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How to decant your special perfumes : part 4

 

【チューブ型・ボトル型】

チューブ型・ボトル型容器は構造パーツが本体と蓋(または栓)だけと少ない分、価格的にはこちらのタイプの方が安価になりますが、3)の香水瓶型は1)2)と違い装飾の有無で価格に限りなく幅があります。

1)スクリュー管瓶(容量豊富、密閉性が高い)

2)セントチューブ(0.5〜1.5mlの極少量を小分けするのに便利)

3)香水瓶(古くからあるタイプ、タッチスティックつきのものも)

1)本来は理化学容器で、液状及び固形(粉末・粒状)の試薬や鉱物採集で収集した砂金などを密閉保存するためのサンプリング容器で、内側にパッキンのついたスクリュー蓋を使用する事からスクリュー管(スクリュー管瓶とも呼ばれる)と呼ばれています。サイズは各種ありますが、小分けに便利なのは一番小さい2mlと、その倍量である4mlが、試香用にはちょうど良い容量だと思います。もともと業務量の商品なので、小売の単位も通常は箱単位で、1箱当たり200本(2ml)、100本(〜10ml未満)、50本(10ml以上)が基本の入数ですが、一部オンラインショップでは割高にはなるものの、1本単位で販売してくれるところもあります。

国内品としては、品質に定評のあるマルエムと、マルエムと同じ価格で入数が10%多くコストメリットのある、アズワンが主なメーカーで、メーカー直販サイトや総合理化学機器のオンラインショップ等で入手可能です。定価から大きく値引きしている個人向け販売店はなく、価格の目安は、バラ売りで1本40~50円(2~4ml)プラス送料、箱だと実売価格が2mlが9000円前後、4mlが5,000円前後となり、箱単位の注文では送料無料となる場合が多いです。なお、スクリュー管瓶とよく似た製品でスクリュー管瓶より安価なサンプル管というのもありますが、蓋に気密性がない為、香水の小分けには向きません。

取扱い先一例:

(マルエム製品中心)IHC.MonotaRO http://ihc.monotaro.com/ *ばら売り対応有、3,150円以上送料無料

(アズワン製品中心)機会工具のラプラス http://m.shopping.yahoo.co.jp/store/laplace/ *ばら売り対応有、5000円以上送料無料

 

1)スクリュー管瓶

透明ガラスと遮光タイプの茶色ガラスがある。各種容量あり

2)セントチューブ

品質がまちまちなので、まとめ買いをする際は幾つか試してから#

2) 昔から良く利用されている、ガラスチューブに押し込み式ストッパーがついているタイプの容器で、呼び名もセントチューブ、スナップ管、サンプル管(スクリュー管瓶の欄にて紹介したものとは違う)、バイアルなどまちまちですが、大手メーカー、マルエムがセントチューブという名称で販売しているため、そのまま一般名詞化しています。ストッパーの形状は、タッチスティック付のペンタイプと、スティックのないストレートタイプの2種類があり、前者の方が主流ですが後者の方が1割ほど割安です。

メーカーが配布するオフィシャルなサンプルも、コスト面からセントチューブが主流ですが、液漏れと破損には弱いため、長期間の保存には向きません。またスクリュー管瓶より遥かに多種ノンブランド品が出回っており、品質もまちまちなので、出来れば数本テスト用に入手して、実際に使用する香水を入れて見て、横にしたり転がしたりして放置し、中身の香りがいつまでもしたり、液量が減っていたら、気密性に問題がありますので、避けた方が良いでしょう。サイズはマルエム製で0.5mlから、長い物で3mlまであります。メーカーサンプルに使われているのは1.5~2mlサイズが中心です。形状から、スクリュー管瓶より容量が小さくなるため、高価なパルファムを少量小分けしたり、濃度の薄い香りならば1-2回分をお試し用に小分けするのに向いています。

また、セントチューブの小売りも箱単位で、1箱300本〜500本入っているので、中々個人では使いきれる量ではありませんが、理化学容器通販ではスクリュー管瓶と違ってばら売りしている所はなく、アロマショップや香水小分けショップ通販等で1本単位で購入できますが、かなり割高なショップもあります。そこで、オークションサイトで10本単位で出品しているストアから入手するのも一つの案です。マルエム製など、信頼のおけるメーカー製を謳っている出品なら問題ないでしょう。1本当たり50円前後+送料で出回っています。

海外では、ポリプロピレン製アトマイザー同様、主に手作り化粧品材料オンラインショップ、香水小分けショップなどで販売しています。

取扱い先一例:

富士理化工業株式会社http://www.fujirika.co.jp/*箱単位、割引あり

 

3)古くからあるタイプで、ふたにタッチスティックがついているタイプのものも多く、濃厚なパルファムやアッター(パフュームオイル)はこちらのほうが使いやすいでしょう。価格はピンきりで、ガラス製アトマイザーと同じく装飾性に比例していきます。バラエティショップや雑貨店から、デパートの香水売り場などにも置いています。

 

画像提供:株式会社ヤマダアトマイザー(*)

Accessories for Fragrances(#)


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