La Parfumerie Tanu

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LPT Bullet Correspondent report : Maison Violet Salon de Parfum in Paris

LPTの専売特許と言えば復刻系ブランドです。21世紀は、消滅した過去のブランドの復刻が香水ビジネスのトレンドとして登場しました。

 

キャバレーも2年前「ドーン・オブ・ザ・デッド/蘇らせたのは誰だ」というテーマでお届けしましたが、その後もブログで世界的にも稀に見る詳細なグロスミス特集や、ルガリオン特集など、実際復興ブランドの方々にもお会いしてお話を伺うなど注力して参りました。まあこの辺でそろそろ打ち止めかな、と思ったら、何と昨年またひとつ蘇りまして、今年初めにメゾン・ヴィオレ特集を組みました。予想を上回る反響があったので、初のパリ特派員取材を行う事にしました。LPTでは通常店主タヌが地道なメールインタビュー及び現地取材を行い、皆様に生の声をお届けしていますが、海外取材を特派員に依頼したのは今回が初めてです。

この特派員、いつも衝撃の弾丸スケジュールでヨーロッパを股にかけることで有名なLPT読者の方ですが、今年だけでもロンドン1泊3日(2/9-11)、一旦帰国後同じ週に2泊4日(ミラノ、トリノ、2/15-18)という、テレビ会議が普及した昨今、国際会議参加者でもそんな無茶はないだろ的な弾丸っぷり。仕事の合間をぬっての弾丸行動に火をつけるその熱意に頭が下がる思いですが、そんな彼女が今回は「長期出張に行って参ります」「今回は3泊6日します(パリ、ディジョン、4/25-30)」というので、1日メゾン・ヴィオレの取材をお願いしたわけです。さすがは特派員、やりました。なんとプロの仏語通訳を現地調達。アシスタントも同行し、計3名での取材を敢行。店主タヌの、野生の勘と眼力だけで話をごり押しする、単独サバイバルイングリッシュ取材とは段違い!ホンモノの特派員情報をお届けいたします。

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弾丸特派員です。メゾンヴィオレのサロンドパルファムに伺ってきました。場所はパリ北駅からメトロで少し行ったエチエンヌ・マルセル通りに面した古いアパルトマンの5階で、建物には他に小さな会社が幾つもはいっていました。

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メゾン・ヴィオレ サロン・ド・パルファムの入っているアパルトマン入口。サロンは5F

この辺りはお洒落なブティックも立ち並ぶ地の利のよいところで、パリ北駅からも近いですが、距離的にはパリ北駅が新宿なら、サロンドパルファムは渋谷、って感じですね。エレベーターが超小さくて、我々小柄な日本人女性3人が乗っただけでぎゅうぎゅう。地元の人にはきついんじゃないでしょうか。まあ、5階にいくのにエレベーターがあるだけ有難いですが。 

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資生堂パーラーのガナッシュに喜ぶアントニーさん(左)とポールさん(右)。「お二人のカッコよさったら、iPhoneXのポートレイト機能でもお伝えしきれません(弾丸特派員談)」

小さなオフィスドアを開けると、アントニーさんとポールさんが出迎えてくれて、お二人ともすらっとしていて、アントニーさんは真面目そうな正統派美男子、ポールさんは茶目っ気たっぷりなハンサムボーイで、お二人ともとても気さくでさわやかな好青年でした。2人ともカッコよくって、ムエット嗅いでるだけでもサマになるのならないのって。

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「タヌさんに持たされたLPTバッヂをアントニーさんが胸に着けてくれたり(写真右)、マグネットもポールさんが調香オルガンに飾ってくれました(写真左の右端)」どうもすみません

