La Parfumerie Tanu

- an Imaginary Haute Parfumerie living in your Heart -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


LPT 7th anneviersay special prize corner

英蘭こぼれ話

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【誤植発見 in London】シティの歯医者。コーエンだよね、Cohenでしょ?「コーエンという名はユダヤ人姓で、ユダヤ人はお金に厳しいから、翻訳料をケチったのが丸透けだね」(サイモン・ブルックさん談)

 

 

 

 
f:id:Tanu_LPT:20171120113024j:plain【オランダ名物揚げ物自動販売機 in Groningen】目抜き通りの角地にあった。コロッケやハンバーガー、ポテトフライなど茶色い食べ物が自販機で買える。朝11時ごろ業者が中身を仕込んでいた。「夜、外で飲んでいい気分の帰りに食べるとすごく美味しいけど、それ以外は食べれたもんじゃない」(ネラさん談)ピュアディスタンス本社から徒歩5,6分の所にある

 

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【スティーブ猫に再会 in Groningen】昨年の訪問時、玄関先で遊んでくれたスティーブ猫。今年はうろ覚えながらお宅まで単身訪ねに行ったら、お隣の方が気づいてお昼寝中のスティーブを呼んでくれました。「君、香水関係の日本の方でしょ?久しぶりだね」飼い主さんが覚えていてくれてビックリ。抱っこしたスティーブ、重かった~6.5kgだそうです

 

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【超風量ドライヤー in Groningen】 ホテルのドライヤーが風量2000wで髪を乾かしたら毛が吹っ飛びそうだった 要注意

 

 

 

 

 

 

 【英蘭すし事情】 ロンドン(左)、フローニンゲン(右)体感的にはオランダの方がすし店が多かった。フローニンゲンのような地方都市ですら何軒も見たし、大都市ロッテルダムも普通にあった。どこのスーパーにもデリすしコーナーがある。すしが何故ここまでヨーロッパで人気になったか、大きな理由の一つとして調理に係る光熱費の少なさもあるという。「オランダのすし屋は基本食べ放題で、焼き鳥や天ぷらも一緒に出てくるのが普通だけど、魚は全部解凍品だし大して美味しくない。食べ放題じゃない日本料理店もあるけど、そういう所は美味しいけれど高い」(イリスさん談)まあ、それは日本も同じです

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【フローニンゲンのスーパー】左:ユンボ。食料品に強い。オレンジをその場で絞るセルフジュース機があって、美味しかったです。1人用ヨーグルトが30円位。朝食はもっぱらここで仕入れました。右:ヘーマ。(イケア+ユニクロ+100均)÷3の間的立ち位置。文房具なども可愛い。食品もあり、地ビールも売っていました。お土産調達に大活躍

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【おまけ】エストニア政府発行の公式観光ガイドブック表紙。どう見てもヒャッハーなグレババ族ですが、ユネスコ無形文化遺産にも採択されたキフヌ島の有名な女性島民で、男性が長期間漁に出てしまう間、女性だけで島を守り、旧ソ放出品ぽい改造サイドカー付きバイクで観光案内をしてくれたり、CDも出しているそうです(ネラさん談)現在LPT on tour in Groningenでもお伝えしたクリスタル・コラムを持って、目下中東の特約店まわりをしているネラさん。この時期雨続きのフローニンゲンから、ひと時の日光浴を満喫しているそうです。ヒャッハー!

 

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グロスミス賞                     

①Classic Collection & Sylvan Song サンプルセット(計4本) 2名様

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ロンドン・パフューマリー賞              

②Coeur de Noir / Beaufort メーカーサンプル 2名様

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リアンヌ・ティオ・パルファム賞            

③B683, Tenue de Soiree, Nuit de Confidences, Vanille d'Iris サンプルセット(計4本) 2名様

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アニック・グタール by リアンヌ賞           

④Nuit et Confidence 非売品5ml 1名様

⑤Rose Pompon 非売品15ml 1名様

⑥Petit Cherie EDT 非売品15ml 1名様

⑦Eau d'Hadrian EDT 非売品 15ml 1名様

⑧Oiseaux de Nuit メーカーサンプルセット 1名様

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ピュアディスタンス賞                 

⑨Warszawa メーカーサンプル&カードセット (ネラさん手作りセット) 2名様

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⑩Warszawaカードムエット&最新カタログ付メーカーサンプル2本セット 5名様

