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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Opus V / the library collection (2011)

XX. Archive

アムアージュの最新作で、ザ・ライブラリー・コレクションの第5弾、
オパス・ファイヴ(Opus V)です。前作のオパス・フォーは売上の半分を国際
エイズ予防コントロールプログラムへ寄付するチャリティ性のある商品でしたが、
今回は普通に新作です。調香は超売れっ子調香師のジャック・キャバリエで、
調香師というのは随分製品の価格差のある仕事を任されるのだと驚きます。

オパス・ファイヴはアイリスの墨をすったような爽快感がお好きな人ならたまらない、
アイリス炸裂でスタートします。原料の品質には妥協のないアムアージュなので、
オリスアブソリュートにオリスコンクリート満載、そしてウードまで顔を出すので
それはもう、めくるめく美しさです。でも残念なことにオリスやウードの饗宴が
終わると、割合普通の奇麗でドライなウッディローズにおさまってしまい、同じ香水の
起承転結とは思えません。予告編が一番面白かった話題作の映画みたいです。

ライブラリー・コレクションはユニセックスタイプのシリーズですが、オパスファイヴは
どちらかというと女性向けな気がします。シリーズ中最もくせがないといえばなく、
オマーン特産のフランキンセンスも出てこないので、アムアージュの真骨頂である
アラビアンワールドとフレンチクラシックの融合を期待すると、ちょっと物足りない
かもしれません。EDP濃度ですがEDPにしてはあまり香りもちがせず、香り立ちも
中盤からはいたって柔らかいので、オリス+ウードの饗宴中は、意識を集中して香りを
嗅げば、充分元が取れた気になれますので、是非お試し下さい。