La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Entries from 2014-01-01 to 1 year

Arabian Fragrance guide 8 : Al Haramain part 2

Haramain Collection ユニセックス、アラビアン・バニラムスク。 アル・ハラメインの売れ筋ではどのショップでも必ず名前が上がる、ハラメイン・コレクション。ココナッツ+バニラ+サンダルウッド=ちょっぴりマイソール感を出そうと努力した感も伺える、非常…

Arabian Fragrance guide 7 : Al Haramain part 1

Al Haramain country : UAE www.alharamainperfumes.com イスラム教における「二聖都」(メッカとメディナ)を意味する、生産規模はアジマルを上回るアラブ最大のフレグランス・メーカー、アル・ハラメイン。創業は1970年で、UAE最小の首長国、アジマンの本社…

Arabian Fragrance guide 6 : Swiss Arabian part 2

Fadeitak ユニセックス、オリエンタルアンバー。 カシュハ、ノーラと並び、スイス・アラビアンの看板ヒット、ファデイタック。パッケージ品の価格帯は中の上で、アラブ系ファッション・フレグランスとしては強気の設定(その割に量り売りは良心的価格)。同じ…

Arabian Fragrance guide 5 : Swiss Arabian part 1

Swiss Arabian country : United Arab Emirates (UAE) http://www.swissarabian.com/ 本年創業40周年となるスイス・アラビアン・パフューム・グループ(SAPG)は、UAE第3の都市、シャールジャに本拠地を置く家族経営のアラブ最大級メーカーですが、原料を自社…

10 Great Classic Perfumes for Extreme Heat, in High Summer

高温多湿で死にそうな日本の夏にお奨めのクラシック香水 10 Great Classic Perfumes for Extreme Heat, in High Summer - LPT's Method つけ方の次は、日本の夏にお奨めの香水をご紹介します。 去る2011年3月11日に発生した東日本大震災を発端に、それまで「…

Arabian Fragrance guide 4 : Abdul Samad Al Qurashi part 3

Rooh al Musk (Deer Musk) ユニセックス、アニマリック・ムスク。 クリーンでふわふわのホワイトムスクに対極する、一般的にブラックムスクと呼ばれる麝香鹿からとったディア・ムスク、ルー・アル・ムスク。ムスクとアンバーに関しては高級ラインに天然動物…

Arabian Fragrance guide 3 : Abdul Samad Al Qurashi part 2

Makkah Blend ユニセックス、アラビアン・アニマリック・ローズウード。 アラビアン・フレグランスはその題材をイスラム教に求めることが多く、聖地であるマッカ(メッカ)やメディナはアル・ハラメイン、すなわち二聖都としてどこのメーカーも題材に用いま…

Arabian Fragrance guide 2 : Abdul Samad Al Qurashi part 1

Abdul Samad Al Qurashi country : Saudi Arabia (KSA) http://www.asqgrp.com/en/ online shop http://store.asqgrp.com/ 今回ご紹介する主要アラビアン・フレグランス・メーカーの中では一番の老舗、アブドゥル・サマド・アル・クラシ(ASQ)。創業1852年、戦…

Arabian Fragrance guide 1 : Ajmal

アラビアン・フレグランス 主要メーカー及び人気代表作紹介 ・構想4年、調査期間1年。アラブ諸国のローカル・アラビアンや欧米在住のネイティヴ・アラビアン、そして世界のアラビアン・フレグランスユーザーに人気の香りを調査し、実際に肌で試香した香油及び…

I'm a Stranger in Arab - introduction

I'm a Stranger in Arab ー 異邦人が訪ねるアラブの香り - 一昔前のアンバーに続き、近年の香水業界はどこもかしこもウードばやり。そんなウードのたけのこ状態から本当のウードがひしめくアラブ香油の世界へ滝登り。アラブ社会に縁故なし。ちょっと振り向い…

How to Wear Your Favourite Perfumes, When Perspiring Excessivelyin Sultry Summer

汗が止まらなくてムンムンな日本の夏にお奨めする香水のつけ方 How to Wear Your Favourite Perfumes, When Perspiring Excessivelyin Sultry Summer - LPT's Method 年々最高気温を更新、最低気温が30度を下回らない日も出てきて、熱中症で命を落とす方も増…

La Nuit (1985)

La Nuit (1985) 1966年のクチュールデビューから、金属などの異素材などを多用し、常に斬新な作品を発表し続けたパコ・ラバンヌが1985年に発表した、ラ・ニュイのオードパルファムです。調香は80年代を中心に濃密な香りを数多く手がけたジャン・ギシャール、…

Givenchy III (1970) original parfum

Givenchy III (1970) original parfum パルファム・ジバンシィのレディスとしては3作目にあたる事からネーミングされたといわれるジバンシィ・トロワは、ピエール・ディナン作のボトルに収められ、発売と同時に芸術オスカー賞を受賞。当時としては燦然と輝く…

Le de Givenchy EDT (Les Parfums Mythiques, 1957-2007)

Le de Givenchy EDT (Les Parfums Mythiques, 1957-2007) ジバンシー初出の香りであるル・ドは、当初ランテルディと同時期に制作されましたが、ランテルディはご存じの通りA・ヘップバーンへH・ジバンシーが個人的にプレゼントし、後に一般発売された一方で…

Y (1964)

