La Parfumerie Tanu

- an Imaginary Haute Parfumerie living in your Heart -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


YVRA1958 : L'Essence de L'Essence (2015)

立ち上がり:爽やかですがそこに刺激的な何かがプラスされています。寝起きの気つけみたいな感じです。夏の朝の暑さでだれた頭を覚醒させてくれそう
昼:刺激的な感じは背景に去り甘い感じが出てきました。これはこれでいい感じです。
15時:大分薄くなってきました。もうあまり香らない(つけた日酷暑だったので汗で流されたか?)
夕方:汗に負けた・・・・仕方ない・・・・
ポラロイドに映ったのは:夏にアイスクリームを早食いしてキーンとした頭痛に悩む自分。
 
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YVRA1958 レッセンス・ド・レッセンス 100ml 直販価格€119.58

 

Tanu's Tip :

 
オランダでは「ジェントルマン・ジャーナリスト」といえばこの人、ファッションからアート、経済に至るまで幅広いジャンルで活躍する(多分彼の地では相当著名な)ライフスタイル・ジャーナリスト、イーフォ・ファン・レフテレン・アルテナ(59)が、クラウドファンディングで立上げ、自分の為の香りをプロデュースし、頭文字と誕生年をブランドネームに用いたアムステルダムのニューブランド、YVRA1958(イフラ1958)。現在はメンズフレグランスを2種発表していますが、ご紹介するのは2015年に発売された初出の香り、レッセンス・ド・レッセンスです。
 
お出かけの際は必ず胸元にダバダバ香水をつけるおばあちゃんの影響もあり、子供の頃から根っからの香り好き。きょうだいで「今日のおばあちゃんの香りは何だ?」と当てっこするのが日課で、負け知らずの鼻の良さが自慢だったイーフォ少年が、長じて感性豊かなライフスタイル・ジャーナリストとなり、2013年から地場調香師マールタ・ショウトと組み、彼が愛してやまない1950年代スタイル-男が男らしくて当たり前だった時代の香り-を踏襲した、ちょっとノスタルジックで、屈託なく、しかも頼りがいのあるエレガントで洗練された大人の男を演出する、フルボディのシトラス・アロマティックのボトルを作り上げました。ジャーナリストとしての立場を最大限に活かし「YVRA1958は男らしく、エレガントだ」かのフランソワ・デュマシー氏も公式ウェブサイトに登場し、物凄く大きなフォント&写真入りで絶賛しています。オランダ国内では香水店の他に主要ブティックに販売拠点多数、その他近隣のドイツやイタリアなどにも進出、UAEにも足掛かりがついたようです。日本では販路がありませんが、公式オンラインショップでは送料込、100mlボトルが€119.58(日本へは税引後価格で出してくれます。税引前価格は€125)と、昨今のニッチ系としては良心的、現実的な価格となっています。
 
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ジオッサン

 

多用した天然原料は産地から徹底的にこだわり、イタリア産レモンオイル、インド産カルダモン、カリビアン・ジンジャー、インドネシア産パチュリ、米国産シダーウッド、ベネズエラ産トンカビーン、南スペイン産オレンジフラワー、マダガスカル産ペッパーオイル、以上。といったシンプルながらパンチの利いたブレンドになっています。目新しさはどこにもありませんが、間違いなくいい香りで、何も考えずにつけられて、しかもキマる。長年の美意識がちゃんと製品化された、クオリティがコンセプト負けしていない規範のような出来栄えです。
 
ただしサンプルは、いまどき珍しいレトロな「香りのお手拭」スタイル。届いたサンプルは3包。これが仇になり、ジェントルマンと店主タヌあわせて最大3回しか香りを試すことができません。おかげでジェントルマンも一投入魂の想いでポラロイドを撮ったら、映ったのは頭痛。きっと、立ち上がりのピシッとしたペッパーオイルの一撃で、夏の疲れで寝ぼけた頭がスッキリしすぎたのでしょう。今回「夏のジェントルマン」でご紹介した中では一番男らしく、女人禁制の面立ちです。
 
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パッケージの色合いも含め、名香ムッシュ・バルマンを彷彿とします
公式ウェブサイト