(1, Antonia, M, Opardu, Black, White, Sheidunaよりご希望の香りを2種類お選び下さい。数に限りがありますので、ご希望に添えない場合はLPTにてお選びいたします)

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Warszawaカードムエット&ピュアディスタンス10周年記念ノート(文中に店主タヌも登場!) 1名様

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英蘭スーパーマーケット賞               

⑫英)Marks&Spencer賞:Percy Pig グミ 1名様(写真中央)

⑬英)Tesco賞:Sミント ベリー味 1名様(写真右上)

⑭蘭)Jumbo賞:ウィルヘルミナ・ペパーミントキャンディ(オランダ規格) 1名様(写真右下)

⑮蘭)Hema賞:オリジナルベリーガム 1名様(写真左)

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応募方法:
1)ご希望のプレゼントを第3希望までお選び下さい。
2)下記「プレゼント申込」をクリックし、必要事項を記載のうえ、ご返信ください。(コメント欄では応募しないでください)応募者多数の場合は厳正なる抽選をもって当選者を決めさせていただきます。※サンプルについて、①と③は2mlPPアトマイザーへの小分けとなります。
  

LPT7周年記念特集 プレゼント申込

 
応募締切:2017年11月30日(木)終日
当選発表:2017年12月3(日)まで 当ページ及び翌日のFacebookページ
発送:2017年12月28日(木)まで
 
※一部タブレットなど、上記申込リンクが反応しない環境からお申込みの方へ:
1)お名前 (ハンドルネーム)
2)メールアドレス 
3)LPT7周年記念特集へのご感想、LPTへのご意見・ご希望
4)ご希望のプレゼント①~⑭(第3希望まで)
をご記入の上、lpt@inc.email.ne.jpまでご返信ください。

Warszawa (2017), updated review for the worldwide launch

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ヴァルシャーヴァ パルファム 17.5ml(右手前)、60ml、100ml

ヴァルシャーヴァの大まかなレビューは、昨年12月にご紹介したとおりですが、この1年、既にボトル1本使い切る勢いで試香してきた中での気づきと、この香りに大きく関与しているデヴィッド・ボウイの「ワルシャワの幻想(原題:Warszawa)」について、幾つか補足させていただきます。 

ヴァルシャーヴァのコンセプトにもなった「ワルシャワの幻想」は、アルバム「ロウ」の代表曲で、ブライアン・イーノとの合作。この時代のボウイはジャーマン・ロックに色濃く影響を受けており、アルバムも当時としては実験的なインスト曲が中心に収録されています。「ワルシャワの幻想」も陰鬱なオープニングから、後半にかけて呻きにも似た男声のハミングが重い扉を開け、うっすらと光明が差すような展開が、歴史に蹂躙され続けた古都ワルシャワを俯瞰した目線で音に昇華しており、ベルリン三部作の第一弾として名高いこのアルバムの中でも一際印象深い作品です。LPで言えばB面1曲目にあたり、発売当時アルバムのB面に針を落として始まる「ワルシャワの幻想」の荘厳なオープニングに衝撃を受けた当時の社長は想像に難くありません。


ヴァルシャーヴァPV ファイナルカット版。 

今回ピュアディスタンス社を訪問した際、チームやチーワイさんと共に、社長が制作したヴァルシャーヴァのイメージビデオを2本見せていただきました。パイロット版は2年前に作成され、ワルシャワの街に行きかう人々を俯瞰した心の眼で見つめたような、暗く前衛的な映像で、オープニングには「ワルシャワの幻想」のイントロがセンセーショナルに挿入されていました。一方ファイナルカット版は、現在公式サイトでも公開されていますが「さすがに公式ビデオには許諾の都合からボウイの曲を使用する事はできないから」(社長談)「ワルシャワの幻想」はワルシャワを代表する作曲家、フレデリック・ショパンの「ノクターン第20番嬰ハ短調 遺作」に差替えられ、最後は光明が差すような温かなエンディングとなっています。

- ボウイの作品では何が一番好きですか?

