- 或る男≪ジェントルマン≫がひとり、香りを言葉のポラロイドで写し取り、あなたの心に可視化していく... A Gentleman takes Polaroids, He falls in love he falls in love -
ドクター・バッジー。長らく音の世界を生業としてきたそのジェントルマンは昭和崩御の春、学生時代の卒業旅行で渡英の際、免税店で初めて買ったアラミス以来、香りの世界へ足を踏み入れた。香りの神様に見初められたジェントルマンはそれからというもの、手持ちのボトルが空になる頃には、不思議と新しい1本が彼のもとへ舞い込んできた。与えたのはその折々の恋人、そして現在の妻だった。懐の深いジェントルマンは、たいがいはそれが彼の好みというよりは、予算優先の免税土産か海外通販のセール品だと一目瞭然のその貰い物を、黙って愛用してきた。傍見には中々隅に置けない恵まれた環境の一方で、頂き物は一つも無駄にせず、歯を食いしばって使ってきたおかげで、香りに対するラチチュードが高まり、今では香りをまとわずして外出するなど考えられなくなった。LPTのライヴイベント、Cabaret LPTではTeam LPTの音響担当としてその技能とセンスを余すことなく発揮しているジェントルマンは大の猫好きでもあり、血中猫濃度が低下すると途端に衰弱するため、その場合急速充電をすべく道野辺の駄猫に接近遭遇を試みるも、日々玉砕。岩手県出身、49歳。好きなバンド:ジョイ・ディヴィジョン、キング・クリムゾン、ディス・ヒート。愛読書:セリーヌ「夜の果ての旅」
<ジェントルマンの主な香水遍歴>
1989 アラミス(アラミス/エスティローダー)
1992 XS(パコラバンヌ)
1994 エゴイスト・プラチナム(シャネル)
2001 アニエスbペアフレグランス(台湾で購入、詳細不明)
2008 サー・アイリッシュ・モス(モイラー&ヴィルツ)
以降 メタル(パコラバンヌ)、イリス(エルメス)、
インフュージョン・オム(プラダ)、ベチバー(ゲラン)、
ムッシュー・バルマン(バルマン)、メロエー(ティーオ・キャバネル)etc...
次回より、ジェントルマンが写し取る焦点ばっちりな香りのポラロイドに、彼の盟友でもある店主タヌが極太サインペンで添え書きした、新機軸のクロスレビュー形式でメンズフレグランスをご紹介!あなたの心に総天然色、または凍てつくモノクロームで香りを投射していきます。
<今後の掲載予定>
chapter one : the Great iconic : A Gentleman's choice 23 - 25 Jul. 2016
chapter two : A Gentleman's favourites 27 - 29 Aug. 2016