フランスのグラン・パルファン、キャロンの1927年発売の代表作で、
創立者E・ダルトロフが北イタリアのベラージオ湖の美しさに感銘し、
そこに咲くカーネーションをイメージに創作した名香です。
キャロン公式HPではシングルフローラルノートとされていますが、
実に100種類以上の香料が調合されており、昨今のシアーでライトな
香りとは違い、蜜の様な甘さの中にスパイシーさも携え、こっくりと
した奥行きの深さが魅力です。
ベロージアはもともとパルファムとEDTの展開でしたが、10年くらい
前にEDPが加わり、このEDPが結構良くて、蜜の様な甘さが一番
鮮明に楽しめます。パルファムはどことなく渋みがあって、そこも
魅力です。EDTは、パルファムが単純に薄くなった雰囲気なので、
もしベロージアを初めて選ぶなら、EDPかパルファムをお奨め
します。ちなみに、ベロージアはヴィンテージと現行品を比較して
パルファムに限って言えば殆ど香調にかわりがないので、ヴィンテージ
の雰囲気を追体験したいときはパルファムをお奨めします。