社長「ボウイのアルバムで一番好きなのはジギー・スターダスト(1972年、原題:The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)。子供の頃、テレビで見てぶっ飛んだ。他のアルバムではステイション・トゥ・スティション(1976年、原題:Station to Station)、ワルシャワの幻想が収録されているロウ(1977、原題:Low)も好きだ。あとは、アルバムトータルでというより曲が好き。同時代で言えば、ルー・リードのベルリン(1973年、原題:Berlin)も大好きだ」今回訪問時、社長が好きなアルバムとしてあげて下さったボウイの作品は、すべて1970年代、すなわち社長が10代の頃リリースされ、その後の人格形成に大きく影響した作品ばかりです。
 
ロウ
「ワルシャワの幻想」が収録されたロウ(1977) 2016年1月10日、ボウイが亡くなりまもなく2年。「David Bowie is展(2013年、ロンドン・ヴィクトリア&アルバートミュージアムを皮切りに世界開催した巡回展。東京開催:2017年1月8日~4月9日)には行った?フローニンゲン市でも行われたんだけど、父と観に行ったその2日後にボウイが亡くなったの。それはボウイを敬愛していた父は、ボウイの死を知って『右腕をもがれたようだ』と言いながら、さめざめと泣いていた(イリスさん談)」会期中にボウイが亡くなった世界唯一の開催都市、フローニンゲン。その想いも、ヴァルシャーヴァには脈々と流れている
 
社長「初めてワルシャワに行った時、街の雰囲気がとても暗かった。そして陰鬱な街の雰囲気とは裏腹に、会う人会う人みな温かく優しく、明るい人ばかりだった。どうして街はこんなに暗いのに、人々はみなこんなに元気で明るいのだろうと、不思議に思っていた」
その答えは、敢えて社長は語りませんでしたが、自身をあたたかく迎え入れてくれたワルシャワの人々、とりわけピュアディスタンスを興した事で出会ったクオリティ・ミッサラのオーナー、ミッサラ家の人々の優雅な物腰と温かな心遣いに、ワルシャワから吸収した想いすべてを香りに昇華し、感謝をこめて2016年の発売から1年間、クオリティ・ミッサラにて完全限定販売したのがヴァルシャーヴァです。

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17.5ml。ボトルがキャップレスに、携帯用メタルケースが標準装備になりました

名匠アントワーヌ・リー調香、じっくり嗅ぐと非常にモダンながら溢れるオーラは超クラシックな、ジャスミンとエニシダが微笑むフローラルシプレ、この居ながらにしてタイムマシンのような香りはピュアディスタンスのラインナップ中、ひときわ異彩を放っています。立ち上がりのガルバナムとシトラスのバーストからクラシック香水特有の序破急を敢えてつけないモダンな構成で、ミドル以降もエニシダのグレープフルーツを思わせる不可思議な瑞々しさが長く続く一方で、フルーティなジャスミンと全体の調和をつかさどるオリスバターの奥で、ベチバーとパチュリ、ベンゾインがシプレベースとして重要な地塗りの役目を果たし、結果として香水の黄金時代と呼ばれる1920-30年代の瀟洒なクラシック香水のオーラを放っています。香調は違いますが、ジャスミンを多用している事からジョイ(1930)、チュベローズは使われていませんが百花繚乱な印象はフラカ(1948)のDNAを汲んでいると言えましょう。

香りが想起させる女性ー彼女自身は多くを語らないけれど、彼女の面立ちから多くを想起させ、時の流れの幻影すら抱かせる力のある香りです。言い換えれば、この香りからは、過去が見える。その時代はいつなのかは解りませんが、時代がこちらを見つけ、意思をもって出会ったような錯覚を覚えます。

