La Parfumerie Tanu

The Essential Guide to Classic and Modern Classic Perfumes

XX. Archive : Aldehyde / Powderist

Quelques Fleurs l'Original (1912/1985/2009)

2009年から販売元となったモナコのロフト・ファッション&ビューティーディフージョン社は、零落したウビガンのステイタスを取り戻すべく、2011年にフゼア系の語源となり、最初に合成香料クマリンを使用した歴史的名香、フジェール・ロワイヤル(1882)をロジ…

Putain des Palais (2006)

知的エロの殿堂、エタリーブルドランジュから2006年に発売された「高級ホテルの売春婦」プタン・デ・パレです。調香はエルメスのメルヴェイユシリーズ、アムアージュのオナー・マン、過去には廃盤後結構なプレミアの付いているシェレルのニュイ・ド・インデ…

1889 Moulin Rouge (2010)

バーレスク後篇に登場するのは、イストワール・ドゥ・パルファンの近作で19世紀末のパリ・デカダンを代表するキャバレー、ムーランルージュへのオマージュである1889ムーランルージュです。イストワール・ドゥ・パルファンの製品は、公式オンラインショップ…

Aldehyde 44 (2006)

ニューヨークはソーホーに本拠地を持つハンドメイド系ニッチ・フレグランスブランド、ル・ラボのダラス店限定フレグランス、アルデヒド44です。当然香りは黒板キキキー!を髣髴する化合物路線まっしぐらで、きしむような積載量オーバーのアルデヒドがウリと…

Calandre (1969)

パコラバンヌより1969年に発売された初出の香り、カランドルです。調香はその2年後にジャック・ポルジュとの共作でリヴ・ゴーシュを作ったミシェル・イーです。彼は戦後〜高度成長期の明るく必ずグリーンが主張するフローラル・アルデヒド/シプレ系の大家で…

Tom of Finland(2008)

2006年にエチエンヌ・ド・スワールが一流の調香師に腕を振るわせ、既成概念に縛られない自由なコンセプトの香りを生みだすべく設立したフランスのニッチ・ブランド、エタリーブルドランジュ(オレンジ自由州の意)が2008年に発売した、トムオブフィンランドで…

Chanel No.5 EDP (1986)

時代が変わり、シャネルの専属調香師もアンリ・ロベールから現在の3代目調香師、ジャック・ポルジュへと交代します。ポルジュ氏はシャネルの過去の遺産を受け継ぎ、真摯な解釈で新しい濃度を展開していきますが5番も1986年初めてオードパルファムが発売され…

Chanel No.5 EDT (1960)

ご存知の通り、シャネル5番は1921年、エルネスト・ボーがココ・シャネルの依頼で調香し、世界を席巻して90年となりますが、当時は香水と言えばパルファムだけで、オーデコロンは別として(オーデコロンは香水として勘定しないのだと思います)濃度違いが同時…

Detchema (1953) original version PDT

フランスの高名な毛皮商、レヴィヨンの戦後の代表作であるデッチマです。レヴィヨンはカルネ・ド・バル(1937)など戦前から香水を発売しており、戦後の復興期から長く愛されたデッチマはテレビCMを打って大々的にプロモーションされ、映画「ローズマリーの赤ち…

Zibeline(1928)

毛皮ブランドのヴェイユが1909年に創立したパルファム・ヴェイユの看板香水、 ズィブリーヌのヴィンテージ・パルファンドトワレです。1997年まで長らく販売 後廃盤、2010年初頭に他の代表的な香りと共に再発売されましたが、再発品は 原料の都合もあり、オリ…

No.5(1921)

私の父は生前貿易商を営んでおり、商談・スーツで外出の際は、 必ずシャネルの5番をつけていました。別にこだわりがあったから ではなく、父の世代で最も名の知れた香水であること、海外出張の 折には取引先の事務の女性へのお土産として、常に香水を買い置…

L'Aimant(1927) *recent version PDT/EDC

戦前、フランソワ・コティが直接調香に関わったコティの作品で、 一応廃盤になっていない香りのひとつ、レーマンです。 典型的な戦前のフローラル・アルデヒドで、ローズがしっかりと 香ります。路線的には時代的にNo.5の同軸線上にありますが、 5番がもうち…

