La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Madame Rochas(1960/1989)

戦後ロシャスのまごうことなき代表作、マダム・ロシャスです。
調香はカレーシュ(1961)、アムアージュ/ゴールド(1983)などを手がけた
巨匠・ギィ・ロベール。品格の高いウッディなフローラル・アルデヒドで、
オリジナル版は現行版よりフルーティでフレッシュ、対象年齢が若干若い
感じがします。発売時より幅広く愛され、より落ち着いた香りになった
1989年にジャック・フレッスらによるリニューアル後の今も尚、かつての
マドモワゼルが真のマダムになり、生涯の伴侶として手放さないわけは、
マダム・ロシャスが持つ香りの普遍性(レテルネル・ファミナン)にあると
思います。

リニューアル版も、発売当初はパルファムがあり、香り立ち・持ち・バランス
どれをとっても素晴らしく、一度つけると毎日つけたくなるほど手放せなくなります。
現行のEDTは若干香りが痩せていますので、現行品でも充分良い香りですが
もし入手可能ならリニューアル後のパルファムをお奨めします。
免税店でも手ごろな香りだったので、90年代にお土産として流通していた
未使用品が数多くオークションなどで出回っていますので、
ヴィンテージとしては国内でも割合入手が容易なほうだと思います。
ここが、アムアージュのゴールド(レディス)の原点だと知る上でも
マダム・ロシャスは通過できない重要な香りです。