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専属イラストレーター、ロビンさんの描くレディ・ヴァルシャーヴァ
そしてヴァルシャーヴァ最大の衝撃は、香りをつけた人が立ち去った後に残るその残り香で、言いようのないほど…時が止まったかと思う程、月並みな表現ですが物凄く美しいのです。これは実際私が今回フローニンゲン滞在中に体験したのですが、既に社長のご厚意で昨年のポーランド限定発売前から試香させていただき、実に1年も前から知っている香りなのに、朝の身支度でヴァルシャーヴァをつけ、小一時間ほど外出して戻った部屋に入った瞬間、残り香の、あまりの美しさに愕然としました。その日は何度か部屋に出入りしましたが、その度に驚きました。自分の身体から立ちのぼる香りよりも美しく、これまでも残り香の美しい香りには幾らでも出会ってきましたが「愕然」としたのは初めてです。まるで、多くを語らない人の「歴史」を漏れ聞いて、その壮絶な人生に言葉を失い、一緒に心が泣いたようでした。この香りのイメージを調香師に正しく伝えた社長と、イメージ通りに作り上げた調香師の確かな技術と表現力には恐れ入るものがあります。日常使いには勿体ない位良い香りですが、日常を非日常に変える力が非常に強いので、香りに異世界への扉を求める心があるならば、ヴァルシャーヴァは美しい後姿から少しだけこちらを振り向き、重い緑のカーテンを開けてくれる事でしょう。


チーム6名全員がヴァルシャーヴァの魅力を自分目線で解説 普段表舞台にでないイリスさんやロビンさんも登場する貴重なビデオ

 
Puredistance Warszawa(2016/2017)
Perfumer : Antoine Lie
Ingredients:
Head notes: galbanum, grapefruit, violet leaf
Heart notes: jasmin absolut, broom absolut, orris butter
Base notes: patchouli, vetiver, styrax
Olfactory group:Chypre Floral
 
For me, Warszawa is a beautiful lady who has experienced a lot, and carries her tears and pain inside, after her unforgettable experience but never tells us a lot, just smiling and caressing us so warmly. She is Hopelessly beautiful.
 
 

Tanu's Dutch Holiday 2 / LPT on tour Groningen

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- LPT on tour Groningen -

 

フローニンゲン第1日目 

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午前中にはフローニンゲンへ着こうと、普段の出勤時間位の勢いでロッテルダムを後に出た。開店前のリアンヌ・ティオ・パルファムを通りがかり、最敬礼しながらロッテルダム中央駅へと向かい、インターシティに乗ること2時間半。前週までは嵐だったという、この季節の北オランダにしては珍しく天候にも恵まれた。フローニンゲン駅に到着後、ピュアディスタンス社を訪問する前に昼食を済ませ、荷物をホテルにおき、目抜き通りを抜けて歩いていく、つもりだったー
 
「これから社長が駅までお迎えに上がります」
 
えっ、迷惑かけないように迎えは要らないよ、ご飯食べてから歩いていくね、ってさっきメールしたよね?想定外の展開で心の準備が間に合う前に、すでに駅舎では車を横づけの社長が待っていました。
 
- 社長直々にお迎えくださいまして、恐縮です。
社長「これからオフィスへ向かう。ちょうど君に会わせたいゲストも来ているんだ」
- そうですか。どなたか存じませんが、よろしくお願いします。
社長「君が前回来てくれてからの1年は、この業界も見ていて残念なことが本当に多かった。最初は志をもって始めたブランドも、商売あがったりで手放すか、美味しく育って売り放すか…最近のフレデリック・マルのボトルを見たかい?もはや調香師の名前など、入っていないものすらある」
- エスティローダーに買収されてから、リネンスプレーだのハンドクリームだの、高級トイレタリーか?的な新商品がどんどん出てくるので、買収とはこういう事かと考えざるを得ません。
社長「マルちゃんは、魂を売ったな…」
- 車中、会っていきなり手厳しいですね。 

