは「クラシック香水・モダンクラシック厳選」を主旨とするゆえ 、
多少偏ったものの見方がある事は否めません。どうぞお許し下さい。
ラストノートはその「あれ」とトンカビーンやバニラが合流して、早い段階で うっすらした
スキントーンになります。 EDPですが、他のニコライの香り同様、さほど香りもちは長く
なく、朝つければ昼過ぎにはすっかり消えています。

公式サイトでは30ml・100ml・250mlの3サイズあり。
30mlサイズのみ国内販売有、定価6,800円。
オークションサイトでは7,500円(値下げ交渉有)で出品中。

 「あれ」の匂いがする…でもすぐ消えるけどね