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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Vetyver Givenchy (1959/2007) / A Gentleman Takes Polaroids chapter four : Vétiver, Vetyver, Gentleman

12. A Gentleman Takes Polaroilds
立ち上がり:普段使いのベチバより草の香りが強い。かなり強く香るので気分がシャキッ!とする
 
昼:すでに息切れ。ほとんど香りません。学校のマラソン大会で最初だけダッシュして途中脱落、最後はビリから数えたほうが早いのに「最初の500メートルはTOPだったぜ!」と言う愚か者の如し
 
15時位:まはや蚊ほども感じず
 
夕方:あれ?俺なんかつけてたっけ?
 
ポラロイドに映ったのは:ポルターガイスト、あと高1の時の同級生の村田(仮名)
 

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ミシーク版ベチバー EDT 100ml

 

Tanu's Tip:
世界三大ベチバーの第2弾は、カルヴェンのベチバーに遅れる事2年、ジバンシイ初のメンズ・フレグランス、ムッシュ・ド・ジバンシイと同年に発売されました。1959年当時のパルファン・ジバンシイは、レディスが2種(ランテルディとルド)、メンズがムッシュ・ド・ジバンシーとこのベチバー、という男女ともに二択しかラインナップが揃っていない時代でしたが、四者四様で中々の珠玉揃い、いずれもユベール・ジバンシイのヴィジョンが丁寧に具現化された粒ぞろいと言えますが、どうにもジェントルマンのポラロイドには露光不足または露出過多でさっぱり姿が映りません。挙げ句の果てに現れたのはポルターガイスト。あんた、ポルターガイストに会った事ある訳?やめてよ、まさか家じゃないでしょうね、おまけに村田(仮名)って誰よ?と、結構まずいものが写ってしまいました。とはいえ、個人的には世界三大ベチバーは後発の方ができが良く、まるで家電の後継機種が初出の不具合を徹底的に改善しながら、かつ耐久性も上がるので「出始めの家電は買うな」というのにも似て、ジバンシイのベチバーにはきちんとマスキュリンなベースがあり、そのベースがしっかりとグリーン香を底上げ、胸板を厚くしているので、若き日のユベール氏さながらの淡麗な男らしさを感じます。
こちらはオリジナル版ではなく、パルファム・ジバンシイ創業50周年記念に過去のアーカイブを真摯にリメイクした上シリーズ化したミシーク版ですが、ミシーク版で初めて香ったジバンシイのベチバーは、ベルガモット・コリアンダー・ベチバーの3香料を主軸に構成され、ゲランのベチバーほどのデッサン力や押しはないものの、シンプルで穏やかな人柄を感じる素直な良い香りです、決してポスターガイストや村田ではありませんので、ご安心ください。ゲランのベチバーだとちょっと美しすぎて気後れするな、という方にもちょうど良いバランスです。