Aldehyde - IMO

アルデヒドとは、合成香料の一つで、他の香料をうまくまとめ、拡散させる 力が強く、相互作用でアルデヒド特有のパウダリックな甘さが強調され、 独特の香り立ち(リフト)が心底好きという方は内外問わず多いと思います。 今流行の香りではありませんが、時…

Madame Rochas(1960/1989)

戦後ロシャスのまごうことなき代表作、マダム・ロシャスです。 調香はカレーシュ(1961)、アムアージュ/ゴールド(1983)などを手がけた 巨匠・ギィ・ロベール。品格の高いウッディなフローラル・アルデヒドで、 オリジナル版は現行版よりフルーティでフレッシ…

Capricci(1961)

戦後、一貫して女性の優しさを香りで表現し続けたパルファン・ニナリッチが、 戦後から20世紀中盤を代表する香り:クールジョワ(1946)、レールデュタン(1948)、 フィーユディヴ(1952)、カプリッチ(1961)、ファルーシュ(1974)を「プレステージ・ コレクショ…

First(1976)

ショーメ、ブシュロンと並び「グランサンク(世界5大宝飾店)」の 称号を与えられた宝飾商、ヴァンクリーフ&アーペルが1976年に発表 した初のフレグランスです。 ジュエラーとしても初めてのフレグランスだったそうです。 調香師は現エルメスのメゾン・パ…

Lutece(1984)

ウビガン社より1984年に発売、その後ダナ社がライセンスを継承した ルーテスでずが、こちらはウビガン時代のオードパルファムです。 現在ダナから発売されているものはオーデトワレですが、香りだちは こちらのEDPの方が若干まろやかで、トップの甘酸っぱい…

Je Reviens Couture(1932/2004)

パリ・クチュリエの始祖、ウォルトが1932年に発売してから、一度も 廃盤になることなくロングセラーを続けているフレグランス、ジュ・ ルヴィアンですが、長い年月の間に原料のダウングレードが進んだ為、 本来の姿に戻るべく2004年に”クチュール”としてリニ…

Antilope(1945)

フランスの毛皮商、ヴェイユが1945年に発売した、アンティロープの オリジナル版オーデコロンです。日本では既に販売のないブランドですが、 1920年代から40年代にかけて’ズィブリーヌ’’セクレ・ド・ヴィーナス’ などが人気を博し、海外ではアンティークボト…

Rive Gauche(1971)

昨年多くの人々に惜しまれながら世を去ったクチュリエ、イヴ・サン ローランの数ある香りの中でも、1971年に発売後、その香りとボトルで 歴史的逸品と評される、リヴ・ゴーシュのオードトワレです。 トップには力強くアルデヒドが立ちあがり、その後はグリー…

No.22(1922)

エルネスト・ボーがシャネルの為に作った5つの香りの中で、更には シャネルの歴史においても圧倒的なアルデヒドの積載量を誇る フローラル・アルデヒドの裏番長、22番(1922)のオードトワレです。 日本ではシャネル限定店舗での展開となります。 ボーの作品の…

Le Dix(1947)

フランスクチュリエの最高峰であり、後続デザイナーに影響を与え続けた バレンシアガが初めて発売した香水、ルディスのヴィンテージです。 調香はレールデュタン(1948)、バガリ(1950)、ランテルディ(1957)、 カプリッチ(1961)を輩出したフレンチシックの雄、…

Teint de Neige (2000)

フィレンツェのニッチフレグランス、ロレンツォ・ヴィロレーシ (ロレンツォ・ヴィロレッツィの表記もあるが発音違いです)の 代表作、タンドネージュ(2000)のオードトワレです。 「雪の色」の名を持つタンドネージュは、すっきりとしたローズや ヘリオトロ…

Ombre rose l'original(1981/2001)

日本でも根強いファンの多いパウダリー・フローラルの金字塔、 ジャン・シャルル・ブロッソーのオンブルローズ・オリジナルの パルファムとオードパルファムです。粉物といえばオンブルローズ、 という方も多いのではないでしょうか。次々にクラシック香水の…

Arpege(1927)

シャネルNo.5と並び、世界屈指の名香のひとつで、ランバンの創始者 ジャンヌ・ランバンが1927年、彼女が60歳の時、一人娘の30歳の誕生日へと、 若干27歳の調香師、アンドレ・フレースに作らせた香りです。 ヴィンテージのパルファム、オードアルページュ(ア…