La Parfumerie Tanu

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Shalimar (1925) chapter 2 : extrait and eau de toilette, launched in 1925

シャリマーは、まずパルファムとオードトワレの2濃度が発売されました。ついで12年後の1937年にはオーデコロンが、約50年経った1986年にパルファムドトワレ、現在のオードパルファムが発売されて、現在もこの4濃度は現行品として販売されています。
 
【パルファム】
 
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パルファムといえばこのこうもり型ボトルですね。こちらは2002年ロットのものです。2016年から2年かけて、ゲランはボトルの殆どを統一デザインに変更しましたが、さすがにシャリマーはこのボトルデザインあってのシャリマー、という感もありますので、今のところ難を逃れています。(会場でムエットを試香して)香り、どうですか?結構フレッシュでしょ?実は、シャリマーに使用されている香料はベルガモットオイル単品だけで30%も占めていて、立ち上がりのシトラス系香料が全体の60%、土台になる香料が30%、中間のフローラル要素は10%程度なんですよ。シトラス系香料は持続が短いので、残り4割がじわじわ来てシャリマーになっていきます。そしてシャリマーの大きな魅力のひとつに、アンバーやクローブ、シナモン、ナツメグなどのスパイス類が醸し出す微かな渋みや苦みと、残り香のパウダリー感がありますが、その辺はムエットではなかなか出てこないんですよ。パルファムのレーダーチャートをご覧ください。チャート化するとこんな感じです。何分素人チャートなので、元データを作成するのが精いっぱいで、横並びにした際レイアウトがガタガタしていて縁がかけたりと、お見苦しい点をお許しください。

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チャートでは5段階表示で8つの方面からどういうバランスを体感できるか示しています。上から時計回りに「持続」「バニラ度」「胸板」「シトラス度」「甘さ」「スパイシー度」「拡散」「パウダリー度」ですね。
 
ムエットだとトップからミドルの爽やかさが長く保留できるのはいいんですが、時間の経過で顔を出す表情が出てくるのに時間がかかるので、本当のお楽しみはここからなんですよね。
 
【オードトワレ】
 
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パルファムと同時発売で、たぶん一番市場に出回っているのがこちらのオードトワレではないかと思います。日本でもオードトワレ50mlが定価税込み11,124円から買えますし、並行輸入品だと4,000円以下で入手可能です。ゲランのクラシック香水は、パルファムとほかの濃度では、ただ濃度が違うのではなくて、使用している香料の種類やグレードもはなから違うというのは定説ですが、シャリマーのオードトワレも、パルファムと比べたら懐石料理のフルコースとお昼の松花堂弁当位違いますが、これはまあ好き好きなんで、もちろんその濃度だけの魅力というのがあって、それぞれの濃度にファンがいるから4種類も濃度違いがあるわけです。オードトワレは重さ控えめのふんわりとした拡がり感がいいですね。

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【パルファムとEDTの比較】
パルファムとオードトワレ、お比べになって如何でしょう?パルファムを基本として、オードトワレがどの辺を間引いているか、ムエットではなかなか分かりにくいと思いますので、違いが目で見てわかりやすいようにレーダーチャートで比較してみましょう。

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一番の違いは胸板と持続で、2ポイント減少。甘さ、バニラ度、パウダリー感は0.5~1.5ポイント減少。逆にシトラス度と拡散性は1ポイント上昇しています。長くオードトワレを愛用している方にパルファムはちょっとヘビーに感じるかもしれないですが、その軽さが普段使いにはちょうどいいでしょう。
 
※明日はオーデコロンとオードパルファムの比較です。
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