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La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Divine Folie(1933)

XX. Archive
1933年に発売されたディヴィーヌ・フォリーは、前年発売のアンヴィタシオンと多少類似点は
あるものの、こちらの方がより女性らしく華やかで、立ち上がりにどっとクローブ香を感じ、
程なくふくよかなバニラムスクにスティラックスが交わるアンバーノートに深いローズや
瑞々しい花々の煌きがあふれ出します。
宝石箱や化粧品がずらりと並んだ薄暗い鏡台の前でスリップドレスを着た女性が、たっぷりの
粉白粉にくっきりとした口紅をひき、仕上にこの香りをつけて毛皮をまとい我侭に笑う、そんな
銀幕の時代にタイムスリップさせてくれる表情豊かなオリエンタルよりのフローラル・アンバーです。
瑞々しさもひと段落すると、その後は柔らかくパウダリックにまとまりますが、相応の緊張感を
要する外向性の高い香りなので、ゆめゆめ休日のリラックスタイムにはお奨めしません。
特にクラシック香水に慣れていない方・気温の高い時期には体調を選ぶ香りだと思います。

コレクシオンの中でもとりわけ香り立ちが強く、EDTでも充分な濃度がありますが、パルファムに
いたってはクラシック香水の真骨頂、それはもうふんふんと湧き出るように香り、ウエストにたった
2ポイントでもコートを貫通して染み出し全身を包み込んでくれます。残り香もたっぷりと残ります
ので、すぐ洗う予定のない服を次に着まわす時にはご用心。

クラシック香水はある種のタイムマシンであると実感できる、個人的には入手できたコレクシオンの
中で一番好きな香りです。


トップ:ネロリ、イランイラン
ミドル:オレンジブロッサム、スティラックス、アイリス、ローズ、ジャスミン、ベチバー
ベース:ムスク、バニラ

パルファム


オードトワレ