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サロンには昔のヴィオレのボトルや広告が飾ってありましたが、取材中に奥から出てくる出てくる、どんどんヴィンテージボトルを見せてくれたり、調香オルガンから作品に使われているメインの香料をピックアップして、3つの香りを詳しく説明してくれました。ヴィンテージボトルですが「メゾンヴィオレを復興させるにあたり、勿論僕らも一生懸命資料や古いボトルを蚤の市やeBay、オークションで探したんだけど、不思議なもので『ヴィオレを復興させるんだって?うちに古い瓶が残っているよ』『うちにもあるから、使って頂戴』と、自然と手許に集まってきたんだ。とても嬉しかった」(アントニーさん談)との事で、念ずれば通ず、ここにあり!と私も感動しました。ちなみに写真右下のボトルラベル、ブランド名がVIOLETではなくVEOLAYとなっているでしょ?これは、アメリカ輸出向けボトルなんですが、アメリカ人はVIOLETをヴァイオレットと英語読みするから、正しくヴィオレと呼んでもらうため、綴りをあえてVE-O-LAYとしたんだそうです。アメリカじゃNIKONもうっかりナイコンで定着しちゃいましたからね、NEEKONとでもすべきだったんでしょうか。

それと、ヴィンテージボトル写真の端々に映っている緑色の箱、これは1920年代に流行したスキバルテックスというさめ肌風の革しぼ加工が施された紙の貼り箱(カルトナージュ)で、ヴィンテージのロジェガレやL.T.Piverの外箱や、身近な例としてはエルメスのオレンジ色のシグニチャーボックスにも使われています。

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この調香オルガン(写真左・中央)、今後イベントなどがあった時、ばらしてどこにでも持ち込めるように組み立て式にしたそうで、これが「イタリアのヴェネツィアにオーダーしたんだけど、届くまでに3か月もかかったんだよ!もう待ちくたびれたよ!!(ポールさん談)」と言っていました。また、写真右の鏡ですが「もともと黒いフレームだったのを、みんなでゴールドに塗り替えたんだ。これも大変だったんだ!」こぼれ話も沢山飛び出しました。メゾンには、昔の広告がきれいに飾られていましたが(写真下)、プープル・ドートンヌのパッケージ模様は、広告にあしらわれていた紅葉をモチーフに使われているそうです。

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最後に、取材に伺った3名全員にと、復興ヴィオレ全作品のサンプル3本セットと、キャバレーLPT参加者向けにプープルドートンヌのサンプルを人数分用意してくれました。アントニーさん達も購入の必要はないよと最初に言っていたのでそうかと思ったのですが、熱心なおもてなしに「これは応援のために買ってあげたいっ!」となってプープルドートンヌを1本購入しました。カードで払おうとしたら5階のせいか、通信環境が悪くて決済できず、手持ち現金をかき集めてやっとお支払いできたという…ふう、あの時は焦りましたわ。アントニーさんも困ってたけど、購入は嬉しかったみたいで喜んでました!1時間みっちり、物凄く楽しかったです。

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弾丸特派員の取材後、アントニーさんからご丁寧に取材御礼のメールがLPTにも届きました。この礼儀正しさとイケメンっぷりで、完全予約制のサロンドパルファムには、彼ら目当てで妙齢加齢のご婦人が押し寄せやしないかと先々心配ですが、現在はまだコンサルテーションも比較的予約が取りやすいので、サロンに行くなら今ですよ!ちなみにサロン訪問の際、購入予定のある方は、特派員レポートにもあるように決済端末が電波状況により使用できない可能性があるので、老婆心ながら現金持参でお願いします。

予約はこちら

Maison Violet
31 Rue Étienne Marcel
75001 Paris, France

 

ここで嬉しいニュースです!

メゾンヴィオレ公式オンラインストアは、今のところ日本発送未対応ですが、鋭意取扱店拡大中のヴィオレ製品を日本へ発送してくれるストアがついに登場しました!

Fragrance Gallery OÜ
Lembitu 8
10114 Tallinn, Estonie

なんとエストニアのメゾンフレグランスストア!把瑠都もビックリ、首都タリンから、付加価値税(VAT)値引&良心的な送料(€10程度~、400€以上の購入で送料無料)のいたせり尽くせりなサービスで日本まで発送してくれます。Fragrance Galleryのオンラインサイトはエストニア語のほかに隣国ロシア語と英語にも対応しています。さすがはIT大国として名高いエストニア、やってくれました。ヴィオレの他にもRania JやCarner Barcelonaなど人気のメゾンや初めて名前を聞くブランド、そして日本上陸済のブランドも幾つかあるので、このお店のオンラインストアは必見です!!実店舗にも行ってみたいですね!