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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

10 Great Classic Perfumes for Extreme Heat, in High Summer

06. How to

 

高温多湿で死にそうな日本の夏にお奨めのクラシック香水

10 Great Classic Perfumes for Extreme Heat, in High Summer - LPT's Method

 

つけ方の次は、日本の夏にお奨めの香水をご紹介します。

去る2011年3月11日に発生した東日本大震災を発端に、それまで「クールビズ」と称して冷房の設定温度を28℃にするなど自助努力に委ねていた温暖化対策に付随する節電が、2011年7月より37年ぶりに電気使用制限令が発令されたおかげで激化してしまいました。企業に所属している方はオフィスの空調使用が時間帯によって制限されるなど、毎年否が応でも暑さに翻弄される日々を送っている方も多いのではないでしょうか。築20年も経ったオフィスビルは通称「インテリジェンスビル」と呼ばれ、窓を開けて外気を取り入れることなく、実温度に鈍感な空調設備だけで温度調節と換気を行うという、今となっては心して憎みたくなるような自然の摂理を無視した空調を取り入れている場合、真夏は常に淀んだ空気の中、USB扇風機だけを頼りに過ごしている方もいらっしゃると思います。


少しでも心地よく過ごせるよう、クラシック香水の中からお奨めの香りを10例選んでみました。個人的にアルデヒド系が好きなので、多少の偏りは多めに見てください。いずれも気温が上がってもくどくならず、脇や襟から溢れる熱気に混じる香気が夏の疲れを軽減します。他の季節、他の国でつけるのとは一味違う、日本の夏ならではの楽しみだと割り切って、汗と熱気を味方にしてください。

 

・Y/YSL 夏場の王道、上品なグリーンシプレ。いつまで経ってもシャワー浴びたてのほわっとした爽快感が続く。必携。近年廃番になり、コレクション版が限定発売されるなど、先細りではあるものの、並行輸入品や海外オンラインショップではまだまだ安く出回っているEDTで充分。

・Climat/Lancome 風呂上りのスキンケアのような寛ぎ感が心地よい、なごめるグリーン・フローラル・アルデヒド。あればコレクシオン版のEDP、なければEDTがお奨め。

・Infini/Caron きーんとしたアルデヒドが涼しげ。体感温度が下がるので、暑さ寒さも彼岸まで、虫の声が聞こえたら来年までアンフィニはお休みです。何といってもパルファンがお奨め。残念ながら2014年、モンテーニュとともに廃番となってしまいましたが、まだまだ入手は容易です。

・Hanatsubaki/Shiseido 現在は掛川の企業資料館限定発売。資生堂を凝縮したようなグリーンよりのフローラル。さすがは資生堂、日本の気候を熟知しています。モアや琴も同様。時折1987年の資生堂花椿会感謝品のボトルをリサイクルショップ等で見かけますが、それは出会いですので是非お手に取って下さい。姉妹作で花桜(1988)、花菫(1989)もありますが、花椿に桜感・菫感を付加した物なので、やはり原型の花椿が一番です。

・More/Shiseido 是非ファンシーパウダーとあわせてお使い下さい。ベースの軽さにアルデヒドのリフトが夏場のむんむんすら味方に。コロン+パウダーで香り長持ち。

・Koto/Shiseido 琴も勿論、ファンシーパウダーと併用で。ちょっぴりビターなパウダリックシプレで、気分的にクールダウン。コロン+パウダーで香り長持ち、パウダーだけでも琴は結構香る。

・Detchema/Revillon 王道フローラル・アルデヒドの中でもクリアでフルーティな香り立ちが爽やか。PDTがいいでしょう。カネボウが代理店だったので、状態の良い未使用品がリサイクルショップなどで比較的簡単に入手可能。

・Apres L'Ondee EDT/Guerlain 体感温度が下がるといえばアプレロンデ。ヘリオトロープとスミレの蒼白な薄口フローラルですが、不思議とシャワーを浴びるとぶわっと香りが蘇るリフレイン・ノートが半端ないので朝晩二度おいしい。

・Le Dix/Balenciaga 酸味の少ない天花粉系フローラル・アルデヒド。パウダーをばんばんはたいた錯覚に。同じ粉物でもオンブルローズではこうはいかない。P,EDPだとアニマリック感が出てくるので、EDTが良いと思います。2012年に再生バレンシアガが始動して新作を出し始めてからは、デッドストック品も出尽くしたのか、殆ど見かけませんが、出物があるといいですね。

・L'Aimant/Coty 同じく天花粉系。イギリス版だとPDTとパウダーのコフレがスーパーで売っているので、探せばラインで楽しめる。ヴィンテージのPだと重いので、ヴィンテージか現行のイギリス版PDTがお奨め。今やおばあちゃんしか買わない、ドラッグストアの超安物香水という位置づけに負けない心地よさです。