La Parfumerie Tanu

- The Olfactory Amphitheatre -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -

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Grey Flannel (1975)

立ち上がり:これはいいですね!ウッディな香りの中に微かに柑橘系混ざってるような感じですが甘さがない
 
昼:印象変わらず。いいかんじのままです
 
15時位:落ち着いた香りになってきましたが消えることなく存在を主張しております
 
夕方:かなり気分の落ち着く香りです。この時間でも消えませんが嫌な感じはありません。
 
ポラロイドに映ったのは:仕事終わって美味しいビール(小麦系)を飲む自分
 
Tanu's Tip :
 
「戦後アメリカの良心」的デザイナー、ジェフリー・ビーン。デザイナーご本人はすでに故人で、かつては大統領夫人もご用達のドレスメーカーでしたが、現在はメンズブランドとして続投中で、フレグランス部門もエリザベス・アーデンの1ブランドとして、新作こそ発売されませんが、値頃な定番香水ブランドとして生き永らえています。特にこのブランド初出の香りであるグレイフランネルは、アフォーダブルな名香として評価の高い香りで、今回ご紹介する「売れ筋ジェントルマン」の中でも、ジェントルマン・店主タヌともに一番気に入りました。
 
アメリカブランドながら、グレイを'Grey'とイギリス英語表記にした「灰色のフランネル」は、パッケージも箱ではなくその名の通りグレイのフランネル製巾着に入ってます。アメリカ人が想起する英国紳士の象徴なのか良い意味で派手さがなく、穏やかで落ち着いた懐の深い香りで、立ち上がりのバイオレットとガルバナムに微かなベルガモットの苦みを感じ、ほどなくウッディーモッシーなボディへと展開、キャロンのプールアンノムにも通じる、ああいい風呂入った系のソーピーでほわほわなパウダリー感が怒涛のように溢れます。何といってもディープディスカウントの代表選手、アメリカのディスカウンター系通販なら120mlボトルで15ドルもしません。じっくり嗅ぐと案外雑でケミカルな感じもあるのですが、傍から嗅ぐ分には大変心地よく、とにかく全体像が渋くて落ち着いています。このダンディズムより一馬身、鼻っつら一歩先ん出る、相手の感情を刺激しない材木系粉物感が、清潔至上主義のアメリカン・プライドも納得の使い心地なのでしょう。ジェントルマンも、一仕事終えた美味しいビールに舌鼓を打つ自分がポラロイドに映り、寛ぎのひと時を香りの中に見出しています。
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グレイフランネル 120ml
腕はやめとけ
 
ただ1点気になるのは、ジェントルマンの報告によると「夏に香りつき汗ふきシートで体を拭いた後、倍返しで臭くなるが、腕につけるとそれに似た匂いになる」そうで「腕にはつけない方がいい」とのアドバイスですが、腕だけの問題でしょうか?ジェントルマンの腕が特別臭いのでしょうか?昨年7月からスタートしたジェントルマンコーナーですが、まさしく暑い盛りから始まったにも拘らず、アザロ・プールオムなど「汗臭さをカバーしてくれる」という決定的コメントが残っており、汗をかいてなお清々しい香りも歴然とあるので、どの香りも全世界・全気候対応を念頭に作られているわけではないでしょうが、グレイフランネルは日本においてこれからの季節、少々注意が必要です。
 
 

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ジェントルマンおすすめ汗拭きシート① 「液たっぷり」がウリ。おススメです、もう50才ですが、とのこと

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ジェントルマンおすすめ汗拭きシート② ①発売前まで、拭いた後倍返しで臭くならない汗拭きシートはこれしかなかった、こればっかり使ったとのこと

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