Y (1964) 2008年、多くの人々に惜しまれながら世を去ったクチュリエ、イヴ・サンローランが初めて発表した香り、Y(イグレック)のオードトワレです。数年前まではカウンターにこそ陳列されてはいませんが、全国のイヴ・サンローランにて取り扱いがあり、BAさ…

Robert Piguet classic collection

Robert Piguet classic collection 伝説のクチュリエ、ロベール・ピゲはパフューマリーとしても歴史的意義のある作品を幾つも残しました。代表作のバンディとフラカはご他聞に漏れず愛用者も多い名香ですが、現在の親会社であるファッション・フレグランス・ア…

Santa Maria Novella Acqua di Colonia / Melograno (1965)

Santa Maria Novella Acqua di Colonia Melograno (1965) 現在のサンタマリアノヴェッラ薬局を代表する、ザクロのオーデコロンです。こちらの歴史はそれほど古くはなく、1965年に調香されたものですが、バスラインも豊富に揃っており、実際にセールスとして…

Santa Maria Novella Acqua di Colonia / MuschioOro

Santa Maria Novella Acqua di Colonia 日本でも絶大な人気を誇る世界最古の薬局、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の支店がこの小さな国で既に14件も展開し、チッタ・ディ・キョートなど地名までついた新作を出させ、オーデコロンとしては法外…

Nina (1987) original version

Nina (1987) original version 1946年にクール・ジョワでスタートし、1948年には早くもレール・デュタンが歴史的名香として世界的なヒットとなったパルファム・ニナ・リッチですが、これまでに発売された香りはそれほど多岐にわたらず、1998年にアパレル系香…

Fleur de Fleurs & Eau de Fleurs (1980), the pale sisters

Fleur de Fleurs & Eau de Fleurs (1980), the pale sisters ニナ・リッチより女性ものとしてはファルーシュ(1974)にあくこと6年、1980年に発売された、フルールドフルールです。 「花の中の花」という、なんとも思いのこもった名を持つフルールドフルールは…

L'Air du Temps (1949) and a blurred memory of scents in mid Showa era

L'Air du Temps (1949) and a blurred memory of scents in mid Showa era レール・デュタンは、パルファム・ニナ・リッチの押しも押されぬ代表作で、 日本における戦後の舶来香水としても外すことのできない名香だと思います。調香はランテルディ、バガリの…

Musc Ravageur (2000)

Musc Ravageur (2000) フランス語の Ravaguerは、英語ならdevastating、原意は「壊滅的な」「破壊的な」というおっかない単語で、そこからの意訳か、身を焦がすほど心をかき乱されて抗えない破壊的魅力むんむんのムスク、というところからつけられたようです…

Dries Van Noten par Frederic Malle (2013)

Dries Van Noten par Frederic Malle (2013) フレデリック・マルは2013年より、これまでの調香師一香入魂ものから、マル氏のお眼鏡に叶ったデザイナーやブランドを香りで解釈し、調香師に翻訳させた三位一体型のシリーズ、’XXX by Frederic Malle'シリーズを…

Portlait of a Lady (2010)

Portlait of a Lady (2010) マル品のロピオン作としては最新作にあたり、文豪ヘンリー・ジェイムズ(英)の小説「ある婦人の肖像」を題材にした香り、ポートレイト・オブ・ア・レディです。原作は10年ちょっと前にニコール・キッドマンとジョン・マルコヴィッ…

Carnal Flower (2005) and Bathclin saga

Carnal Flower (2005) and Bathclin saga 純粋に香りだけで勝負しているというよりは、お腹いっぱいな世界観で購買者の嗅覚と金銭感覚を多少麻痺させている部分もあるのではないかと、その巧妙な商業戦略に対し、評価はするが穿った視線を向けずにはいられな…

Blanc and L’Eaud’Hiver (2003), the pale twins

Blanc and L’Eaud’Hiver (2003), the pale twins 人気ファッションブランド、ポール&ジョーのボーテ部門(アルビオン系列)初のフレグランスとして2003年同時発売されたブランとブリュは、一旦生産終了後、近年ボトルチェンジして再発されました。日本のポ…

No.19 (1971) EDP

No.19 (1971) EDP 19番は、エルネスト・ボーの後継でシャネルの2代目調香師であり、古くはコティのミュゲ・ド・ボワ(1936)、シャネル・プールムッシュウ(1955)、のちにクリスタル(1974)を作った、ギィ・ロベールのおじでもあるアンリ・ロベールの手によるグ…

24,Faubourg (1995)

24,Faubourg (1995) ヴァンキャトル・フォーブル(24の次にはカンマがつくのが正式)は、パリのフォーブル通り24番地にあるエルメス本店の住所をそのまま戴いた香りで、ボトルもエルメスの顔であるスカーフを象っており、度々限定デザインのボトルが発売され…

Lumiere (1984), Lumiere Intense (1986)

Lumiere (1984)、Lumiere Intense (1986) 戦後ロシャスの香りを振り返ると、1970年代迄のレディス品はアルデヒド系のマダムロシャスを筆頭に、ユニセックス系の別格本山とも言うべきオードロシャス(1970)、今尚探し求める方の多いミステア(1979)など、若い方…

Mystere de Rochas (1978)

Mystere de Rochas (1978) 1930年代後半から香水を扱い始めたロシャスがパフューマリーとして業績上最も勢いがあったのは、ファムが爆発的ヒットとなった1940年代でもなく、マダムロシャスが世に出た1960年代でもなく、実の所1970年代なのだそうで、実際ロシ…

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