La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

Chant d'Arome(1962)

シャンダロームはジャン・ポール・ゲランが初めて単独調香した香りで、
その後続くめくるめく女性美を謳歌するような彼の作品とは一線を画く
かなり大人しめなフルーティ・フローラルアルデヒドです。
トップの苦酸っぱいミラベルが特徴的で、その後は穏かにアルデヒド
リフトする、パウダリックで優しいフローラルへと展開します。
こちらは2002年版EDTで、全般的にライトな仕上がりですが、フローラル
でもアクア・アレゴリアのようなトイレタリー系の薄さではないので、
充分クラシック感を満喫できます。
現在は日本未発売で、ゲランのクラシック香水の中では地味な存在ですが、
発売から約50年の間に廃盤→再発を繰り返しており、手放しがたい魅力の
ある香りです。控えめにつけると本当に控えめですが、多めにつけると
突如表情が変わり、ふんふんと甘くパウダリックに溢れてくる二面性も
見逃せません。