La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Entries from 2010-11-01 to 1 month

Yves Rocher Secrets d'Essences series(2008)

フランスのボディ・ショップとも称される自然派化粧品メーカー、 イヴロシェの高級ライン、Secrets D'Essencesシリーズの オーデパルファム3点です。 ■Iris Noir(イリス・ノワール)シプレ・フローラル はじけるようにフルーティなコリアンダーとベルガモッ…

Eau de Joy(1930)

ジャンパトウのジョイはあまりに有名なので、ここでなにも一から 語らなくても良いと思いますが、こちらはジョイが「ジョイ」名義で 現在の濃度(パルファム、オードパルファム、オードトワレ)に 分類される前の、「オードジョイ」で、現行の濃度としては …

Fath de Fath(1953/1995)

若干25歳にしてメゾンを開き、その後は時代の寵児として 1954年に42歳の若さで急逝するまでオートクチュール界を 震撼させ、ディオール、バルマン、バレンシアガとともに ファッション界の四天王と賞賛された稀有のクチュリエ、 ジャック・ファットが初めて…

L'Heure Bleue(1911)

日本ではゲランブティック(すべて都内)でしか取り扱いのないジャック・ ゲラン調香の名香、ルールブルー(オーデパルファム)です。 ゲランブティックでは、30mlパルファムのみ(36,750円)取り扱いとなり、 こちらのオードパルファムは日本未発売です。 パ…

Ingenue (unknown)

アメリカ・サンディエゴでハンドメイドのフレグランスと ジュエリーを展開しているブランド、Ava Luxe(アヴァ・リュクス)の Ingenue(アンジェニュー)、EDPとパルファム2種です。 「純情娘役(専門)の女優」の名を持つアンジェニューは、アヴァ・ リュク…

Gold Ladies(1983)

中東の産油国、オマーンが誇る「世界でもっとも価値ある香り」 アムアージュの代表作、ゴールド・ウーマン(1983)の現行オード パルファム及びヴィンテージのオードトワレとパルファムです。 アムアージュの香りは香料の予算に際限がなく、調香師が心ゆく ま…

Parfum Sacre(1990), Parfum Sacre Intense(2010)

パルファム・サクレ発売20周年を記念して発売された「パルファム・サクレ・アンタンス(Parfum Sacre eau de parfum intense)」、現行のオリジナル版EDP、オリジナル版発売当時のヴィンテージEDTです。パルファム・サクレはキャロンの近作で最も人気のある香りで…

No.22(1922)

エルネスト・ボーがシャネルの為に作った5つの香りの中で、更には シャネルの歴史においても圧倒的なアルデヒドの積載量を誇る フローラル・アルデヒドの裏番長、22番(1922)のオードトワレです。 日本ではシャネル限定店舗での展開となります。 ボーの作品の…

Le Dix(1947)

フランスクチュリエの最高峰であり、後続デザイナーに影響を与え続けた バレンシアガが初めて発売した香水、ルディスのヴィンテージです。 調香はレールデュタン(1948)、バガリ(1950)、ランテルディ(1957)、 カプリッチ(1961)を輩出したフレンチシックの雄、…

L'etre Aime Femme(2008)

7番目の香り、レートル・エメは同時発売された同名のメンズと ペア・フレグランスになっています。こちらも調香はヤン・ ヴァスニエです。 「最愛の女性」の名を持つ香りは、陽光をいっぱいに浴びた イモーテル(ヘリクリサム、永久花)の上品でスパイシーな…

L'infante(2001)

「皇女」の名を持つランファントは、これよりメゾンと 深いつながりを持つ当時は新進気鋭だったヤン・ヴァス ニエによる調香で、ヴァスニールは他にもディヴァンの メンズも2種手がけています。 イランイラン、チャイニーズ・ジャスミン、芍薬を基調に、 カ…

Teint de Neige (2000)

フィレンツェのニッチフレグランス、ロレンツォ・ヴィロレーシ (ロレンツォ・ヴィロレッツィの表記もあるが発音違いです)の 代表作、タンドネージュ(2000)のオードトワレです。 「雪の色」の名を持つタンドネージュは、すっきりとしたローズや ヘリオトロ…

Ombre rose l'original(1981/2001)

日本でも根強いファンの多いパウダリー・フローラルの金字塔、 ジャン・シャルル・ブロッソーのオンブルローズ・オリジナルの パルファムとオードパルファムです。粉物といえばオンブルローズ、 という方も多いのではないでしょうか。次々にクラシック香水の…

Parure(1975)

現在は残念ながら廃盤となってしまった、パリュールのオードトワレです。 清涼感のあるプラムやシトラスに始まり、やがて涼やかさを保ちながらも しっかりとオークモスが影を落とす、どこか眼の据わった雰囲気のシプレ ノートです。 こちらも2002年版EDTなの…

Chant d'Arome(1962)

シャンダロームはジャン・ポール・ゲランが初めて単独調香した香りで、 その後続くめくるめく女性美を謳歌するような彼の作品とは一線を画く かなり大人しめなフルーティ・フローラルアルデヒドです。 トップの苦酸っぱいミラベルが特徴的で、その後は穏かに…

Ma Griffe(1946)

1945年にメゾンを開き、戦後のオートクチュール界を席巻した御年101才のクチュリエ、マダム・カルバンが初めて発売した香水、マグリフ(1946)のヴィンテージです。調香はタブー(1932)、カヌー(1936)、ショッキング(1937)、ミス・ディオール(1947)を輩出した大…

Arpege(1927)

シャネルNo.5と並び、世界屈指の名香のひとつで、ランバンの創始者 ジャンヌ・ランバンが1927年、彼女が60歳の時、一人娘の30歳の誕生日へと、 若干27歳の調香師、アンドレ・フレースに作らせた香りです。 ヴィンテージのパルファム、オードアルページュ(ア…

はじめに

La Parfumerie Tanu(タヌヨシ香水店)主宰のtanuです。 2008年春より2010年末まで、国内オークションサイトで 香水の小分けをメインに出品をしていました。 現在は、小分けに使用するアトマイザーやスクリュー管瓶 などの部材輸入、香料試験紙(ムエット)…

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