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程なくオフィスにつくと、チームの皆さんが私へのお土産を用意し、総勢で出迎えてくれました。本年4月に来日し、浅草で買ったはっぴを羽織って出迎えてくれた営業主任のネラさん、同じく来日時そのイケメン女子っぷりで女性ファンのハートをゲットした映像・ソーシャルメディア担当のイリスさん、昨年の訪問時お会いした直販担当のメアリさんと、今回初めてお会いする専属イラストレーターのロビンさん、イリスさんの妹でプロモーション担当のタマラさん、ウクライナ出身の海外担当、アリーナさんの6名で、若くて活気のあるチームです。それもそのはず、オランダの大学都市としては最大規模のフローニンゲン市は人口の平均年齢が35歳と非常に若く、店主タヌの出身地・消滅可能性都市化した東京都豊島区と比べ、眩しい若さで溢れています。オフィスには、社長のお話通り、本来なら一介の極東野良狸が一生会う機会もないであろうアジアの要人・セントデコのチーワイさんもいらっしゃいました。
社長「チーワイ君、この人いちおう日本の香水ブロガーなんだけど、それは仮の姿で、本当は爆音ロックスターなんだよ」
- 社長、初対面の方になんつう紹介ですか。チーワイさん、目を白黒させていますよ。ええと、日本の香水ブロガーは本当ですが、本職は一般の会社員です。
 
社長は今年もすごかった
 
訪問前、明日が社長の誕生日と伺っていたので、事前に郵便でバースデープレゼントを送っておきました。勤務先のボーリング大会(2000年1月開催)で撮った私の写真(下の写真上)をイリスさんが来日した時に見せたらバカ受けで、紙焼きを写メして帰るほど気に入っていたので、同じボーリングのピンがたまたまアマゾンで売っていたため、発作的に注文しイリスさん宛に発送、私がオフィスに行くまで開けずに預かってもらいました。サプライズで私が着て、社長に「ハッピーバースディ!」とお祝いするつもりでした。ところが社長が、
 
「ボーリングのピンじゃないか!!」
 

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と言いながらおくるみを手に取り、あっ、社長自分で着ちゃった!と思った瞬間、レーンを爆走する球を交わしまくるボーリングのピンと化した社長が「ヒャッハー!!」「ヒャーッ!!」と叫びながら、社員の中央で激しくジャンプしたり転がったり、体当たりで喜びを表現してくれました(写真下)。社員は爆笑、チーワイさんはフリーズしていました。まさかの展開に出番を失いましたが、社長の英断に泣き笑いのオフィスは一気に場が和みました。和みすぎですね。
 
近所のデリからイリスさんが調達してくれたお弁当を皆でいただきながら、社長の進行で新作ヴァルシャーヴァの新旧イメージビデオを鑑賞、その後ビデオの感想など自由にディスカッションしました(ヴァルシャーヴァについては昨年のレビューに合わせ、明日の再考レビューをお読みください)。

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ボーリング後、ランチの一コマ。アリーナさん(右手前)が頼んだお弁当を社長が間違えて食べてしまい、途中で気づき謝罪

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左からヤン・エワルト・フォス社長、ネラさん、タマラさん、チーワイさん、タヌ、アリーナさん、ロビンさん、メアリさん。今回は殆ど自分で写真を撮っておらず、イリスさんが終始撮影してくれていたものを中心に掲載。ゆえにお目汚しながら当方の顔が散見しますことをお許しください

 
うちの商品は確かに高い、今でも商品が売れると驚く
 
社長「スイスに、テオドアという素敵な香水店があるんだ。先日テオドアを訪問し、小一時間ほどいた。その間、お客さんが3人来た。3人とも色々香りを試して、そのうち一人がピュアディスタンスを買っていったんだ。勿論その人は自分(社長)がそこにいるなんて、まったく気づいていない。うちの商品は確かに高い。それでも買ってくれた、しかも目の前で。本当に驚いたし、本当に嬉しかった。この気持ちを生涯忘れずに行こうと思う」
チーワイ「僕が関わっている中国のお店に、あるご婦人が来店して、すごく迷って結局お求めにはならなかった。数か月経って、その方がもう一度いらっしゃって、現金でお買い上げになった。本当に欲しいと思ったから、そのお客さんはお金を貯めて、また来てくれたんだ。ピュアディスタンスは、そういう魅力のある香りを作っている。僕が初めてピュアディスタンスに出会った時、まだコレクションは3つ-1、アントニア、Mだけだった。衝撃だったよー以来、Mは僕のシグニチャー・セントになったんだ」
社長「うちは今年創業10年になるが、いまだにどこからも融資を受けていない。100%無借金経営だ。どこからの横やりも入らない。だから、好きな商品を好きなように展開できる。会社を大きくしようと融資を受けて、どこかに資本提携してもらうと、銀行や融資先の顔色を見ながらモノづくりをしなくちゃならなくなる。それじゃ面白くないだろう?うちは一度に大量生産はできないし、しようとも思わない。それでいいんだ」
- その辺、初めてお会いした時から全然ブレませんね。香りを紹介する側も、自分が神輿に乗りたくて、何が主役なのか勘違いしている残念な人が多いですが、私はこれからも有名になるつもりは毛頭ないし、好きな香りを紹介して、書いた文章を読んだ方から「レビューを読んで試してみたくてたまらなくなった」「実際香ってみて、全くその通りだった」と言われるのを生きがいに、身の丈で続けていきたいと思います。
社長「君の読者も、君が決して自分を売りたいとか、有名になりたいとかそういう事を微塵も思っていないのが、君の文章を読んでわかるから、ファンになるんだろう。我々と同じだ」
- 最高のお褒めを頂き、ありがとうございます。

