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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Le Dandy (1925) / A Gentleman Takes Polaroids chapter six : Gentleman in Winter

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立ち上がり:最初甘い香りがすっとする。何となく子供のころ飲まされたシロップ味付き飲み薬を思い出しますね。
 
昼:甘さは微かになり背景へ引きます。スモーキーなウィスキーみたいな香りになってきました。
 
15時位:昼と印象変わらず大分落ち着てきました。
 
夕方:冒頭の甘い香りがほんの微かに戻ってきました。
 
ポラロイドに映ったのは:バーボンウィスキーをバーで飲む男。ZEPのIN THROUGH THE OUT DOORのジャケのイメージですよ。
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Tanu's Tip :
 
当世きっての伊達男、ル・ダンディことアルフレッド・ドルセー伯爵が1830年、叶わぬ恋のお相手に捧げたエチケットブルー。この伝説の香りに始まり、というよりどこまでが作り話でどこからが本当のビジネスモデルかわからない、パルファム・ドルセーが実際に最もその魅力を開花したのはドルセー伯爵の血縁者が再興した1908年以降、1910-20年代で、数多くのクリスタルボトルが現存していますが、中でもドルセーといえばこのル・ダンディ。1925年パリ万博の年に発売された代表作は、ジェントルマンも鼻で楽しむウイスキーやラムの香りに始まり、ピーチやプラムの熟々フルーツが豊満に広がる「おいしい」ウッディスモーキーノートで、この何だかフルーツ盛りの横で美味しいウイスキーを転がしているようなヨダレ感が、ジェントルマンにはシロップ味付き飲み薬の記憶へと結びついたようです。お薬をウイスキーで飲んじゃダメですけどね。今回の3作では1番甘さが際立つが、品が良くつけやすいので、ジェントルマン的にはアンテウスと並び良作である、とのお墨付きです。

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ル・ダンディ 100ml 日本撤退も秒読み?のドルセー、お求めはお早めに

ドルセーは2007年、フランスの女性実業家、マリー・ウエが買収し、新生ドルセーとして立て直しましたが、こういうゾンビ系復活ブランドは御多分に洩れず本国フランスよりもフランスのイメージが好きな東欧ロシア中近東で高感度。奇特にも日本上陸、クラウスポルトなどを取扱っている(株)大同が正規代理店になり、2010年前半には日本でも貴族の香り、みたいなキャッチコピーでわりと紹介されていましたが、その正規代理店が最近公式オンラインショップや楽天ショップでエチケットブルーやル・ダンディをはじめとするラインナップを発売当時の1/3以下の価格で投げ売りしているところを見ると、日本撤退ののろしも間も無く上がるのは間違いなく、かくも日本はニッチフレグランス無用の国、ことごとく逃げていくのが残念です。ニッチフレグランス系といえば、アイビシが輸入代理店、ドゥーブルアッシュが展開していたイストワールドゥパルファンも在庫限りで販売終了、入れ違いででユナイテッドアローズの六本木旗艦店が一部商品を今秋より取扱開始しましたが、いつまで持つのか、こちらも気になるところです。って、また諸行無常な話になってしまいましたが、ルダンディやエチケットブルーなどの復刻ドルセーはいずれも及第点以上のモダンクラシックな作品ですので、在庫切れになる前にお手に取っても損はないと思います。