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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Tactics (1978) / A Gentlemann Takes Polaroids chapter five : Japanese Gentleman

12. A Gentleman Takes Polaroilds
立ち上がり:付けはじめはグリーン系の香りがかなり強く出る。ちょっとケミカルな感じがします
 
昼:付けたことを忘れるくらい薄く香る
 
15時位:あれ?オレ今日何つけてたっけ?
 
夕方:はああー 香らんなー(北斗の拳のウィグル獄長風に)
 
ポラロイドに映ったのは: 一聴する分には良いんだがすぐ飽きる86年以降のイギリスインディー系ギターロック
Tanu's Tip :
 
バルカンの回でも触れましたが、タクティクスは資生堂のドメスティックラインではなく、禅やむらさきと同じ資生堂インターナショナル製品なので、日本はもちろん海外でも販売されており、海外香水コミュニティサイトでも、ちらほらと愛用者の声を見かけます。フレグランスのラインとしては、コロンとさらにライトなアフターシャワーコロンの2種あり、コロンは大中小フラコンとアトマイザー型の4サイズの充実ぶりに、資生堂としては未だにメンズラインの顔として位置付けているのがわかります。ザ・ギンザでも階段ディスプレイの上の方に並んでいます。
 

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タクティクス コロン(S) 60ml 1,700円(税抜) 

 

ただ、オーデコロンですので、オードトワレのバルカンと比べたら持続は全く期待できず、肌にスプラッシュしたての目眩しのような瞬間芸を楽しみ、後残りは「はああー 香らんなー」でも、日本人にとって持続性は香水の最重要ポイントではないので、今でも問題なく売り繋いでいけるのでしょう。ただし舶来物からスタートしたジェントルマンにとっては「香りがあとまで残らない」のは減点ポイントのようですね。本来オーデコロンは、風呂上りの素肌につけ、出かける時には改めてオードトワレやオードパルファムをまとう迄のリフレッシュメントですので、日本のメンズ香水はオーデコロン濃度が多いですが、これだけで一日中、というのはそもそも用途が違うので、欧米ではタクティクスがどのような使われ方をしているのか知りたいです。AGTP連載のおかげで少々鼻の肥えてきたジェントルマンには「ケミカルな感じがする」と一喝した立ち上がりのグリーンは、まさに資生堂の十八番。でも、私も正直なところ、それ以上どういう香りか、うまく表現できません。キリキリ、後もんわりケミカルグリーン、というのが精一杯です。
 
ところで発売当時さかんに流れていた、プールサイドのお姉さんや「タクティクス!」という決め台詞、そしてロゴマークのスクエアがシャキーンと斜める瞬間、小学生だった私は「ナウいなあ」と思ったものでした。でも、タクティクスは香りよりもCMがはるかにカッコいいです。あのイメージの香りは、キリキリ来た後もわついてすぐ消えるグリーンコロンというよりは、ビターなシトラスで始まり、ドライでレザーやタバコも少し香り、ラストはしっかり肌に甘さが残る、シトラスレザーシプレ系なんじゃないかという気がしますが、そういうのは多分、日本のヤングマンには敷居が高かったのか、手頃な予算では作るのが難しかったのか、タクティクスは目眩し的に香り、そして逃げ足が早いです。