La Parfumerie Tanu

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- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


London Calling part 1 : Magical Mystery Tour with The Brookes 1

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公共交通機関使い倒し!天下無敵の「グロスミス・カード」で行く、グロスミスゆかりの地ローラー探訪(前編)
 
マジカル・ミステリー・ツアーのルート
ホテル - Cafe Deco(打合せ) - (バス24番) -【ウエストミンスター編】 ウエストミンスタースクール - フェリーでテートモダン - LEON(昼食) - セントポール寺院 - 【シティ編】パターノスタースクエア - ギルドホール資料館 - ロンドン・ウォール - オランダ教会 - レドンホール・マーケット - (バス25番)- スパゲッティハウス(夕食)
 

f:id:Tanu_LPT:20171105123656j:plain カフェ・デコ。学生街の人気カフェ

9月24日(日)10:30
王立演劇学校向かいにある、店主タヌの宿泊先に参集してくれたブルック一家。ホテル傍のカフェ、Cafe Decoでツアーの打合せです。
 
- 今回はお忙しいところ、ご家族皆さんでグロスミス・ロンドンゆかりの地をご案内下さるとの事、ありがとうございます。
サイモン「ロンドンは久しぶりだそうだが、時々マンチェスターには足を運んでいたそうだね。私は南マンチェスター出身なんだ。ダービシャーの立派なお屋敷、チャッツワースハウスにも近かった」
アマンダ「私の母は、チャッツワースハウスに学生疎開していたの。宿舎を船上に見立てた装飾で疎開したお嬢さんたちを楽しませたそうよ。20104年の学生疎開70周年記念の展覧会へ足を運んだわ」
- えっ、アマンダさんのお母様、超深窓の令嬢!!その展覧会、私も行きました。校庭を軍に開放しなけらばならなかった女子高の生徒さんの疎開生活を写真や当時のベッドルームを再現した展示で紹介していました。
サイモン「今回のツアーは、我々の先祖ゆかりの地を訪ねるルートを考えてみたんだが、何が飛び出すかわからないんだよ。だから名付けて『マジカル・ミステリー・ツアー』という事にしよう」
アマンダ「今回は、公共交通機関と徒歩で行きますよ、この『グロスミス・カード』をお貸ししますので、使ってちょうだい」
- お、グロスミス専用オイスターカードですね。先祖と言えば、私もちょっと自分の先祖について調べてみたんですよ。調べたというか、今年の5月、いきなりお義兄さんが、7年前亡くなった父から生前聞いた話を40年近く経っていきなり思い出したといって連絡をくれたんですが、父方の曽祖父が、19世紀台南に渡ってきたオランダ人だったっていうんです。3年前、父方の従姉から、うちの父は白人のクオーターだとは聞いていましたが、国はよくわからなかったんですよ。でもここではっきり自分には1/8オランダの血が流れていることがわかりまして…
(一同騒然)「それはびっくりだ、だって君これからオランダにも行くんだろう?偶然じゃないねえ」
- はい、正直驚いています。この縁はなんなんだって。
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LPT読者謹製・天然香料100%の匂い袋(上)と塗香(下)
 - 話変わって、これはエレナーさんとケイトさんへ、今回のグロスミス特集でシェメルネッシムが当たった読者から預かりました、ハンドメイドの匂い袋です。お香の調香を手掛けていらっしゃる方で、私はこの非常に日本的な香りがハスノハナに通じている、と強く思っています。
エレナー、ケイト「わあ、いい香り!なんだか、半分食べられそうな香りね、美味しそう」
- 日本のシヴイ匂い袋を香っておいしそうですか。なかなかのカルチャーショックです。でも気に入っていただけて、読者の方も喜びます。
そんな話を皮切りに、家族全員&店主タヌは、24番ダブルデッカーの2階に乗り込み、出発しました。 

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グロスミス・カード(笑)。
ロンドン交通局発行のプリペイドカード、オイスターです

ルート①ウエストミンスタースクール
 
まずは、ホテルからバスでご長女エレナーさんの出身校、ウエストミンスタースクールを訪ねました。実家はハイゲイト(東京の武蔵野にあたる住宅地。ハムステッドヒース公園がある)なので、ウエストミンスタースクールからはそれほど離れてはいませんでしたが、4年間を女子寮で過ごし、最初の1年は2人部屋、その後は1人部屋だったそうです。

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エレナーさんの通ったウエストミンスタースクールは「ハリーポッターの世界だった」(本人談)

エレナー「それまでずっと女子校だったので、共学に変わって世界が全く変わったの」 ウエストミンスタースクール卒業後はエジンバラ大学で建築を学び、大学院を首席で卒業。その後ロンドンに戻り、建築デザイン会社に勤務しながら週1日グロスミスのオフィスに出社しているとの事、勤務の傍ら現在も新しい資格を取るため、11月に試験があるため目下勉強中、就職してからも休む暇がない、勉強家の頑張り屋さんです。今年の4月から2週間、フィアンセのビルさんと共に初めて日本を訪れました。
- 初めての日本はいかがでしたか?
エレナー「何を食べてもおいしかった!帰国後、お友達を招いて餃子と天ぷらを作って振る舞ったの。銭湯に行ったんだけど、湯船のお湯が熱いのね!びっくりしたわ。それと、入るとビリビリする湯船があったんだけど、あれは何?」
- 電気風呂ですね。血行促進に有効だそうです。日本の銭湯ではデフォルトであります。あと水風呂と泡風呂は必須ですね。
エレナー「それと、日本のエレベーターの案内係は、とても特徴的な話し方をするのね」
- えっ、デパートとかですか?本日はご来店誠にありがとうございます…とか?
エレナー「そうそう、それそれ!もう一回やって!」
- 本日はご来店誠にありがとうございます…
エレナー「もう一回やって!!」
- 本日は…って、あの、どこのエレベーターガールのアナウンスがそんなに良かったんですか?
エレナー「ええと、都庁かな」
- わりとニッチなところに引っかかってますね、日本の思い出。
エレナー「ぜひまた行きたい、今度は紅葉のシーズンにでも…今回は、ちょうど桜が終わったころに日本へ着いたので、花の季節もおとずれてみたいけれど、花や紅葉に合わせて日程を組むのはなかなか難しいよね…」
 