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毎年作成する豪華カタログ。最初のカタログは1とクリスタル・コラムだけで1冊。まだa master perfumeと単数扱い

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最新カタログのページと10周年記念ノート(左)、直筆サインを添えるカード(右)看板娘ネラさんのブロマイドも
ディスカッション後、社長がバックヤードを案内してくれました。ピュアディスタンスはこれだけオンラインビジネスが発達していながら、豪華な装丁のカタログや印刷物、何十種類ものポストカードを毎年作成し、社長とチーム直筆のサインを添え、心を込めて世界へ届けています。創業10周年を記念し、これまで公式サイトに登場した世界中の取扱店やブロガーがページごとに登場する保存版ノートブックもあります。超豪華クリスタル・コラムにも再会しました。
 
ピュアディスタンスのクリスタル・コラムとネラさんはドバイで大人気
 
そのクリスタル・コラムですが、本年4月来日した営業主任のネラさんは中東担当としても活躍、毎年取扱店をフォローアップする為出張しています。中でもドバイはピュアディスタンスにとって重要な市場。ドバイへ出張する際、ネラさんは手荷物にスワロフスキー社製のクリスタル・コラム(17.5ml用ボトルケース)を入れています。スプレィするたびちょっとした筋トレになりそうな、超ヘビー級のクリスタル・コラムを毎回大事に手荷物で持込むネラさんも大変ですが、面倒なのがこのクリスタルガラスという素材。こんなに透明度が高いのに、X線を通さないって、知ってました?
通常、クリスタルガラス(鉛ガラス)には24%酸化鉛を含有していますが、スワロフスキー製品は酸化鉛の含有量が32%とフルレッド・クリスタルガラス(Full lead glass)の中でも特に含有量の高い最高級品を使用しており、透明度の高さとは真逆にX線を完全に遮蔽します。そのため保安検査場ではクリスタル・コラムがX線検査で真っ黒な金属隗と誤認され、手荷物を検査官の前で開封するはめになるのですが、クリスタル・コラムはドバイで大人気の為、空港でも知っている方が多いそうで、コラムが出てきた瞬間「なんだ、ピュアディスタンスのネラさんじゃないですか、ワッハッハ、ワーッハッハ」と毎年顔パス状態。既に保安検査場の人気者ネラさん、ドバイでは「クリスタル・コラム=ネラ」の紐付け完了。

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左から/上段:タマラさん、ヤン・エワルト社長、ロビンさん、チーワイさん。下段:タヌ、ネラさん、メアリさん

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記念撮影してくれたイリスさん(中央)、ネラさんと。この二人が4月、東京に来てくれました

昨年同様、本社玄関で記念撮影をしました。今年はチームの皆さんとチーワイさんも一緒です。この翌日、社長とチーワイさんは、ジョヴォワのオープニングパーティに参加すべく、ロンドンへと旅立っていきました。ホテルへは再び社長が車で送って下さいましたが、後部座席にはしっかりボーリングのピンが投げ込まれていました。

