La Parfumerie Tanu

- an Imaginary Haute Parfumerie living in your Heart -

- The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes -


The World of Perfumed Soaps 3. Portugese companies

2)ポルトガルの石鹸メーカー

  • アク・ブリト

 1887年、ドイツ人のクラウス氏とシュヴェーダー氏がポルトガル初の国産石鹸メーカーとしてポルトで創業したクラウス&シュヴェーダー社でしたが、1914年の第一次世界大戦勃発によりポルトガル撤退を余儀なくされた両ドイツ人が、地元民アキレス・デ・ブリト氏に会社を丸投げしてドイツへ逃亡した為に出来た後継会社がクラウス・ポルト石鹸の製造元、アク・ブリトです。「クラウス・ポルト」は1995年、NYのハイエンド・トイレタリー会社、ラフコとの提携で立ち上げた輸出向け高級ブランドで、アク・ブリト自身は身の丈な商品を数多く生産するローカルブランドとして住み分けています。アク・ブリトブランドの石鹸は日本未発売ですが、クラウス・ポルトの人気商品と香りが重複する物も多く、かつ価格はお値頃なので、海外通販や現地旅行などで見かけたら是非お試し下さい。代表作はルクソ・バーニュ(クラウス・ポルトのバーニュと同じ香調)、ムスゴ・レアル、ラヴァンダなどのメンズラインですが、シトラス・ラベンダー系の爽やかさは女性にもお奨めです。逆にお奨めしないのは浴用サイズで、何故かアク・ブリトの浴用石鹸は基本的にダチョウの卵ばりに巨大で、350gという日本の一般的な石鹸の約4倍、物理的にこのサイズの石鹸が収まる石鹸箱など日本にはないのと、大家族で毎日毎日使い続けるなら別ですが、自分だけの楽しみに350gサイズの石鹸、季節がひとつ過ぎてもなくなりません(笑)そのため、いくら香り高い高級香水石鹸といえども、折角の香りが徐々に飛んでしまい、香りを楽しむという本来の目的が果たせません。香水石鹸に限っていえば大は小を兼ねないので、最後までフレッシュな香りを楽しむためには、サイズ展開があるなら小さめの石鹸をお奨めします。

公式HP(英語版あり) http://www.achbrito.com/en/

  • コンフィアンサ

1894年創業で、1世紀の長きに渡りアク・ブリトの強力なライバル会社でしたが、2008年アク・ブリトに買収されたライバル会社、コンフィアンサ。洗濯石鹸ローザが有名で、買収前の浴用石鹸はそれこそ「ザ・風呂!」といった潔い香りで洗い上がりは脂が抜け切る感のものが多かったのが、買収後はアク・ブリトの高級路線に乗っかり、パッケージがクラウス・ポルト化して再編成、「コンフィアンサ」ブランドでおしゃれな高級トイレタリーも各種展開しています。こちらも日本未発売ですが、高級ラインの他に従来の「衛生第一」系の安価な浴用石鹸も続投中ですので、ポルトガル土産に旅行の際は探してみるのも楽しいでしょう。

お奨めはいずれも1920年代から販売されている高級感溢れない舶来の香り、シプレ・インペリアル(オレンジ・ラベンダー)と、匂いを嗅いだだけで脂が抜けそうな、これぞ「ザ・風呂」、オ・メウ・シャボネート(`私の石鹸’の意、ちなみに旧名は’私のお風呂’ことオ・メウ・バーニュ)です。

公式HP(英語版あり)  http://www.confiancasoaps.com/en/ 

巨大な卵が350gサイズ、手前がクラウス・ポルトの50g

  • クラウス・ポルト

ミニソープ 50g 525円
ハンドソープ 150g 1,050円
バスソープ 350g 2,520円

来歴はアク・ブリトを参照していただくとして、現在日本でも大同が代理店となり、直販サイト及び全国のデパート、トイレタリーショップなどで拡大展開中のクラウス・ポルトは「香りの宝石」と自称するだけあって、ポルトガル産ですが南仏グラースから調達した香料を用い、単純なシングルノートではない複雑で深みのある香りの香水石鹸と同じ香りのバスソルトやキャンドルを揃えています。代表作はアロマティックなシトラス・ウッディノートの「風呂」ことバーニュ。日本での一番人気はローズ&バナナのローザンとアイリス&ラベンダーのロイヤルとの事(自由が丘・サルドゥバンご担当談)。基本的にどの香りもフルーティなウッディノートがベースで、使っていくうちに徐々に何の香りか違いが曖昧になるのはご愛嬌、おろしたら勿体ながらずにどんどん使うか、ミニソープかハンドソープのご利用をお奨めします。シアバターがたっぷり配合されており、泡立ちもクリーミーで、高級石鹸かくあるべし、の使い心地です。お揃いの香りのバスソルトとキャンドルもあり。

公式HP(英語版あり)http://www.clausporto.com/

オンラインショップ(日本) http://shop.clausporto.jp/

 

最初はミニサイズから試してみては