ルート②ロンドン図書館
 
お次はロンドン図書館です。イギリスで発行された書物をすべて保管している。日本の国会図書館みたいなものですね。サイモンさんは、最近ロンドン図書館でカラー刷りの社屋広告を発見したそうで、スクリーンショットを見せていただきましたが、壁には大きくハスノハナとプールナナの宣伝が書かれていました。
 
ルート③テート・モダン
 
ウエストミンスタースクールから程なく、テムズ川岸のウエストミンスター・ピアよりフェリーにてテート・モダンへ。ここでもグロスミス・カードが大活躍です。結構並んで乗船したのに、並んで座れる席がなく、とりあえずレディス4人が席に着きました。 - サイモンさん、お席がないですね。かわりましょうか?
サイモン「君のお膝に座らせてもらおうかな」
- お断りします!!

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そんな会話が繰り広げられた船上から望むロイヤル・フェスティバル・ホール

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エレナーさん読中の本に載っている19世紀末のテムズ河川から見た風景と同じ場所
かつてテート・ギャラリーと呼ばれていたテート・ブリテンと袂を分かち、より現代的なアートを収集、展示しています。特別展以外は無料なので、いつも人気の美術館です。テート・モダンには展望台があり、そこからかつてグロスミス社が本社および工場を構えていたニューゲート地区と、地域のアイコンでもあるセントポール寺院を眺めました。ここでビルさんも合流し、総勢6人で人気のオーガニックカフェ、レオンでランチをいただきました。ランチセットはカジュアルな紙の弁当箱スタイルで、ベントー/Bentoはすっかり外来語として定着していました。
食事中、音楽とジェントルマンの話になりました。
サイモン「ジェントルマンは、どういう音楽が好きなんだね?」
- そうですね、キング・クリムゾンの大ファンです。
サイモン「クリムゾンはちょっとな(顔が曇る)…私はルー・リードが好きだな」
アマンダ「私はイーノ!!」
- え、アマンダさん?!
アマンダ「私、イーノの大ファンなの!ロキシー時代のイーノは最高よね!!」
(しばらくイーノを絶賛するアマンダさん)
- アマンダさん、会話に割って入るほどイーノが好き…しかも、グラム時代のイーノ好き…上品なおばさま、超意外…でも世代的にどストライクなリアルタイムですね。
サイモン「ケイトはいつも家で『ワイルドサイドを歩け』を爆唱していて『我が家のロックスター』と呼ばれているよ」
- こじらせ系ですかね。
エレナー「さっちゃんは、どんなバンドが好きなの?」
- 色々ですが、イギリスだとマンチェスターのバンドが結構好きですね。
エレナー「(パッと顔が明るくなって)ストーン・ローゼスね!?」
…いえ、ジョイ・ディヴィジョンです。(エレナーさんの顔が曇る)
サイモン「ジェントルマンは何か楽器はやるのかね?」
- はい、ギターを弾いています。
サイモン「プロかい?」
- 100%アマチュアです。
サイモン「2割くらいプロにしてあげなさい」
 
ルート④セントポール寺院
 
テートモダンからミレニアム・ブリッジを渡ると、セントポール寺院の門前町に入ります。天気の良い日曜の昼とあって、結構な観光客でごった返す寺院周辺。かつてのグロスミス本社にもほど近く、いよいよ往年のグロスミスに接近遭遇です。

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ミレニアム・ブリッジを渡るケイトさん(手前)とサイモンさん(奥)
サイモン「先日、オーストラリア在住で今年90歳になる女性に会ったんだ。1938年当時ニューゲートストリートのグロスミスの工場で働いていたそうだ。計算するとその頃彼女は11歳で、3人の同僚と、工場の近所にあるセントポール寺院に行き、柱に並んでスナップした写真が残っている。さすがに同僚の名前は覚えていないと言っていたが、当時工場はフロア毎に製造ラインが異なり、彼女は香水担当で、小瓶に香水を充填する作業をしていたが、充填する香水の香りを全身にまとい、毎日プールナナってたそうだ」
- 毎日仕事でプールナナってたんですね、当時はそんな若い頃から働いたというのも驚きですが、まだその方がご存命で、当時の会社が蘇ったと聞いたら、そのおばあちゃんもさぞ喜んだでしょう。私たちも寺院正面で集合写真を撮ることにします。
- アマンダさん、今日のカーディガンの色、すごく素敵ですね。お似合いです。
アマンダ「ありがとう。ユニクロよ」
- えっ、ユニクロ⁈なんかユニクロ、最近海外ですごく評価上がってますよね、ついこの間もエルメス本社の広報さんにどえらいほめられました。そういう私も今日は全身ユニクロです。 

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セントポール寺院正面で記念撮影。ど真ん中ですみません

次は、いよいよグロスミスの社屋があったニューゲートからブルック家の先祖まで、そして将来のグロスミスへーどんどん飛び出すマジカルミステリーツアー、続行中!

 
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