 
フローニンゲン第2日目
 
チーム全員で猫カフェランチ

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猫カフェ店内。しかし何だろね、このイケメン女子っぷり
今回フローニンゲンには2泊し、2日目もオフィスにお邪魔しました。「じゃ、みんなでお昼食べに行こう」と、出勤していたチーム全員で向かったのは、なんと猫カフェ。訪れたのはPoeslief 去年の10月にオープンした、8匹の猫と猫ママさんがひとりのこじんまりとしたお店です。

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フローニンゲンにはもう1件、メアリさんがセカンドハウスと呼ぶほど通い詰めているOp z'n Kopもあり、徒歩圏内に2件も猫カフェがある街ってどんだけ猫好き!去年初めてピュアディスタンス社を訪問した際、全員猫好きで大変盛上り「今度来たら猫カフェ行こうね」とメールで念押しが来たり、来日時も吉祥寺の猫カフェへ一緒に行きましたっけ。血統書猫の品評会みたいだったり、スタッフが常に臨戦態勢で、おいたな猫に対し金切声をあげる日本の猫カフェと違い、そこに居るのは全員駄猫。ダウンライトの広いリビングで沢山猫を飼っているお家に呼ばれた感じのゆるーい感じが心地よく、タマラさんの膝に乗ったまま眠りこけて降りない猫、ネラさんの鞄から落ちた名刺にじゃれまくる猫、猫ママさんに向かって鳴きまくりの猫、常に脱走を試み続ける猫…と、女子6名(うち中年女1名)で楽しいひと時を過ごしました。
 
マティーニタワー頂上踏破 

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ランチ後は一旦オフィスに戻った後、ネラさん(写真左)とイリスさん(右)がフローニンゲンの名所、マティーニタワー(Martinitoren)に案内してくれました。タワーといえば頂上踏破。日本でいったら大仏胎内巡りみたいな、タワーのてっぺんまで石造りのらせん階段を登る事260段、階段は何か所か区切り地点があり、思ったほどでもなかったですが、高所恐怖症の私は外が見える要所要所でひぃぃっ!ひぃぃっ!!と縮み上がりました。街が一望できる頂上展望台から「あの建物の後ろが会社よ」
遥かなるニッポンはどっちだろう…思えば遠くへ来たもんだ、よく来たな私、そして今年はよく来たね2人、とちょっと胸が熱くなりました。
 
ネラとイリスのフローニンゲン大好きめぐり 

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タワー踏破後、フローニンゲンの中心街をブラ歩き。去年は史跡を中心にネラさんとメアリさんが案内してくれましたが、今年はお土産でもお人形(冒頭の写真)をいただいた、全蘭で大人気の猫キャラ・ディッキーディック(Dikkie Dik、オランダ語で「デブッチョブー」みたいな意味)のブックストア、9月中旬から年末まで期間限定オープンする、オランダ伝統のクリスマス菓子・ペッパーノーテンのお店ファン・デルフト(Van Delft de Pepernotenfabriek、写真上)や、一休みに立ち寄ったスムージー店、スムーズ・ブラザーズ(The Smooth Brothers、下左)、2人が大好きなフローニンゲン名物のソーセージとチーズ店、デ・カースコップ(De Kaaskop、下右)など「ネラとイリスの大好きめぐり」を満喫しました。オランダ最大の大学都市フローニンゲン、もし何かの機会で足を運ぶ事があったら、今回ご案内したお店はどこもお奨めですので、是非寄ってみて下さいね!

f:id:Tanu_LPT:20171118191241j:plain街歩きの後はホテルで休憩後、ネラさんのご自宅にお招きいただき、ご出身のエストニア料理をご馳走になりました。東京、というか日本にはエストニア料理店はないので、ちょっと想像できませんでしたが、一緒にいたアリーナさんが「これ、ウクライナでも食べる」「これうちでも作る」と度々言っていたので、近似値としてはロシア料理に近く、ビーツのサラダ(お皿左上)、ネラさんのお父さんが山から採ってきたキノコとジャガイモのパイ(手前)など、野菜と魚中心でチーズやクリームを多用した、お腹の温まる優しい味のお料理ばかりでした。
 
最初から最後までお世話になりっぱなしだったフローニンゲン滞在、ああ楽しかった。皆さんありがとうございました!
 
明日はダッチホリデー最終回、いよいよ世界発売となったヴァルシャーヴァの追記レビューをお届けします。